手羽が気になった全国の美術系大学関連情報をプライスレスでピックアップして紹介する美大ネタまとめ。
2週間に1度頻度ぐらいでUP・・を目標にしてるけど1か月あいちゃった。
前回4月19日以降の情報です。今回もちょっと多め。
まずはいつものごとく改組の話から。
■京都市立芸術大学|【令和5(2023)年4月から】美術学部デザイン科の専攻再編について
デザイン科の現在の三専攻(「ビジュアル・デザイン専攻」「環境デザイン専攻」「プロダクト・デザイン専攻」)を一つに統合して「総合デザイン専攻」とするとともに、新たな専攻である「デザインB専攻」を設置して二専攻に再編。
「統合」ではなく「総合」です。
京都市立芸大さんは2023年に移転しますが、同じく移転する金沢美大さんの話。
■【写真番号2022042501】金沢美術工芸大(1972年):北陸中日新聞Web
今の小立野に移転する前は、兼六園近くにあった赤レンガの重厚な建物が三棟並ぶ旧陸軍兵器庫が校舎だったそう。
2022年4月、東北芸術工科大学は創設30周年を迎えました。
まだ30年ともいえるけど、この30年には東日本大震災があり、東北芸工さんには大きな30年だったはず。
■会いたい・聞かせて:学生総出で地域連携 文星芸術大学長 田中久美子さん(64) /栃木 | 毎日新聞
ちばてつや学長が退任され、副学長だった田中久美子先生が学長に就任されてます。
田中先生の研究領域は西洋フランス中世・近代美術で、美術史を指導されてます。
しかし、タイトルに年齢って必要なものなのだろうか・・。
学長といえば、東京藝大は日比野学長が毎週動画を公開してるけど、
■東京藝術大学公式チャンネル
かなりバズった入学式に看板を持ってきた学生さんが公式動画に登場(笑)
東京藝大といえば、
■集成材「NLT」を床に大量採用、東京芸大5階建て施設の現場公開
東京芸術大学国際交流拠点(仮称)を建設中。
ネットでバズったといえば、
■ティッシュで「ミロのヴィーナス」の胸像を制作 再現度に感嘆の声 @otakumatch
オヤノスネカジリムシさんは、タマビ工芸学科に在籍する学生さん。
タマビネタを続けて4つ。
■ウクライナ情勢に対する支援について
学長声明文と学生受け入れ、支援寄付金募集を発表しています。
■雲仙・普賢岳大火砕流をテーマに「災害と美術」について考え、新たな記憶の継承のありかたを模索する展覧会を開催 @PRTIMES_JP
●会期:2022年6月3日(金)~ 6月18日(土)
●会場:多摩美術大学 八王子キャンパス アートテークギャラリー 2F
●主催・運営:多摩美術大学芸術人類学研究所
●監修:椹木野衣(多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員)
戦後初の大規模火山災害として知られる雲仙・普賢岳大火砕流をテーマに「災害と美術」について考える展覧会を開催。
■挫折を繰り返したレスラーの背中から哀愁が漂うワケ 映像作家を兼任する男の熱い思い [ENCOUNT]
今成夢人さんはタマビ情デ卒。
ここまでの情報ではピンと来なかったけど、学生時代のリングネームが「金的桜ヶ丘」と聞いて感動。芸祭の時、リング横で見てました(笑)
■15th SHACHIHATA New Product Design Competition シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション
グランプリが賞金300万円、準グランプリが賞金50万円、審査員賞が賞金20万円、特別審査員賞が賞金20万円なのもすごいけど、審査員がタマビ統合デザイン学科の深澤直人先生と中村勇吾先生、ムサビ基礎デザイン学科の原研哉先生と三澤遥先生の4名ってところに個人的に熱いものを感じます。
募集は5月30日までなので急げ!!
【学内展『うつわと和菓子』】
■会期:2022年5月16日(月)~5月21日(土)
■時間:9:30~17:00(最終日は12:00まで)
■会場:武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 14号館地下展示室
■観覧料(参加費用):無料
【学外展『うつわと和菓子』】
■会期:2022年6月17日(金)~6月19日(日)
■時間:9:00~18:00(最終日は16:30まで)
■会場:築地本願寺インフォメーションセンター受付前
■観覧料(参加費用):無料
以前はミッドタウンのデザイン・ラウンジでやってた学外展を今年は築地本願寺で開催!
■歴史的名作に座れるチャンス、武蔵野美術大学美術館で近代椅子の展覧会を開催
●会期:[前期]2022年7月11日(月)–8月14日(日)|[後期]9月5日(月)–10月2日(日)
●時間:12:00–20:00(土・日曜日、祝日は10:00 - 17:00)
●休館日:水曜日
●入館料:無料
●会場:展示室1・2・4・5、アトリウム1・2 他
●監修:五十嵐久枝(武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科教授)、寺田尚樹(建築家・デザイナー/株式会社インターオフィス代表取締役社長)
紹介が遅れましたが、美術館は水曜休館になり、日曜祝日も開館することになりました。
かなり来館しやくなったので、ぜひムサビのコレクションの名作椅子に座ってみてください!
