東工大との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2018by楽天ビューティー」のレポートをお送りしています。
これまでの話はこちら↓。
■東工大×ムサビ合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2018by楽天ビューティ」スタート!
■【アート的思考】東工大×ムサビ合同ワークショップ2日目!
■東工大×ムサビ合同ワークショップ中間プレゼンに行ってきた
■【一般大学と美大の違い】東工大×ムサビ合同ワークショップで「鏡」をモチーフに考える
最終プレゼンの様子はここから↓
■【EDPも】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた1
もう一度今年の「お題」を振り返ると、「鏡(2枚)」がメインお題で、そこに「のようなもの」「似合う」「自分」の3つの単語(一つでも全部でもOK)も組み合わせる、という自分で作っておきながらなかなか難解なテーマでした。
はたして各グループはどう解釈したのか。
最初はDグループで、グループ名は「長津田オールナイト」。
長津田のアパートでオールナイトで制作したところから(笑)
中間プレゼンの時から鏡が「かくす」要素をもってることに注目してて、それをさらに発展解釈させた形。鏡は「映す」けど、マジックのように一方で「隠してもいる」と。
そこで彼らが作ったものが、ごそごそってでてきて、なんと
インスタ映えするケーキ!
手羽が知ってる限り、食べ物のアウトプットはコンセプトデザイニング史上初めて。
よく思いつくなあ・・。
写真よりも実物は「これ、ほんと食べて大丈夫なの?」ってくらいの赤色で(笑)
中野「あ。意外とうまい・・というか普通にうまい」
しかも中は黒なんですよ。これは想定してなかった。
後半はグロい感じになってたけどおいしい。
プレゼンが終わったところで審査員からコメントや質問。
講評は「いいか、悪いか」ではなく、「ここをもっと知りたい」「こういう展開もあったんじゃない?」な前向きなものが多いのが特徴です。
次は英語テーブルでもあるFグループ「亜目陣具列州」。
留学生の彼女が「グレース」さんなので、そこからついたそう。
テーマは「『自分』に会ってみたいですか?」。
小6の時に好きな女の子の家を自転車でグルグル回ったことがあるけど、そこに大人の手羽がでてきて(イメージではスリムな手羽)、「なんにもならないからやめとけ」と言ってくれたなら。
かめはめ波の練習をこっそりやってる時に子供の頃の手羽から「まだやってるの?どんなにやっても出ないよ?」と言ってくれたなら。これ以上の助言はない。
大人の自分が言ってくれる機械は無理だけど、AI使ったら近いものはできそうな気がする。
続いてAグループの「きゃんでぃ~」。
由来はアイスブレイクでキャンディを買ったことから。
こちらも中間プレゼンで出てきた「投影」というキーワードを発展させたものになってました。
投影とは何かを写す行為ではあり、壁はそれが反映されたもの。
鏡を見た時の理想の自分と現実の自分の差を感じる「不快感」を物体化したそう。
確かに電車乗ってる時、ガラスにうつった自分って毎回ブサイクじゃないですか?そしてすぐに顔をキリっとしてみたりするじゃないですか?あれってどういう心理なんでしょうね・・。
しかし、半日ぐらいでここまで作るのはすごい・・。
姿の投影とは行為の投影でもあり、まさに「投影」で比較できるのは、今日と昨日の記事トップ画像です。昨日はプレゼンが始まる前で今日はプレゼン中のもの。最初は学生さんも審査員も緊張してる感じだったけど、始まってしまえばこんな感じになる、と。
「造形とアートとコンセプトデザイニングの関係」について感じたことがあるのでそれはまた明日。
3グループ終わったところで休憩タイム。
作品でくつろぐ袴田先生とAグループ。
まだまだ続くっ!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。