クズ美大生がインターンシップ。。。？

インデンの長期インターンシップに応募したのは3回生の12月。就職活動が目前に迫るなか、アメトーークを見ながらゲラゲラ笑ってる際に、突然神のお告げを受けたのです。

「優子…聞こえますか……このままじゃ…あなたなんて雇ってくれる企業……ありませんよ」

それは、頭に雷が直撃するほどの衝撃でした。
そう、結論から言えば私はクズ美大生。卒業できるレベルに単位取得してはいるけど、休日はもっぱらMacでYouTubeを見る輩。Illustratorを開くことなんてない。こ、こればヤバイ。私の頭の中の出川が「ヤバイよヤバイよ～」と暴れ回ります。

震える手でスマホを抱え込み、すぐさまマ○ナビで《京都 インターンシップ》で検索。ヒットしたのがインデンのインターンシップでした。
よく分からないけど応募して、よく分からないけどなんとなく最終面接まで行って、よく分からないまま気が付けば日本を代表する京都大学の学生達に囲まれながら泡吹いて仕事をすることになってました。
インデンは職種採用ではないのですが、私は芸大生ということで主にデザイン業務を担当させていただくことに。

※インターンシップとは。。。　大学生・大学院生が、自分の専攻や将来のキャリアと関連した就業体験を一定期間行う制度

そして、任されたのがWEBページのデザイン

依頼されたのは、《インデンのインターンシップ募集webページのデザイン》。
新たなインターン生募集のためにサイトを作ってくれ！というオシゴト。

そんなこんなで、制作へ。

初めての制作物に鼻息の荒い私は、イケイケ取締役₍31₎のイメージを吸い上げて早速Illustratorを使っての制作に入ります。私のヤル気を見せつけてやるんだぜ！！倍速で・完璧な提案を・バシバシ出す！！BKB！ヒーーーア！！！

自分のデザインをひっさげ、ついに社長へプレゼン！

そして、Illustratorで作ったデータを引っさげて社長へのプレゼンです。ここが一番の難問。なんたってうちの社長は元バリッバリのウルトラスーパーデザイナーなんです。社長の「OK」をいただけない限り、制作を先に進めることはできません。ドキドキしながら社長に話しかけます。

私「社長あ・あ・あ・あの今5分ほどよろしいですか」
社長「うん」
私「ありがとうございます、あの結論から言うと、インターンシップのサイトを作ろうと思っててトップのイメージとコンテンツを今制作しててこんな感じで進めたいと思っているのですがアノォ～～このまま進めてもいいでしょうか」

震え声で社長に話しかけます。全く結論から話せてないやないかい。

社長「このサイトで見た人に何を伝えたいの？」
私「ウーーーン……《インデンのインターンシップしたら限られた大学生活の有意義な時間の過ごし方ができますよ》ってことを伝えたいです」
社長「それを伝えるために、見る人のために情報の取捨選択が出来てないんちゃう。要素が多すぎる」
私「はい」
社長「作り直してきて」

なんやかんやでその後、めでたく草案OKをいただき実際の制作に入りました。キャッチコピー考えたり写真を撮ったりインタビューしたり、THE designerな業務にテンション上がりまくりィな私。
でも、社外に出すもの・世界中に配信するwebサイトなのでミスのチェックは入念に。
(※だいぶはしょりましたがこの間にもロジックおばけ京大生に早く出せよとつつかれたり、納期を伸ばしてしまったり、クソみたいな校正ミスを重ねました。結論から言うとごめんなさい。)

ついにデザインしたサイトが公開！！！

システム担当の方から「サイト公開しました」とのmail。
長い期間四苦八苦して完成したものなので、我が子のように可愛くてたまりません。サイト公開前に社長へ最終確認をお願いした際に社長がtweetした「いいデザインやね」を私は一生忘れないことでしょう。死んでも覚えてる。遺言にも書く。

サイトが公開になる頃には、私も結論から言えるスキルが徐々に身についてきてました。
彼氏と喧嘩した時に「何？何を直して欲しいの？結論から言って」と発言しドン引きされる程度には。ヤダ、私ったら仕事もプライベートも伸びしろしかないんだから……。

インターンを通して学んだ、芸大生に伝えたいこと。

この仕事が終わってもインターンシップは続いていきます。今回はインターンシップwebページ作成というはじめてのタスクを通して得たものをみなさんにこのようにレポートさせていただきましたが、インデンで働き始めて早10ヶ月、得たものはここに書ききれない程沢山あります。それらは私の人生で貴重な財産として、蓄積されています。

デザイナー志望の芸大生として、3つ、感じたことがありますので最後にお伝えしたいと思います。

【1】社会では、「デザインができる」人より、「仕事ができる」人の方が重宝される。

【2】デザインができることと、仕事ができることは全く別物である。

【3】社会に出るための最終ステップである大学では、「仕事の進め方」は教えてくれない。

もしも大学卒業後アーティストという道を選ぶとしても、インデンのような長期インターンシップも視野に入れてみてください。大学だけでは得ることのできない経験が、間違いなくできると思います！

では、長文にお付き合いくださって誠にありがとうございました！

↓可愛いくてたまらないサイト、あなたにも是非見て欲しいです。(宣伝)↓

■株式会社インデン　インターンシップ採用ページ
http://www.inden.ne.jp/internship/

■株式会社インデン
http://inden.ne.jp



横井優子(Yuko Yokoi)
1993年9月10日生まれ。
成安造形大学4回生、株式会社インデン 長期インターンシップ生