■倒産した時の話をしようか 8人の倒産社長に学ぶ「失敗」を「資産」に変える挑戦のヒント
著者の関根諒介さんは、大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース(CL)を修了されてます。
倒産社長をはじめとした挫折体験者の精神的回復・ウェルビーイングを促すナラティヴ・デザインについて研究をされてる方。
CLはほんといろんなバックボーンの人がいますね。
クォン・ジンギュ(権鎮圭)はムサビ卒の作家で、2009年の80周年記念事業としてムサビ美術館で展覧会も開催しています。
■【対談】武蔵美「ワタルトミナガ」×多摩美「オニカ」〜美大で学べること・服飾専門学校で学べることを真剣に考えてみた〜
「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」のデザイナー富永航さんは、ムサビ工芸工業デザイン学科テキスタイル卒で、「オニカ(ONICA)」デザイナーの黒沢秋乃さんは、同じく工デでテキスタイル学んだ後、多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル専攻に編入学された方。
その二人が美大や専門学校の学びの違いなどを語ってくれてます。わかりやすい。
ムサビとタマビを卒業といえば、
■めっちゃかわいい「カワウソのタンブラー」。美術大学に編入した68歳男性の作品だった
碓井義忠さんとは川崎総合の先生をされてる時からの知り合い。
デザイン・ラウンジの公開講座やイベントには必ずってほど参加されてたし、あちこちの東京美大のオーキャンでよくお会いしました。どっちが多くワークショップを体験できるかバトルしたりも(笑)
碓井先生はタマビ卒なのでタマビ校友会活動にも参加されてるけど、ムサビ通信を卒業し、これで晴れて手羽の後輩になりました。先輩ヅラさせてもらいます。
ここから東京の美大の話題を。
■東京造形大学|日本テレビ系「24時間テレビ45 愛は地球を救う」チャリTシャツ デザイン
今年の24時間テレビのチャリTシャツをデザインしたのは、東京造形大学卒の長場雄さん!
東京造形大つながりで、
■【桑沢デザイン研究所】「卒業生作品展」で〝桑沢の学び〞の集大成を目撃せよ!
桑沢の話題にも触れてないと、課長の高橋さんに怒られるので。
■憧れの上映会 - のん 公式ブログ
Ribbonの上映会を女子美術大学付属高等学校で開催されたそう。
ここからは美大に直接・関係する話題をまとめて。
■美大を目指す乃木坂46・池田瑛紗、与田祐希のラクダのイラストを絶賛…!? | RBB TODAY
「美大目指して美術予備校に通ってる」ってことを公言するアイドルは昔はいなかったけど、時代ですよね。
ありがたい記事ではあるけど、ポイントは神戸市の「デザイン・クリエイティブ枠」の部分。
スキルではなくクリエイティブ思考をもった人材を採用し政策に関わってもらうための制度なはずなのに、やってることはイベント企画やその宣伝パンフレット作成ってことがショックで。
理解されるには、まだまだ時間かかりそう。
■美大進学を諦めたアーティストが考える、「好きを仕事に」は本当にリスキーなのか問題|市原えつこ(メディアアーティスト) #日経COMEMO
この記事を読んで、「受かるんかい!」と突っ込んだ人多数と思われ。
ちなみに川島・山内のマンガ沼は録画して毎週見てます。
そのつながりで、
■ブルーピリオド展〜アートって、才能か?〜
●会期:2022年6月18日~9月27日
●会場:東京天王洲寺田倉庫G1ビル
●入場料:一般2000円/高校生・大学生1400円/小学生・中学生900円(音声ガイドつき入場券はそれぞれ700円増)
漫画に登場する作品は実際にアーティストや学生が描いた作品ですが、それら約50点も展示されるそう。
面白いトピックスだと、
■京都府警 似顔絵講習会
京都市立芸術大学・美術学部の飯田真人教授を講師に、事件捜査に用いる犯人の似顔絵を描く技術を高めるため京都府警で講習会が開かれたとのこと。
偶然か、
■研修受けた警察官の絵がきっかけ“わいせつ”男逮捕(テレビ朝日系(ANN)
最近こういう話題もあったし、「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」でもそういう話がありましたね。
最後はこちら。
■2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞
●応募資格:2022年4月1日現在で個人またはグループの全員が日本国内の各種専修専門学校・大学・大学院に在籍しているか、2021年6月以降に卒業・修了した者
●賞の種類: 最優秀賞(1点)表彰状・記念品・賞金30万円、 優秀賞(7点)表彰状・記念品・賞金各5万円、入選(点数制限なし)表彰状
●スケジュール
・ 応募期間 2022年5月11日~7月15日 13:00まで
・1次審査(非公開) 2022年8月26日
・最終審査(公開プレゼンテーション審査)・受賞発表 2022年12月3日
なんと、学生さん、もしくは卒業したての方を対象としたグッドデザイン賞が初めて開催されます。
5月23日にはオンラインによるキックオフ・ナイトが行われるので、美大生は要チェック!
以上、振興会さんが詳細教えてくれたらもっと宣伝するんだけどなあ、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。