ムサビオープンキャンパス2019を妄想デートしてみる

2019年6月14日(金)

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ムサビのオープンキャンパスがいよいよ明日から開催されます!!

MUSABI OPEN CAMPUS 2019 ZERO to ONE

●開催日:2019年6月15日(土)、16日(日)
●時間:両日10:00-16:30
*予約不要。入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス

*お車でのご来場はお控えください

ムサビオー分キャンパス(以下オーキャン)2019をシリーズで紹介しています。これまでの話はこちら。
【0→1】ムサビオープンキャンパス2019を楽しむ7つの方法
ムサビオープンキャンパス2019関連の学科特設サイトや気になる企画を全力でチェックしてみる!


今日は、「ムサビ生がムサビオープンキャンパスで高校3年の子とデートする」という変態的な妄想話をお送りしましょう。
意外とこのネタ、ファンが多いことがわかったので(笑)
 

・・・・・・・・・・・・・
私はマウ子。クリエイティブイノベーション(CI)学科1年。
1浪して今年CI学科に無事合格しました。
浪人時代に付き合ってた1個上でムサビ生の手羽先輩とは去年のオーキャン明けすぐに別れて、今は美術予備校で知り合った高3の武蔵くんと付き合ってます。
武蔵くんがムサビオーキャンに来るっていうんで正門で待ち合わせて案内をすることに。


「マウ子先輩、遅くなりました!」

「武蔵くん、ずいぶん時間がかかったわね」

「国分寺駅からバスに乗ろうとしたら行列ができてたんで並んでたんです。でも違う行列で」

「ムサビあるあるだわ(笑)国分寺駅初ムサビ行きのバス乗り場は駅目の前ではなく

ここなんだけど、

こんな感じに長い行列がよくできてるの。でもだいたいは「ルネサス武蔵」行きの行列で。
ムサビ行きのバスもイベント時は行列ができるけど、パっと見てサラリーマンが多く並んでる行列だったらそれはルネサス武蔵行きと判断して、並ばずズカズカ前に行くしかないわね」

「勉強になりました。それでもすごい行列でしたよ」

「バスは増便もしてるんだけどオーキャンの時はね・・。あ、去年から立川駅からもムサビ行のバスが出るようになって

まだ国分寺駅ルートよりは浸透してないから混雑率が低いのは立川駅発かもしれない」

「次は立川から来てみます」

「でも受験の下見を兼ねてるなら、ほんとは『鷹の台駅から徒歩18分ルート』が公式ルートだよ」

「いけね。そうだった(笑)」

「かわいいやつ」


  • ついでなので国分寺発ムサビ行バスの時刻表をはっておきます


  • こちらは立川駅発ムサビ行のバス時刻表

「で、武蔵くんはどの学科を志望してるんだっけ?」

「僕は将来シューズデザイナーになりたいと思ってて」

「へ?」

「日本じゃ靴作りを学べる大学ってないから、海外、ヨーロッパあたりに行きたいと思ってるんだけど、親が日本の美大にしとけって」

「なるほどねえ・・確かに靴を専門的に学べる学科はないから・・・ムサビで関係しそうな学科をザっと案内するわね」

「ありがとうございます!」

「じゃまずは1号館下で名前を書くところからスタート」

「あ、ボク、ネットで事前エントリーしてきましたよ

「隙がないなあ(笑)完璧。だったら画面を受付に見せるだけでチェックイン終了。バックもらったらあとは欲しい資料を取ってくだけ」

「大学の資料っていろいろありますね」

「大学広報が出してるもの以外に各学科が作ってる学科別パンフもあるし、オーキャン専用の各学科パンフもあるの」


  • 去年は油絵学科、視覚伝達デザイン学科、工芸工業デザイン学科、基礎デザイン学科、デザイン情報学科、芸術文化学科が作ってました

「詳細見て回るにはこれがあると便利。最初はどこかなあ・・王道路線だと空デか工デかな。まずは近い10号館に行こう」


  • 今年の10号館前芝生は巨大空気人形ではなく新作らしいです

「10号館2階が空間演出デザイン学科。インテリア、舞台美術、ファッションとか勉強できるところで、企画は特設サイトをみてね。靴といえば空デは『シンデレラの靴を探して!♯4』て展示をやってるよ。」

