【ムサビ3年以上限定・交通費支給】ムサビ×東工大合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2019 by ModuleX」参加者募集!

2019年6月15日(土)

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いよいよ本日ムサビオーキャンです!

MUSABI OPEN CAMPUS 2019 ZERO to ONE

●開催日:2019年6月15日(土)、16日(日)
●時間:両日10:00-16:30
*予約不要。入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス

*お車でのご来場はお控えください

ムサビオープンキャンパス2019をシリーズで紹介しています。これまでの話はこちら。
【0→1】ムサビオープンキャンパス2019を楽しむ7つの方法
ムサビオープンキャンパス2019関連の学科特設サイトや気になる企画を全力でチェックしてみる!
ムサビオープンキャンパス2019を妄想デートしてみる


昨日、学内ではオーキャンに向けて着々と準備が進んでました。

正門の装飾設置中。あとは天気だけ・・・今日は相当天気悪そうですね・・。

9号館1階ゼロスペースは実技試験参考作品の展示や相談コーナーになります。
そうだ、ゼロスペースといえば・・・すいません。まさか当日なのにオーキャンの話はこれで終了です(えっ)


今回で記念すべき10回目となるムサビ生限定の情報をあえて紹介!
■ムサビ×東工大合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2019 by ModuleX

●担当教員:東京工業大学 野原佳代子教授(環境・社会理工学院)|武蔵野美術大学 袴田京太朗教授(油絵学科油絵専攻)、古堅真彦教授(視覚伝達デザイン学科)
●日時:2019年7月29日(月)-8月3日(土)15:00-19:00
●会場:7月29日-31日 武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス|8月1日-3日東京工業大学 大岡山キャンパス
●対象者:学部3・4年生、大学院生※ ファイン系の学生大歓迎!
●募集人数:15名 ※ 希望者多数の場合、抽選
●参加条件:(1) 全日(6日間)参加可能な方 (2) 時間外に制作等を行うことがあるため、終日予定が入っていない方 (3) 記録撮影に問題がない方
●待遇:交通費援助として、1日1,000円支給します
●申込方法:メールにて受付
件名に「東工大合同WS参加希望(自分の名前)」と入れ、本文に(1) 学生番号 (2)学科/コース・学年 (3)名前(ふりがな) (4)性別 (5) 電話番号・メールアドレス (6)アピールコメントを記入の上、social@musabi.ac.jpまで送信してください
●募集期間:6月7日(金)~16日(日)23:59
●採用発表:採用者にのみ、6月25日(火)23:59までにメールにて通知します
●主催:東京工業大学 サイエンス&アートLab Creative Flow、武蔵野美術大学 社会連携チーム


募集が明日までだったんであわてて(笑)


東京工業大学(以下東工大)とムサビは「論理展開力を持ったアーティスト育成」「デザイン感性を持ったエンジニア育成」を目指して、教育研究に関する協定を2013年に締結しました。


  • 日程前半はムサビ市ヶ谷キャンパス、後半は東工大大岡山キャンパスで開催されます

この合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」は、大学混合編成で進められるグループ型造形ワークショップで、ひとつのテーマ(お題)から議論によってコンセプトを構築し、簡単な造形デザインを作りプレゼンというステップをふみます。

「コンセプト・デザイニング」という授業名から、そして「東工大と一緒に」ということもあり、「グループで電子工作やるの?」「ファインアート系は関係ないんでしょ?」「よくあるデザイン思考系のワークショップ?」と思われがちで。

確かに一般的な「理工系と美大の合同授業」だと「中身やシステムを理系が考え、外側を美大生がオシャレに作る」なステレオタイプ的な手法でやってることが多いかもしれません。
でも言い方変えるならこれって「コンセプトは頭のいい僕たちが作るから、美大さんはガワのデザインだけ考えて」で、「●●美大と△△工業大学が締結しました!」と発表してても、やってることは△△工業大学に作品を展示するだけだったり、ポスターを美大生が作ってあげることだけだったりするのね。
相手が「デザイン」の本来の意味を理解してくれてない証拠であり、美大も「それでいいや・・うちらバカだし」で終わってることが多いかも。


このワークショップの趣旨はずばり「思考」と「言語」です。

最終アウトプットの完成度はあまり求めていません(いいにこしたことないけど)。
それよりも相互コミュニケーションによって、理工系と美術系では思考や言語の「何が違うのか」または「違わないのか」、 そこから自分に必要なもの、または相手に補完してもらいたいものを感じてほしいと思っています。

