昨日8月8日(水)は、
ミッドタウンアワードアートコンペの2次公開審査だったんですが、コンセプトデザイニングに参加してた油絵学科の学生さんが残っててビックリ。元気にプレゼンしてたけど、少しプレゼンシートが手羽プレゼンの影響を受けてた(笑)
入賞するといいなあ・・。
てなわけで、東工大との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2018by楽天ビューティー」のレポートをお送りしています。
これまでの話はこちら↓。
■東工大×ムサビ合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2018by楽天ビューティ」スタート!
■【アート的思考】東工大×ムサビ合同ワークショップ2日目!
■東工大×ムサビ合同ワークショップ中間プレゼンに行ってきた
■【一般大学と美大の違い】東工大×ムサビ合同ワークショップで「鏡」をモチーフに考える
最終プレゼンの様子はここから↓
■【EDPも】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた1
■【「自分」に会ってみたいですか?】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた2
■【アートの役割】東工大×ムサビ合同WS「コンセプト・デザイニング2018」by楽天ビューティ最終プレゼンにいってきた3
ラストはCグループの「とらや」。
もちろん名前の由来はあの「とらや」で、詳しくは2日目の記事をご覧ください。
「とらや」は寸劇が入りました。
「カシャッ」と音とともに
「ゴミは私」という発想が面白い。「エコ」要素でそうやって語られることはあるけど、ここでは「ゴミ箱こそ自分自身を写した鏡」という発想なんですね。
また、無人コンビニで購入する時に撮影されることはあるけど、捨てる時に撮影という発想はまだありません。今の技術でもほぼ作れそうな作品。
ただ手羽家では捨てやすいように中にコンビニ袋をかけちゃうんで鏡の意味はほとんどなくなっちゃうけどね(ぼそっ)
てなわけで全グループの発表が終了。
審査員の皆さんは別室に移動し、
賞を決めます。
審査基準はある程度決めてはいるけど、それでもやっぱり揉める(笑)
ファインアート視点とデザイン視点でも分かれるんだもん。
でも決まりました。
いよいよ審査発表。
今年はご厚意により特別に「楽天ビューティ賞」が設けられました。
Aグループの「きゃんでぃ~」!
おめでとうございます!!「イノベーションを感じた」とのコメントをいただきました。
そして、なんと副賞は楽天ポイント5000円分!いいなー。
・・・だけど、ここで問題発生・・・こ、このまま進行するしかない・・。
つ、続いて、いよいよ今年の優秀賞、つまりグランプリの発表です!
優秀賞はBグループ「おしゃれイヅミ」!
おめでとうございますっ!!!
問題てのが、グランプリの副賞が楽天ビューティー賞の副賞より安いというね・・・ビューティさんがそんな立派な副賞を準備してくれるとは思ってなくて・・・でも愛情はたっぷり入ってるから気にしないのさっ!そんなもんさ!
そして最後の最後は長澤学長による総括。
最終プレゼンでは一言も手羽はコメントしなかったのでこの場をお借りして。
メインお題の「鏡」は、もう少し簡単なつもりで出題したんだけど、これがやってみるとなかなか難しいお題でした。鏡という物体からどう離脱できるかが前半の頑張りどころだったかもしれません。
正直なところ、中間プレゼンの段階では「このままじゃまずいかも・・」と感じて、「もう一超えしてほしいなあ」とコメントしたくらいで(笑)
でも短い時間でジャンプアップして最終プレゼンにもっていった学生さんの能力の高さに本当に感服です。
今は手取り足取り指導する授業が主流で、ある大学では大学院の産学PBL授業なのにプレゼンシートのテンプレートまで先生側で用意したりすることがあるそう。「企業向けプレゼンだと変なものは出せないから」が理由だそうですが、大学院の授業で、ですよ。そしてそれを「相互」と解釈して「アクティブラーニング」と言ってたりすることも。
このコンセプトデザイニングは最初にポリシー説明をやったらある意味「ほったらかし」状態になり、先生方が大きくコメントするのは中間プレゼンぐらい。壁を乗り越えるのは学生さんの力でしかなく、私たちは「壁とは何か考えてごらん」と常に問いかけるぐらいです。ゴールすら設定していません。
ここまで聞くと昔の「放置型」授業スタイルに見えるかもしれませんが、うまく壁を乗り越える方法を教えるのではなく、「壁の乗り越え方は様々あること」「乗り越えなくてもポジティブに解決させる方法がきっとあること」「そもそもそれって壁なの?」ってことに学生さん自身で気が付いてほしい・・というのが最初に書いたとおり趣旨でもあり。今必要なのってそういう人材ですよね。
大昔の「放置型」からかなり進化してて、これこそ「学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修」、つまり本質的なアクティグラーニングじゃないかと今回の学生さんの頑張りを見ながら感じました。
学生さんの力を信じないとできないやり方でもあり、ほんと東工大生とムサビ生ってすごいな、と。
楽天ビューティさんたちもそこに一番感動してたし。
最後に集合写真。
5日間頑張った主役である学生さん達の顔はとってもキレイでしたよ!(忖度)
楽天ビューティ賞を受賞したAグループと一緒に。
今年がこんなに盛り上がったのも楽天ビューティさんのおかげです。
皆さん、長い時間お疲れ様でした!
パパっと撤収して、
自由が丘の居酒屋で打ち上げ。参加率は今まで一番高かったかも(笑)
先生方、楽天ビューティの皆さん、TAとして協力してくれた東工大生も本当お疲れ様でした!
これにて東工大×ムサビ合同ワークショップ「コンセプトデザイニング2018b楽天ビューティ」終了!!
以上、
その後にABさんと駅前の博多ラーメン屋で打ち上げをやった手羽がお送りいたしました。
二人とも「この時間にラーメン食べていいのかな・・」と罪の意識を感じるお年頃になりました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。