4月25日(月)にミッドタウンアワードとミッドタウンサマーキッズワークショップの応募説明会をムサビで開催しました。
急ぎモノを優先してたらこれを紹介するのすっかり忘れてた・・・・。
さらっとおさらい。
Tokyo Midtown Awardとは、東京ミッドタウンが主催するアートコンペとデザインコンペの2部門からなる39歳以下を対象としたコンペティションです。
このミッドタウンアワード説明会は今後他大学(東北芸工さんでも毎年やってたはず)や全国各地で行われるんですが、ここ数年はムサビ説明会がタイミング的に一番最初なので、担当者の方のプレゼン練習代わりになってます(笑)
まずはアートコンペの説明。
ミッドタウンアワードはグランプリ賞金が100万円、準グランプリ50万円という金額もありがたいのですが、それ以外の部分のサポートが手厚いコンペでして。
例えばアートコンペだと、入選者1人につき制作補助金として100万円が支給されます。
プラスしてグランプリ受賞者はUniversity of Hawai’iのアートプログラムに参加できるし、入賞作品は東京ミッドタウン内プラザB1に展示され、翌年春のミッドタウンアートイベントにも作品を展示することができます。
さらにアート・デザイン関係なく、受賞後もミッドタウンアワードサイトで活動を紹介してくれるし、今回のこいのぼりコレクションを始めとして六本木アートナイトやワークショップ等ミッドタウン主催のアート・デザイン企画にはアワード受賞者に声がかかるんです。
受賞させて「はい、サヨナラ」じゃないのがミッドタウンアワードの特徴なんですよ。
こちらはミッドタウンアワード2015アートコンペ準グランプリを受賞した大学院建築の上坂さん。はい、ムサビ生です。
上坂さんも2年前のアワード説明会inムサビに参加して申し込んだ1人で、「inムサビ」の最大のメリットは、受賞者の生の声が聴けることなのね。これは他会場ではやりたくてもやれないんじゃないかと(多分)
あ、上坂さんといえばストリートミュージアム・オーディエンス賞に選ばれましたよ。
【アートコンペ】ストリートミュージアム・オーディエンス賞が決定しました。
おめでとうございます!!
次にデザインコンペの説明。
デザインコンペはテーマが決まってて「アニバーサリー」。2017年が東京ミッドタウン10周年なのでそれにちなんで、ってことですね。
デザインコンペも賞金以外に「ミラノサローネへの招待」等がありますが、やはり商品化・イベント化の可能性を積極的に探ってくれることが大きいっす。
これまで商品化された作品はこれだけあります。
■Tokyo Midtown Award デザインコンペ 商品化・イベント化実績
ちなみにこの中のATARI MANJUと、大人気商品となり常に品薄の歌舞伎フェイスパック(今はいろんなパターンが出てますね)も当時ムサビ生によるもので、学生さんが考えたものをここまで本気で商品化に動いてくれるコンペもそうないです。
募集は既に始まってるので、詳細のエントリー方法はアワードのサイトでご確認くださいませ。
いったんここでアワードの説明は終わり、今度はサマーキッズワークショップの説明に。
正式名称は「ミッドタウン♥サマー2016 デザイン&アートキッズプログラム」で、♥を「ラブズ」と読ませてるんだけど、ハートマークはおもっきし機種依存文字だから手羽はあんまり使いたくなくて、「サマーキッズワークショップ」と勝手に呼ばせてもらってます(笑)
ここ数年ミッドタウンさんがB1アトリウムで夏に開催する子ども向けワークショップにムサビも参加させてもらってて、好評により今年も2企画の枠を提供していただきました。
このミッドタウンのアトリウムではよく商品発表会やイベントをやってるけど・・・この前もマツコ・デラックスさんが車の発表会やってた・・・あの場所を2日間終日借りようと思ったらいくらすると思います?
・・・とてもここでは言えませんが(なら書くなって)、普段の私達では絶対不可能な場所で特別にやらせてもらってるんです。ありがたやありがたや。
まずミッドタウンマネジメントさんから、どんな趣旨でやってるか等概要の説明があり、
昨年ワークショップをやってもらった船チームのリーダーにどんな気づきがあったかを話してもらいました。
続いて、社会連携チームリーダーの手羽さんから・・・って私ですが、応募のポイントを。
ここ最近はこの話をするようにしてます。
お客さん目線でのワークショップで大事な9つのS!
・・・え?去年は「大事な6つのS」だったじゃないかって?よく覚えてますね。
考え出したらどんどん思いついちゃって。アイデアが豊富な人間はほんと困ります。来年は「大事な20のS」ぐらいになってるかもしれません。船チームリーダーからも「9つのS?もう多くて覚えられまへんわ」と言われました。
でも、本当のポイントは「S」の数ではなく、「お客さん目線での」なんだけどね。
手羽は美大主催の造形ワークショップを発見したら必ず子どもを連れて参加させてました。多分造形ワークショップに参加した回数だと、うちの子は日本の小学生の中でベスト5に確実に入ると思います。「これは自分のためじゃなくパパのためなんだ」ってことがバレてしまい、一緒に行ってくれなくなったけど(涙)
なので主催者側よりも参加者側としてワークショップを体験する機会が多く、そこで「これって誰のためにやってるんだろ?」と感じるワークショップもいくつか見てます。あるワークショップに参加したら工作キットをそのまま使ったもので、「これで『美大生がやってるワークショップです』とは言ってほしくないなあ・・」と思ったこともあるし、教員が造形ワークショップの指導ができなかったことが明確で「こんな全然子どもが楽しんでないワークショップなのに『PBLやってます』って自慢してほしくないなあ・・」と思ったり。
大学主催だと「学生の教育研究のため」が目的だからある程度仕方ないんだけど、開催場所が六本木の一等地にある商業施設「東京ミッドタウン」では、「いかにお客さんが喜んでくれるか?」が最重要項目であり、参加者側の立場になって美大独自の企画を考える必要があるんです。
ハードルは高いけど、くどいようですがこういう場所で企画を立てられる機会はそうないはずだから、ぜひムサビ生は申し込んでくださいね。
募集要項とエントリーシートはこちらからダウンロードできます。
■東京ミッドタウン主催夏キッズプログラム募集要項
締切は5月11日(水)でもうすぐ。既にいくつかのグループが事前相談にきてます。9つのSが何か知りたい方も是非(笑)
その後は、JAGDA学生グランプリだったり、東京工業大学との合同ワークショップ(もうすぐ募集スタートします)や、
自由すぎる地下通路名称募集の説明をムサビ学生広報局の学生さんにやってもらいました。
特別にミッドタウンアワードの昨年度受賞者エントリーシートを見せてもらったり(普段は公開されてないものなのでボカシを入れてます)、
ミッドタウンアワードの担当者の方に直接質問したりで説明会は終了。
今年のアワードはムサビ勢が独占してやるっ!(野望)
以上、でもあんまり独占しちゃうと最近はネットで炎上しちゃうんで、ほんと優秀すぎるのって罪だよね、の手羽がお送りいたしました。
優秀といえば、今日の午後は映像学科1年「映像基礎実習」の課題展示が12号館4階吹き抜けであります。
映像1年が初めに体験する、驚き盤やソーマトロープ、カメラ・オブスクラ等過去の映像装置の仕組みを理解し、実践する課題で、今年は約1週間で作成したにはかなり優秀なクオリティがそろったそう。
今日の午後4時半までなんで急げ!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。