この合同WSをずっと担当してきて、東工大生はゴールを設定してあげると圧倒的な力で最適解を見つける能力が優れているし、一方ムサビ生はゴールが存在しない中での自由な発想展開力が優れていることに気が付きました。また、ムサビ生は「絵を描いて考える」だし、東工大生は「考えてから絵を描く」と、思考のステップ自体が違うんです。面白いと思いません?
もう少しかみ砕いて説明するなら、「『違い』を感じつつ、理工系思考とデザイン思考とファインアート思考をごちゃまぜにしたクリエイティブ思考を使ったコミュニケーション中心の課題発見・課題解決型授業」かな。
もちろん「美大のデザイン力と理工系の技術力で」という部分も必要なんだけど、それだけで終わるのはもったいないし、「美大生の思考力はかなり優れているし、今社会が必要としてるのはそれじゃね?」というのが私たちのスタンス。
ここまでそれぞれの「思考」を中心においた合同授業は他にないはずです。

「デザイニング」なのにムサビ側はファインアート、デザイン関係なく全学科参加OKだし、教員も視デ・古堅先生の他に油絵学科の袴田先生に担当してもらってます。あ、市ヶ谷キャンパス使いますが、クリエイティブイノベーション学科主催ではなく社会連携チーム主催のオールムサビ体制です。
ちなみに「デザイン系とファインアート系の教員が同じワークショップを担当する」というのは、他美大さんでは意外と難しく、たぶんタマビではできないかも(笑)
これをやれるのがムサビの強みだったりするわけで。


  • 去年の最終プレゼンでは、袴田先生・古堅先生以外にも長澤学長や井口先生、油絵・視デの先生にも参加してもらいました

また、理工系大学を中心に「どうやったらデザイン思考を取り入れられるか?」を必死に研究されてます。東大さん然り、京大さん然り、東工大さん然り、SFCさん然り、法政さん然り、中央大さん然り、芝浦工大さん然り、千葉工業大さん然り、電通大さん然り。
でも美大からすると「え。これまで普通にやってたこれがデザイン思考だったの?」だし、手羽も何度か理工系大学院がやってるデザイン思考ワークショップを見学したことありますが、どうも「ステップ」の勉強してるだけのような気が少々。。

なのでこの手のワークショップだと通常は「●●で社会問題を解決しなさい」なお題になると思いますが、「コミュニケーション」「展開」「発想の飛躍」が増えるように、「思考と言語の違いを感じてもらう」ためにあえてフワフワしたお題を出すようにしています。
ここ数年のお題をピックアップすると、「想いが伝わるラブレター」「オトナとコドモ」「くりかえす」「ながいもの」「恋」「鏡」など全然社会問題を解決できるようなテーマじゃありません。理工系な考えだと「なんでそんな役に立たないことを真剣に考えなくちゃいけないんだ?!」でしょうね(笑)
また、「ポストイットをいっぱい張ってる風景」は見栄えがいいし、いかにも「デザイン思考ってる」感じがするんで私もよく使うんだけど、授業の中では「ポストイット張って満足しちゃダメだよ」と伝えています。
このコンセプト・デザイニングとデザイン・ラウンジをやってなければ、ムサビは「クリエイティブイノベーション」というコンセプトにたどりつけなかったかもしれません。


そして!ここからが大事!!

去年は楽天ビューティさんにスポンサーについてもらい、サイトにもレポートが上がってますが、
武蔵野美術大学&東京工業大学の合同ワークショップ『コンセプト・デザイニング2018』にスポンサーとして楽天ビューティが参加しました! | Raku Lab(ラクラボ) by 楽天ビューティ
今年度は、ライティングのプロフェッショナル企業である「株式会社モデュレックス」様にご協賛いただくことになりました!
おかげさまでムサビ生に交通費援助を出るんです!!大岡山って微妙にムサビから遠くて(ぼそっ)
共同研究・受託研究でもないワークショップでスポンサーがついてるのは、ムサビではこのコンセプト・デザイニングだけ。

モデュレックスさんはライティングソリューションによって人の感情を高め、空間の価値を高めることを目指されている企業で、ムサビ図書館の照明器具もそうだし、はい、ようやくつながりました。

9号館1階ゼロスペースもモデュレックスさんなんです。
実はゼロスペースの照明は常に緻密な光のコントロールがされていて、日中の光は窓から入る自然光を主としつつも制御され、日暮れと共にゼロの形状を活かした演出モードにゆっくりと切り変わってるんです。学生さん気が付いてるかな?(笑)


あ、去年はどんな感じでやってたか、こちらをご覧ください。
東工大×ムサビ合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2018by楽天ビューティ」スタート!
【アート的思考】東工大×ムサビ合同ワークショップ2日目!
東工大×ムサビ合同ワークショップ中間プレゼンに行ってきた
【一般大学と美大の違い】東工大×ムサビ合同ワークショップで「鏡」をモチーフに考える
【EDPも】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた1
【「自分」に会ってみたいですか?】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた2
【アートの役割】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた3
【キレイの主役はどのグループに?】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた4

てなわけで、やらない理由が全く思いつかないこのコンセプト・デザイニング。ハードルがあるとすれば「かなりハードなワークショップであること」くらい。
ムサビ生はすぐに申し込むんだ!!


以上、今日は午前中だけムサビでプラプラしてる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。