「靴がテーマなのにいろんな表現があるんですね」

「『何を中心にして靴を捉えるか』ってことだね。空デだとファッションとしての靴という考え方になるかな。『シンデレラの靴を探して』はちとアート寄りだけど」

「上のフロアも賑やかですね」

「3階は視覚伝達デザイン学科、略して視デ」

「視デ、知ってます」

「ムサビの一番人気学科だから、ほんとはそこも案内したいんだけど、今の武蔵くんはあまり興味ないかな?」

「時間が余ったら最後見ていきます」

「そうね。実はいろんな切り口があることをまず知るのが6月オーキャンでは大事かな。次は14号館行ってみよう」

「うわ。工場みたい」

「14号館は工芸工業デザイン学科、略して工デが入ってる建物。大きくクラフト、インダストリアルデザイン、インテリアの3つに分かれててさらにクラフトはテキスタイルとか木工とかに細分化されてるわね。入学時は一緒なんだけど2年後半から希望のコースに分かれていく形」

「1年からプロダクトデザインって感じじゃないんだ」

「それが工デの最大の特徴。『プロダクトデザインしか勉強したくない!』な人には向かないけど、いろんな素材を学びたい人にはこれ以上ない仕組みと言えるわね。車も「鉄の塊」って言ったりするけど、室内・・人が触るところはプラスチックと布なわけだし」

「なるほど」

「で、靴を『プロダクト製品』と考えるなら工デのインダストリアルデザインだし、『布のデザイン』と考えるならテキスタイルデザインになる、と。レディガガの靴をデザインした舘鼻則孝さんは東京藝大の工芸科染色卒で、ムサビだとそれはテキスタイルになるの」

「うーん、頭が混乱してきました」

「それも今の時期は大事だと思うよ。高校までだと『●●するなら●●』的な簡単な答えを教えてもらってたはずだけど、実はそんな簡単に括れる世界じゃないんだよね。もっといくと靴は『義足』という発展した考え方もできなくないよね?」

「はい・・」

「東大の山中先生は義足のデザインをされてたりするし、靴はスポーツ科学や人間工学的なアプローチもできる。『靴』のアプローチは美大だけじゃないともいえるわけ。・・って武蔵くんが靴職人になりたいって言うまで靴がそんなに奥深いとは考えたことなかった。自分も勉強になるわ」

「てへ。照れます・・・あれ?マウ子先輩、下に見える建物はなんですか?」

「あれは今年できたばかりの15号館。私達クリエイティブイノベーション学科、略してCI学科の建物よ。ちょっと見ていこうよ」

「行きます行きます」

「そうそう、靴ってことだとマーケティングの勉強で鉄板ネタの『裸足の国で靴を売る』って話、知ってる?」

「なんすかそれ?」

「二人の営業マンがいて1人は『みんな裸足なので靴のニーズがありません。隣国で販売した方がいい」と報告し、もう一人は『みんなが靴を履いてないから大量に売れます!』と報告したって話」

「へー。どっちが正解なんですか?」

「講師によってどっちも正解にできて、正解ってないの」

「面白いもんですね」

「柔軟な発想、創造的思考力でビジネス(仕組み)を考えるのがCI学科だから、靴にどう価値を付けて販売するか?を勉強するのがCI学科ともいえるかしら」

「無理やり持っていきましたね(笑)」

「CI学科といえば、昨日市ヶ谷キャンパス1階共創スタジオのリリースが出たの知ってる?良品計画と協働した活動が始まるの

「ち、ちょっと待」

「市ヶ谷キャンパスといえば、今年の東工大との合同ワークショップ『コンセプト・デザイニング』は前半市ヶ谷キャンパス、後半東工大でやることになったの。『東工大生がシステム考えて、美大生がガワを作る』みたいなステレオタイプなモノではないし、単なるデザイン思考ワークショップでもないから、ファインアートとかデザイン関係なく3年生以上のムサビ生は申し込めばいいと思うよ。交通費も出るし」


  • 申込は16日まで!!ムサビ生は急げ!!

「ち、ちょっと待ってください。いつも以上に営業トークになってますよ。オーキャンと関係ないから」

「そ、そうね。興奮しちゃった。オーキャン終わったら手羽さんが詳細書くって言ってた」

「なんの話ですか?」

「こっちの話。

ちなみにこのアンガールズの田中に似てる人が荒川先生」

「どんな、ちなみネタですか(笑)・・ってもう4時ですね・・・」

「そうなの。3学科回るには1日じゃギリギリか足りないくらいのボリュームなのよ」

「いろいろ見た方がいいのがわかったんで明日も来ます」

「えっほんと?私のオススメは2号館の絵画組成室で

油絵学科だけじゃなくいろんな学科の学生さんが絵画組成の勉強してて、これは一度見た方がいいよ」

「それにマウ子先輩にも会いたいし」

「嬉しい(ぽっ)」

「・・先輩、いやマウ子・・次いつ会える?」

「うーん、課題が忙しいから次は夏休みかな。そこまでムサビ生は暇じゃないし(きっぱり)」


美大生と付き合うのはやめようと思った武蔵だった。

・・・・・・・


以上、朝3時に起きていったい何を書いてるんだろう、と思ってしまう手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。