【一律給付?奨学金?返金?】コロナに関する美大の学費臨時対応まとめ

2020年4月30日(木)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

これまでの各美術大学における新型コロナウイルス関連情報はこちら。
【卒業式は?卒展は?】美術大学の新型コロナウイルスの対応まとめ(2020年2月22日現在)
【新型コロナウイルスの影響は?】美大ニュースまとめ20200227
【卒業式などの新型肺炎対応】ムサビニュースまとめ20200228【動くスポーツピクトグラム】
【卒業式は?入学式は?】美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年2月29日現在)
【3/2-3/16 臨時入構禁止】武蔵野美術大学は卒業式と入学式と通信卒展を中止しました
人間としての尊厳とは
美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年3月6日現在) #かってに卒制展 #桑沢2020
【入学式は?新年度は?】美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年3月13日現在)
【2020年度オリエンテーションと授業開始日が決定】ムサビニュースまとめ20200317【そして卒業される皆さんへ】
美大の卒業生へのメッセージを調べてみた
【ぎゅうぎゅう、むんむん、がやがや】美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年3月24日現在)
【外の人に向けた小さな心遣い】美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年3月28日現在)
【重要】ムサビ前期授業開始日が2020年5月18日になりました(4月3日現在)
【オンライン授業をどうやるか?】美術大学の新型コロナウイルス対応まとめ(2020年4月4日現在)
【在宅勤務の現状】各美大の情報の出し方を比較してみた
美大教職員に役立ちそうな他美大のコロナ対応情報サイトをまとめてみた
コロナに関する手羽の深刻な悩みを聞いてください
ムサビのコロナ対応版2020年度学事方針等が発表されました(2020年4月17日現在)
*今後も変化する可能性がかなり高いので、マメに情報収集お願いします。あくまでも4月30日AM3時現在の情報です。

まとまった美大コロナ関連ネタは2週間ぶりとなります。
オンライン授業の導入、入構禁止期間延長の発表などちょこちょこ動きはありましたが、この1週間で状況が大きく変わったのが学費に関すること。


学生さんによる学費減額署名活動が活発化したり、学生さんのこういう動きも起きています。

4/27から5/2までの全6日間、毎日19時からYouTubeでの公開ミーティング。
不満はありつつも、「美大の学び、質、求めていたもの、そして学費ってなんだろう」をみんなで悩みながら話しています。


学費に対してそれまでは、
京都市立芸術大学|令和2年度授業料(前期)の納期の延長について
●令和2年度授業料(前期)の納期を4月30日(木)から6月30日(火)まで延長
「学費納入期限の延長」が多い対応でした。


で、手羽が知ってる限り、一番早く「臨時一律給付」を発表した美大は女子美さんです。
女子美術大学|遠隔授業の実施に伴う通信環境等の整備について (2020.04.22)
●通信環境の整備、情報機器の購入等、学習環境の整備に対して、大学が皆さまに一律5万円の費用補助
*後期学費の納入時に、後期学費から5万円を差し引く方法

WEB公開されたのは24日だけど、在学生に配信したのは22日。
「全学生一律給付」の最初が16日の就実大学、その次が21日の明治学院大学と言われてるので、22日は日本の大学としてもかなり早い対応と言えます。
 

一歩踏み込んだ対応をしたのが、京都造・・じゃなくて京都芸術大学、通称瓜芸
京都芸術大学|通学課程 2020年度の就学支援に向けた「施設・設備費」の一部返金について
●授業料等納付金のうち、施設設備費を算出の基準とし、施設面積割合(77%)を乗じた金額を月割りに換算し、大学への入構制限期間の月数に応じて返金
*施設設備費(年間)×77%÷12ヶ月=1ヵ月あたりの返金額(千円未満切上げ)

この段階で「ネット環境整備費として一律●万円給付」は既にいろんな大学でされてましたが、「学費一部返金」としたのは瓜芸が日本の大学でも最初なんじゃないかしら。


ちなみに瓜芸さんは学びを止めないために芸術大学の授業を体験できる二種類のワークショップをスタートしました。
【高校生・受験生】おうちでできる!SNSワークショップのお知らせ
ひとつは応募者に問題集とデッサンキットをお届けして採点する「『はじめてのデッサン・色彩構成』キットをお届け」、もう一つはYoutubeで課題を見て、インスタに投稿する「みんなでぼっちゼミ」。こういう動きの早さはさすが瓜芸さん。
最初の課題はこちらです。


そして瓜芸の姉妹校である東北芸工さんも。
東北芸術工科大学|就学支援に向けた授業料の一部返金について
●授業料のうち施設使用料相当額を「リモート授業」に対応するための在宅学修支援金として返金


「法的には授業料等の返還が難しい」という解釈があり、
大学のオンライン授業「学費にみあわない」不満爆発…返還してもらえるか?|弁護士ドットコムニュース
両大学ともかなり踏み込んだ対応なのがわかります。

 
ちなみにこのあたりでBTさんが記事にしています。
新型コロナウイルスで芸大・美大の学費はどうなる? 学生からは減額を求める声|美術手帖


様々な対応を発表したのは京都精華大。
京都精華大学|新型コロナウィルス感染症拡大をふまえた京都精華大学の学修支援と経済支援について
●遠隔授業を受けるための学修環境の整備、および新型コロナウィルス感染症拡大による経済的影響に対応するための奨学金を、在学生全員に一律50,000円を支給
●遠隔授業を円滑に進めるにあたり、受講のための情報機器の準備が整っていない在学生を対象に情報端末(タブレット)を無償貸与。
●図書貸出の郵送サービス
●家計急変奨学⾦(給付)の拡充
●既存の短期奨学貸付金制度の貸付額3万円から10万円に増額し、返済期限を年度内に延長
●学費納入期限の延長


