【0→1】ムサビオープンキャンパス2019を楽しむ7つの方法

2019年6月11日(火)

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武蔵野美術大学のオープンキャンパスがいよいよ今週末開催されます!

MUSABI OPEN CAMPUS 2019 ZERO to ONE

●開催日:2019年6月15日(土)、16日(日)
●時間:両日10:00-16:30
*予約不要。入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス

*お車でのご来場はお控えください

ちなみに「オープンキャンパス」の略称は地域や時代によって「オプキャン」「オンキャン」と違うんですが、今関東で一般的なのは多分「オーキャン」なので、以下オーキャンを使わせてもらいます。

ムサビオーキャン情報をシリーズでお送りしていきます。
最初はオーキャンのポイントを7つ紹介!!


1.誰でもウェルカム!
6月のムサビオーキャンは受験生はもとより、受験生や在学生の親御さん、他美大生、企業の方、小中学生、地域の方なども対象とした「ムサビ、美大がどういう大学なのか知ってもらうため、美術の楽しさを感じてもらうための大学主催イベント」になってます。
コンセプトは「ムサビに触れる」

このポリシーはムサビがオーキャンをスタートした時から変わっていません。
「オープンキャンパス」って言うとつい「受験生のための企画」と思われがちですが(もちろんその要素は強いけど)、高校生じゃなくても全然OK。
企業の方も来てるし、最近は近隣の子連れのご家族がかなり増えました。芸術祭(学園祭)ってお祭り気分で楽しいんだけど、実は子供が楽しめるイベントってそんなにないんですよね。「お祭り」という空気感で楽しんでるというか。
でもオーキャンではあちこちでワークショップをやってたり、実は芸術祭よりも子供さんは遊べるはずです。


  • 去年の建築学科ワークショップ

あ、「予約不要」と書きましたが、空間演出デザイン学科のファッションショー等人気企画は当日整理券を配布してたりするんでご注意を。


2.素のムサビを見よう!
遠距離の受験生の利便性を考えるならば、高校も夏休みになる海の日近辺にオープンキャンパスをやるのがベストだと思います。実際その時期にやってる大学の方が多いです。また、最近はパッケージ化したオーキャンを年中やってる大学も増えてきてます。
でもムサビは「美大なら授業真っ最中の一番汚い状態を見てもらった方がよくね?」ということから、あえてこの6月中旬にキャンパス全体を使って開催してるんです。
もちろん「一番汚い」といっても、イベントとしてお客さんを迎え入れるので、授業参観の時の先生ぐらいにはお化粧はしてるけど(笑)
特に土曜日は普通に授業日だから、あちこちで講評会風景を見れるはず。


  • 去年の工デの講評会風景


  • デザイン情報学科も土曜は公開講評会やってます

3.朝から来るべし!
「あんな田舎に『朝から来い』って・・・」とお思いのそこのあなた!!
はい、田舎には間違いありません・・。
でも騙されたと思って朝から来てほしいんです。ムサビのオーキャンに参加した人ならきっと同じことを言うはず。「ああ。朝からくればよかった・・(涙)」と。

よくある最近の「入試相談のための会」だと、無料バスで大学へ行き、講義室で全体説明と入試変更点の説明を受け、無料で学食を食べ、学校にはほとんど来ない著名客員教授のトークショーを聞き、個別相談という名のAO入試登録をし、お土産もらって半日で無料バスで帰る・・・という流れでパッケージ化されています。
これはこれでお客さんを迷わせず短時間で必要なことを知れる丁寧なやり方。
オーキャンにいくだけで受験料が減免される親切な大学もチラホラ・・。

それに比べてムサビのオーキャンは本当に不親切です。
無料バスも出てないわ、無料学食チケットも配ってないわ、基本お客さんほったらかしだわ、イベントが多すぎるわ、イベントの時間はかぶってるわ、建物が複雑だわ、エレベータがついてない建物があるわ。


  • 去年の彫刻学科工房ツアー。各学科でツアーを用意しています

でもパッケージ化されたものではなく、どれにしようかなーと迷いながら自分で選択し組み立てる楽しさ、時には偶然出会ってしまったものを面白がるのって、まさに美術だし、それが大学ってもん。
迷う時間も含めてせっかくなんで、ゆっくり時間を取っていただければ。
できれば二日間来てほしいぐらいでして、ほんと、それくらいのボリュームなんです。もっと楽に簡単にしちゃってもいいような気もするけど、ムサビってやりすぎちゃう悪い癖が昔からあって・・。


4.大学全体を使ったオーキャンは6月だけ!
8月にも「真夏のオープンキャンパス」をやってますが、こっちはどちらかというと「ムサビではどういう学びをするか?」なミニ講義中心なので、6月オーキャンほどどなたでも楽しめる形にはなってないし、工房もほとんど開いていません。もっと受験希望者寄り。
大学全体を使ったイベントはこの6月オーキャンだけなんですね。できれば6月に来て、さらに8月に来てもらえるとベスト。


