ムサビ卒展2016に行ってきた!その2

2017年1月21日(土)

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タモリ倶楽部をご覧になった美大受験生の皆さん、こんにちは。
番組は「石膏屋さんが作りやすい石膏」の話でしたけど、過去データを分析して「試験に出るかもしれない石膏」の話はこちらです。
【美大受験生必見!】試験に出る石膏像


さて、もちろん今日もこの話です。

■平成28年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
●会期:2017年1月19日(木)~22日(日)
●時間:9:00-17:00
●会場:武蔵野美術大学鷹の台キャンパス
*車でのご来場はお控えください。
WEB
 http://www.musabi.ac.jp/sotsusei/

■在学生による卒業制作展ツアー
●日時:2017年1月21日(土)13:00-14:00
●集合時間:12:30
●集合場所:12号館8階 第一会議室
●予約不要

在学生による卒展ツアーは今日ですね。いろいろ学生さんが準備してたんでぜひご参加ください。
 
 

これまで書いてきたムサビ卒展2016関連記事はこちらです。
【疑問にお答えします1】2016年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展は1月19日(木)から
【アニメ作品はどこで見れるの?】ムサビ卒展の疑問にお答えします2
【4年生必見】卒業制作で知っておきたい19のこと
【ムサビ卒展2016】卒業・修了制作展関連イベントやサイトをドバっと紹介!
【ムサビ卒展2016】あなたの展示紹介します1
【ムサビ卒展2016】あなたの展示紹介します2
【ムサビ卒展2016】あなたの展示紹介します3
【ムサビ卒展2016】「あなたの展示紹介します4」と「卒展オススメルート」と「ムサビへのアクセス」
ムサビ卒展2016に行ってきた!その1

おっとそうだ。
今日の芸術文化学科トークイベント「芸文大解剖!」は会場が「9号館507講義室」から「9号館515講義室前 エレベーターホール」に変更になってますのでご注意を。



昨日も昼休み時間に回れたので、レポートをお送りいたします。

まだ全部を見れてないけど、今のところ手羽が一番好きな作品はこちらです。

1号館下にあるもんで、制作風景を毎日見てました(笑)
学生さんに聞いたところ、愛知の方がヤフオクにすべり台が出してるのを見つけ、レンタカー出して愛知まで取りに行ったそうです。

こういう空間系の作品だと、普通だと中に人が入れるように作ってしまうんですよ。そして公園っぽく見せるためにいろんな要素をつい足しちゃうんですよね。言い方悪いけど「安っぽい」感じになってしまうことが多く。
なので学生さんが設営してる姿を見ながら「お願い。中に人が入れないように作って・・・そして余計な要素を入れないで・・」と願いながら完成をまってたら、フェンスで完全に入れないようにしてる!そして要素も少ない!「やった!!」と実は一人で喜んでました(笑)
建築の学生さんの作品だけど、すごく彫刻的なセンスを感じるし、アイデア・センス・時間のかけ方・アウトプットがすごくバランスの取れてる作品で、これは完全な裏読みだけどTDWの件も想像しちゃう。

ところで、この写真は卒展3日前ぐらいに撮ったものなんだけど、講評後、ある修正がされました。
さてそれはどこでしょう。答えは現地でご確認ください。


1号館を抜けて7号館へ。
7号館は1階が基礎デ、2階以上に空デと映像が展示してる建物。

中央広場には油絵学科の学生さんが作った劇場(?)があります。
雨対策なのか前面にビニールを張る作業をしてた。

これは映像学科の学生さんの作品。3階の写真スタジオだったかな?
写真だと全然わかんないけど、すごく不思議なので見てほしいの。
 
 

7号館108の基礎デ。
レスラーの熱く体温を感じる発言を伝えるために作られたフォント「レスラー明朝体」なのです。(正式名称はこれであってるかな?)

「てことはあのセリフもあるよね。なかったら悲しいなあ」と思いながらよく見たら

あった!!
「心が折れる」って言葉は今は普通に使われてますが、実は神取忍さんが語ったのが最初と言われてるんです。「骨を折るのは簡単、でも」という意味があるんですね。これを見ただけで胸が熱くなります。


そこから8号館横にある2階建ての建築工房へ。
ここも展示されてるのがわかりにくい場所で・・。

大学院建築・上坂 直さんの作品。

上坂さんは私のブログに何回か登場してて、
【速報】Tokyo Midtown Award2015授賞式に行ってきた

ミッドタウンアワード&ワークショップ説明会inMAUに行ってきた!!!

Tokyo Midtown Award2015アート部門の準グランプリ者なのです。

今回は上坂作品の最終形態というか、より伝えたいことがはっきりしたといえるんじゃないかしら。
一見中古のロッカーがビルのように建ってるだけなんだけど、近づいてよく見たら、

これも実際に見てみないと感動がわからないかなあ・・建築工房の2階なのでぜひ!

  
そのまま12号館へ。

トップ画像とこちらは12号館地下展示室です。
いろいろな学科が展示してるので見ごたえはあります。
でも、「あえてここで展示しなくてもよかったんじゃないかなあ・・」と感じた作品もありました。

 
エレベータで4階へ。

なんとなく今年の映像は「生」をテーマにしたものが多かった印象。


そして1階ビデオアトリエへ。
あ、説明省いちゃいましたが、12号館といえば映像学科です。時間がなくて上映ものは全然見れなかったけど、12号館だけでも結構な時間がかかりますよ。
ビデオアトリエは時間帯によってパフォーマンスもやるようで、

こちらがタイムテーブル。見てみたいなあ・・。


12号館を出て美術館・図書館。

美術館前。多分大学院彫刻かな?
鋳造作品だけど、このサイズを業者に制作依頼したら間違いなくウン百万円コースです。美大では自分で作れるからできるわけですが、それでもそれなりの費用がかかってるはず・・。

そうそう。通り過ぎた人たちが「え。材料費って自分で出してるの?」という会話をしてるのが聞こえたので補足を。
美大では当然なので誰もこのことには触れませんが、材料費は全部自費です。(課題だと材料を大学から支給されることもあるけど)

もちろんこういう大きな石の塊も、自分達で購入してます。
私の同級生ですんごく大きな厚い鉄板を曲げるのを業者さんに依頼したら、それだけで150万円かかったやつもいました。

ここは美術館と図書館の間。
いい空間なんだけど、なかなかここも気が付きにくい場所で。。

 
今日はようやく1日卒展を回れます。
午後はお客さんを連れて歩いてるはずなので、手羽を見かけたら聞こえるか聞こえないかぐらいの声で、学生さんに慕われてるようなテイで「あ。手羽さんだ。イケメン」と言ってください。
「よせよー(照笑)」と答えますので。
それと土日は来場者が一気に増えるけど、くどいようですが人がたくさん来るってことは「いろんな人」がやってくることも忘れずに。


以上、今日から東京造形大学さんも卒業制作展「ZOKEI展」が開催されるのでそちらもよろしく!の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。