あかりちゃんの夏休み2018

いつもうちの父がお世話になってます。 手羽あかりです。小6になりました。

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父がブログを休みたいというので、代わりに夏休みの思い出を2年ぶりに書きます。


今年の父の口グセは「来年からあかりちゃんも中学生だし、一緒に出かけてくれなくなる」でした。すでにウザい存在ではあるけど、かわいそうなので今年までは一緒に出かけてあげることにしました。

最初は浅草に行きました。


  • 外国の人がすごく多かったです

私が「ビールをモチーフにしたってテレビで言ってた」と説明したのに、父は小学生のように「ウ●コビル」と楽しそうに何度もさけんでました。男はいつまでも子供です。

スカイツリーにも行きました。中に入るのは初めてでした。
ちょうどももいろクローバーZとコラボした「ソラクロ祭 ももクロ in トーキョースカイツリー」をやっていて、父ぐらいの年齢の人がうれしそうに写真をとってて、ちょっと気味悪かったです。

でも父は「『634』でムサシと読ませるなら、『6340』でムサシノと読めるんじゃないか!大発見!!」とモモクロファンのようにうれしそうに写真をとっていました。いつもムサビのことばかり考えているみたいです。この前は「MUSABIのなかにUSAが隠れてた!コーフン!イッサに連絡しなくちゃ!」と騒いでて、同じくらい気味悪かったです。

父が「スカイツリーにはこれを見に来た」と断言した千葉工業大学東京スカイツリータウンキャンパスは営業してなくて、下調べをしない父がちゃんと仕事をできているのか不安にも感じました。

リンクロウお兄ちゃんと3人で吉祥寺にも行って、井の頭公園でアヒルボートにも乗りました。


  • お兄ちゃんは和太鼓で腕の筋肉がモリモリで、一人で手こぎボートに乗ってたから「本気の人」とまちがえられ、いろんな人に写真をとられてました

吉祥寺コピスでムサビの人の絵を見つけ、ここでも父は興奮してました。なんでもムサビとからめようとします。

8月9日、私のたん生日にミッドタウンのデザインハブでタカハシカオリさんのワークショップがありました。タカハシさんのワークショップには保育園のころから毎年参加していて、作品は全部トイレにかざっています。


  • 父から重ね塗りの方法を教わりました。さすが元美大生だと思いました。

「冷蔵庫に張り付けるから野菜をテーマにしたものにしよう」と父と決めて、私はキノコ星人を作りました。でも父はヒトデを作っててビックリしました。人の話も聞かないけど自分の話も聞いてないみたいです。

この日曜は原宿に連れて行ってくれて、大きなクレープを食べました。
ブログで父は「クレープがおいしかった」と書いてますが、「生クリームが多くて胃がもたれる・・」と半分ぐらい食べて捨ててました。年は取りたくないもんです。
夏休みに父と行った場所が全部大学が関係してるところばかりなのはわかっていますが、かわいそうなのでそこは触れないようにしてあげてます。


映画も一緒に見に行って、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」と


  • サマーウォーズは好きだけど「未来のミライ」は子供にはそんなに面白くなかったです(父は感動してました)

「銀魂2」は、1よりも面白かったです。


それと今年は家族で奈良や京都に行きました。

シカ公園でシカにセンベエをあげるのが私の夢でしたが、シカはかみついてくるし、あちこちにシカのフンが落ちてるし、公園中がケモノのおしっこ臭いし、2度と行きたくないです。
大人はそういう悪いところをかくしててずるいと思いました。

でも、父が舞子さんと一緒にとった写真は

いろんな人から「遠近感が変」「トリックアートみたい」「なんで舞子さんより自分が前」とつっこまれてて面白かったです。


父と一緒に出かけたのはこんなもので、父のほとんどの土日は


  • 職員採用試験の面接をやったり、


  • オープンキャンパスでプラプラしたり、

「大きな口で食ってみて。っぽい写真が欲しいんだよ」「それってやらせじゃないっすか!」というやり取りが学生さんとあったり、


  • 1人で平櫛田中美術館に行ったり、

日立さんとなんかやって、ワークショップが終わるたびに「いかにムサビ生がすごいか」という話をくりかえししてて、もう聞きあきたし、

他の美大の職員さんと飲んだりしてて、母に怒られてましたが、仕事とも関係するので仕方ないことだと思っています。


でも、仕事が忙しそうなフリをして、


  • 21_21でやっている「AUDIO ARCHITECTURE展」を一人で見に行ったり、

1人でミッドタウンアワードアートコンペ公開審査に参加して、「毎年行ってるから『そろそろ審査員になってくれ』と言われるかもしれない」とモウソウヘキがすごかったり、

1人でシオドメの「Pillar Art コンペティション」や渋谷の「アー!!ット叫ぶアート~ 大Ah!!rt展」に行ったり、

1人で表参道の「PetWORKsの仕事と野望」展に行ったりしてるのはバレバレです。その時間があれば家のこともできるのに、です。


先週は国分寺の

D-LANDというところで美大研究会を開き、「美術大学の現状」という講演を1時間半したそうです。
「うまくスライドがまとまったので他美大でもやりますよ。京都セイカさんどうですか?」と言ってました。

D-LANDは以前「モーフィング」という会社が使っていたところで、美大生のためのイベントをいろいろやっているそうです。

「国分寺なのにイベントはムサビよりタマビ生の方が多かったりする」と聞いて悲しがってました。


悲しいといえば、

去年4月にオープンした「あまた食堂」が違うお店になっていて「飲食業界は大変だなあ・・」と悲しがってました。


  • でもサラダはおいしかったし、

名残りでワイファイのIDが今も「amata」なのがちょっとうれしかったようです。
新しいお店は国分寺産の野菜「こくベジ」をふんだんに使ったサラダが売りのカフェ「SWITCH KOKUBUNJI」だそうです。

 

以上、4月に参加した「第3回webメディアびっくりセール」北村ヂンさんに藤子F風の贋作にがおえをお願いして、7月にそのイラストが納品されたけど、「これって藤子Fの描くおじさんだよね?もっと出木杉くんみたいなのが来ると思ってたのに。こんなに自分っておっさん?」とショックを受けていた父を見て、「これが現実だよ」とやさしく教えてあげた手羽あかりがお届けしました。


来年から中学生なので夏休み日記はこれが最後になります。
こんな残念な父ですが、これからもよろしくお願いいたします。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。