図書貸し出しもそうですが、
京都市立芸術大学|【在学生の皆さまへ】教科書販売について
「発注受けたら自動的に発送されるシステムなんてなく、誰かが図書や教科書を大学から発送してくれている」というのを学生さんがイメージしてもらえるとありがたいです。


昨日29日に発表したのがタマビ。
多摩美術大学|オンライン対応に係る通信環境等への支援策について(4/29発信)
■美術学部新入生
●タブレット端末(LTE通信と年間の通信費込み/月額利用10GB)を支給
*支給機種:HUAWEI MediaPad M5 lite 8 64GB
*通信費は1年間大学負担
*タブレット端末に限りがあるため、端末が無くなった場合は支援金

■美術学部在学生、大学院(修士・博士)新入生・在学生、研究生
●通信環境への支援金として一律6万円を支給
●前期分学費を納入済みの方は、後期学費より6万円を差し引いた上で後期学費を納入
●タブレット端末の支給に替えることも可能



ここからは芸術系学部がある総合大学の対応をまとめて。
日本大学|【新入生、在校生の皆さん、保護者の皆さまへ】芸術学部長からのメッセージ
●全学生(大学院生も含む)に対して一律3万円のネットワーク環境整備補助金の給付


立命館大学|新型コロナウイルス禍に対する学びの緊急支援について
●本学園で学ぶすべての学生・生徒・児童の全員に対して、一律3万円を支給
●アルバイト就労ができなくなる、家計急変により学生生活が困難となる学生に対して、最大9万円(月額3万円×3ヵ月)を支給



明星大学|新型コロナウイルス感染拡大の影響に係る本学学生への経済的支援について
●オンライン受講の環境整備に向け、学生の経費負担を軽減することを目的として、通学課程の在学生全員に対し、一律3万円を給付
●「新型コロナウイルスの影響に伴う修学支援緊急奨学金」の創設を検討



桜美林大学|「学修環境整備充実奨学金」の給付について
●自宅でオンラインの授業を受講する場合、1ヶ月あたり5千円程度の通信費がかかるとされているので、当面、春学期の4ヶ月分である2万円を「学修環境整備充実奨学金」として全学生に支援
 

ただ、意外と把握されてないのが、
宝塚大学東京メディア芸術学部|【在学生・新入生の皆さまへ】学長からのメッセージ
授業料の延納期間の延長・本学独自の給付奨学金への応募資格付与の検討及び、日本学生支援機構の給付奨学金、今年度新設された文部科学省による高等教育の修学支援新制度(授業料の減免)の案内などの対応
にも書かれてるとおり、国の臨時対応もあるんですね。

文部科学省|新型 コロナウィルス感染症の影響で学費等支援が必要になった学生のみなさんへ


今日明日、多くの大学でなんらかの対応策を発表されると思いますが、学費の考え方について、ICUの学長のメッセージが素晴らしいんです。
「話してもわからん」をひっくり返したある日の学長からのメール|あべ まおこ

公式サイトには出てなくて、この文章、WEBにも載せればいいのになあ。。


学費関連ではありませんが、
東京藝術大学|2020年度藝祭の中止について
藝大も藝祭の中止を発表しました。
「9月なんてまだどうなるかわからないんだから、もっと判断を待てばいいのに」という声もありますが、もう準備に動いてなくちゃいけない時期なので、今決めなくちゃいけないんですね。


さて、昨日。
ムサビ市ヶ谷キャンパスからオンライン進学イベントが発信されました。


  • 画面のキャプチャ

登壇者はソーシャルディスタンスを守った状態で、スタッフも3名という最少人数での配信。
zoomをそのままyoutubeに流しつつ、画面を進行役が切り替えるという綱渡り状態での配信でしたが、音声が途切れたりすることもなく無事に終了。お疲れ様でした!
後日編集したものが公開されるそうなのでお楽しみに。多分若杉先生の下ネタ部分がカットされるはず(笑)
あ、5月23日に第2弾のオンライン進学イベントをやるそうです。


市ヶ谷キャンパスといえば、日経新聞の「私の履歴書」読んでますか?
天坊 前理事長の話も終盤にさしかかってて、昨日はまさにその市ヶ谷キャンパスの話だったんですよ。
天坊昭彦(28)武蔵野美大 社会と交流 伝える力育む 都心に新キャンパス: 日本経済新聞

日経新聞をお読みになった工事業者さんから「なんでムサビさんがあんなに市ヶ谷キャンパスにかけてるのかわかりました」とコメントもいただきました(笑)



最後はムサビ工芸工業デザイン学科がUSBメモリに入れて新入生全員に送った動画を紹介しておきます。

武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 新入生の皆さまへ 2020 from 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 on Vimeo.



以上、

市ヶ谷キャンパスにいたのに8階事務局で配信をみてた手羽がお送りいたしました。
配信中に「ボールペンの音がうるさいよ!」と進行役にメッセージを出す、手は出さないけど口は出す典型的な嫌な上司。

ステイ・ホーMAU!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中