【ビダモン】美大の募集要項で妄想する2

もうどこが美大受験の疑問、略してビダモンなんだって話ですよ、の手羽です。

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今日は2月3日から始まったムサビ入試で唯一試験が何もない日。タマビは彫刻とグラフィック、東京造形さんは絵画の試験日ですね。

これまでのビダモンはこちら。
【ビダモン】東京五美大一般入試スケジュールと受験生にアドバイス
【ビダモン】試験日の交通に関する7つのアドバイス
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【ビダモン】美大学科試験に関する7つのアドバイス
【ビダモン】美大受験で参考になったり元気が出るサイトを4つ
【ビダモン】美大実技試験の道具の話

そして昨日は、各美大の願書記入例で読み取れる情報から「その架空美大受験生はどんな人生を歩んで受験しようと思ったのか?」を妄想膨らませながら裏ストーリーを考える「ビダイブ」をお送りしました。
【ビダモン】美大の募集要項で妄想する

 

調子が出てきたところで、お待たせしました多摩美術大学です。
皆さんも募集要項42ページをチェックしてください。

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多摩美 美雄(タマビ・ヨシオ)
1997年11月1日生まれ。世田谷区在住
私立上野毛高等学校卒業見込み
日本画(センターIのみ)・芸学 (一般は鉛筆デッサンでセンターIIも併用)・グラフィックデザインを併願
父の名前は「多摩美一郎」

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タマビの願書記入例は親の会社までわかるんです。苗字と名前で「美」が続いちゃうのは、「入試課スタッフ、もう少し考えようよ」と思ったりもするんだけど、構わず妄想スタートします。


ヨシオの心にダイブ!ビダイブ!!


・・・・・
ボクは、佐藤可士和が大好きでタマビのグラフィックデザインが第1希望だけど、予備校の先生から「色味がきれい」と言われたので日本画も受験することにした。
デザインに興味をもったのは、八王子にある多摩デザイン(株)に勤めるタマグラ卒の父「多摩美 一郎」の影響が強い。デザイナーの仕事に誇りを持ってる父を尊敬してた。普段は無口だけど、夕食時にCM見ながら「これ、オレがデザインしたんだぞ!」と安いビールを飲みつつ自慢する姿がなんともかっこよかったし、「もー、あなただけでデザインしたわけじゃないでしょ?(笑)」とつっこむ母(タマビ芸学卒)の姿がいつも面白かった。酔っぱらった時の父の自慢は決まって「4年の時に学内で後輩のラーメンズのコントを見たことがある」だ。絵画棟のギャラリー内でビールケースをステージにしていつもライブやってたそう。「落研のあいつらはあの頃からスバ抜けて面白かったし、きっと売れると思ってた」という話はもう何度聞いたかわからない。そんな家庭だったから、高2の時に「デザイナー目指して美大に行きたい」と言った時も特に反対されなかったし、自然の流れだったように思う。むしろタマグラが第1志望だと話した時は「お前も仕方ない奴だなー(笑)」といいながら、父さんのビールが進んだ。そしてまたラーメンズの話をした。

でも高3の夏、つまらないことで父と口論となり「父さんみたいにクライアントと上司にいつも頭を下げてるようなサラリーマンデザイナーなんて嫌だ!それで満足してる父さんの姿にむかつくんだよ!ボクは絶対にフリーのデザイナーになって活躍してやる!カシワみたいになるんだ!」と言ってしまった。それ以来父とほとんど会話をしていない。

2016年2月7日の夜10時、部屋で明日のタマグラ色彩構成の準備をしていた。
学科試験も今日の鉛筆デッサンもそこそこできた・・・と思う。でも色彩構成はあまり自信がない。画塾の直前講座で講師から「色使いはいいんだけど、線が甘いというかなんかキリっとしないんだよね」と指摘されたばかりだ。直前にそんなことを言われても不安がつもるばかりなのに。
すると、ドアをノックする音がした。仕事帰りの父だった。
「母さんからさっき聞いたけど・・・今日はグラフの試験だったんだな」 
父は「タマグラ」と呼ばずに昔から「グラフ」と呼ぶ癖がある。
「・・うん・・」
「日曜なのに大変だな・・・ああ、そうだ。昨日机を整理してたら、オレが昔使ってた烏口が出てきたから、今は仕事じゃ使わんし、あげるよ」
「烏口?自分の持ってるし別にいいよ。」
「ああそうか。お前もいらなきゃ捨てていいからあとは勝手にしろ」
といって、ドアの横に箱を置いて父は出て行った。
それは明らかに新品の高級烏口だった

2月8日試験当日、母さんと二人で早い朝食を取った。父さんはまだ布団の中。
母さんに昨日の夜のことを話すと告白してくれた。
予備校から持って帰った色彩構成を数日前に父さんが見て、「色味は悪くないけど線が弱いなあ。これ、烏口が悪いんじゃないのか?」と言ってたそうだ。「今は画材屋でもいい烏口を置いてなくて、何件か回って、昨日新宿の世界堂本店で閉店ギリギリにようやく買えたらしいわよ。あの人は昔から嘘がつくのが下手なのよ」と母さんが笑った。
「あ、そうそう。父さんが『定規の下に10円玉を張り付けて微妙に浮かせるテクニックがあるけど、逆に10円玉で画面が汚れるからやるなよ』と言ってたわ」
「うん。知ってる。てか、そんなのもう誰もやってないよ(笑)」と二人で笑った。


的な?
うん、やっぱりよく知ってるタマビは妄想が膨らむね(笑)


ムサビはWEB出願導入で募集要項から願書記入例が無くなっちゃったんですよ。
WEB出願の記入例を見てみると、
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武蔵美野・ビジュツ・良子(ムサビノ・ビジュツ・リョウコ)
1997年5月17日生まれ。東京都小平市在住
父の名は「武蔵美野 正」

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ぐらいの情報しかないのね。ムサビだったらもっと長編ストーリー考えるのに。
ま、「グローバルな美大」を名乗ってる大学だけあって、ミドルネームのある受験生設定をしてるのはさすがですが(笑)
しかし、どの大学も願書記入例の生年月日は創立記念日を使うことが多く、タマビ・ヨシオくんもそうなんだけど、ムサビの「5月17日」ってなんの日だろ?


以上昨日は

工芸工業デザイン学科インダストリアルデザインの学外卒展を見てきた手羽がお送りいたしました。学内展では気がつかなかった部分が見えたり面白いもんです。
ちなみにアクシスギャラリーへ行く時はアマンドで差し入れを買うようにしてます。六本木のスイーツ屋さんはそこしか知らないというか、ミッドタウンは高くて(ぼそっ)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中