  • 学科名どおり、空間全体を演出してる空間演出デザイン学科のフロア

 
5.違う領域にも興味を持つべし!
「行きたい学科は決まってる!そこしかない!!時間もないし」という方は、その学科だけチェックすることを止めはしません。ただ、せっかく同じタイミングで他の領域を見れるチャンスなのに、その学科だけで終わってしまうのはもったいないなーと思ってて。

例えば、アニメ・マンガにしか興味がなく「だから映像学科」という方。
視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科の方がやりたいことに近いかもしれないし、実は油絵学科という選択もあります。油絵学科や日本画学科を見ると「あ。結局アニメや漫画も絵画表現力なんだな」と気が付くかもしれません。

「プロダクトに興味があるから工デ」という人も、もしかしたらやりたいことと合ってるのは基礎デザイン学科かもしれませんよ。


  • 去年の基礎デザイン学科課題作品展示風景

「靴をデザインしたい」って人は、靴を作る授業はないけど、アプローチによってはファッションやプロダクトデザイン、彫刻とも考えられます。
「建築に興味があるから建築学科」って人も、「建築」をどの視点で考えるかで変わってきます。
店舗設計だと空間演出デザイン学科かもしれないし、インテリア視点だと工芸工業デザイン学科だし、「まちづくり」視点だと視覚伝達デザイン学科かもしれないし、「新たな価値サービス」であればクリエイティブイノベーション学科かもしれません。
「グラフィックデザイナーになりたい」であればどの人も視デや基礎デを推薦すると思いますが、「なぜグラフィックデザイナーになりたいのか?」を追求していって「デザインの力で世の中を変えたいから」が答えだったら、やはりクリエイティブイノベーション学科も範囲に入ってきます。

せっかくの全学的なイベント。頭を柔らかくして、迷いながら、ぜひ違う学科・違う領域のフロアものぞいてみてください。


6.今年もアートディレクターはminnaさん!
ムサビでは毎年、卒業生をイベントのアートディレクターとして迎えて、ポスターやDM、学内サイン、配付するパンフレットからwebデザインなど幅広い制作物を手掛けてもらってます。

好評につき、4年連続で今年もデザインチームminnaさんが担当されました。

minnaとは、空間演出デザイン学科卒の角田真祐子さんと工芸工業デザイン学科卒の長谷川哲士さんが2009年に設立したデザインチーム(今年10周年を記念したイベントやるそうです)で、グラフィックやプロダクトなどのジャンルにとらわれず、領域を越えて幅広くデザインをされてます。立体も平面もなんでもござれというか、立体的に平面を考えられるのがminnaの特徴かもしれません。
ちなみにこの写真は2013年に株式会社ミンナとなったから「今年で法人化6年目」のポーズ。


最後はこちら。
7.卒業生や在学生保護者にも来てほしい
もちろん受験生に一番来てほしいし、近隣の方もウェルカムだけど、個人的には校友(卒業生)と在学生保護者にこそオーキャンに来てほしいと思ってます。
よく校友の方から「ムサビは情報を発信してない!」と怒られるんですが、かなりムサビは活動情報を出してることがデータでわかってます。発信していないのではなく「アンテナを張ってない」ということに気が付かれてなくて。「今のムサビ」を卒業生にぜひ知ってもらいたいのです。芸術祭よりも情報が整理されてるはず。

また、オーキャンは大学全体が説明モードに入ってる日なので、在学生保護者が「うちの子の学科、大学がどういうことをやっているのか、どういう先生がいるのか」を把握しやすいメリットがあります。
というわけで、今年も去年に引き続きこちらを開催することになりました。
2019年度在学生保護者向け教育懇談会


  • 去年の在学生保護者向け説明会の様子

●日時:2019年6月15日(土)
 午前の部 11:00-12:20(学部1・2年生、大学院生保護者対象)*10:30受付開始
 午後の部 13:30-14:50(学部3・4年生、大学院生保護者対象)*13:00受付開始
●会場:鷹の台キャンパス 7号館 第11講義室*会場はエレベーターがございません。
●参加費:無料
●定員:午前・午後各先着450名
●要事前申込→こちらのフォームから申し込みください
●プログラム(予定)
・開会、学長挨拶
・本学の教育紹介
・教育活動報告(就職活動、国際交流、課外活動等)
*午前・午後の部ともに同じプログラム


上記写真が何よりの証拠で、去年はムサビの一番大きな講義室がみっちり埋まり、入りきらなくて急きょ他の講義室に中継したくらいです。それくらい今の親御さんは大学に興味をお持ちになってます。
なので今年は午前と午後の2回開催になりました。

ほらね。1日でも全然時間が足りないくらいっしょ?
もう二日間来るしかないっすよ。

とはいっても二日間行ける人はマレなので、後日手羽のオススメ企画を紹介します。
あ。紹介してほしい企画があったら今日明日中に手羽へ連絡ください。>ムサビ関係者各位

続くっ!


以上、タマビが「ゼロからイチの発想力」というコピーを使ってて「ゼロイチって言葉の旬は去年までじゃね?」と思ってたら、

ムサビもゼロイチを使ってて「うん。いい言葉だ」と気持ちを切り替えた手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。