【山と海と太陽】モスバーガーキャンパスミーティングinムサビに行ってきた

2018年7月25日(水)

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皆さんは「モスバーガー」といえば何をイメージしますか?

手羽はいい想い出しかないんですよね。
え?ざっくりしすぎ?

高校まで手羽が住んでた福岡の筑豊という町は、コンビニもファーストフードもない寂れた場所。でも高校の頃、駅前にモスバーガーができたんですよ。モスが出来ただけで駅前が華やかになったのを今でも覚えてます。今の人にわかるように書くなら「駅前にスタバができた」くらいの感動かな。
今までハンバーガーはプールに設置された自動販売機のハンバーガーしか食べたことがなく(戦前の話じゃないっすよ。昭和後半の話です)、初めて食べるモスバーガーがほんと感動的においしくて。「ああ。こんなにハンバーガーっておいしいのか」と。制服にソースをこぼしながら笑顔で食べったっけ。
最初に食べた印象は今でも残ってるもんで、マックとモスがあったら今でも間違いなくモスに入ります。


てなわけで、7月24日(火)、ムサビ12号館8階で

モスバーガーキャンパスミーティングin武蔵野美術大学が開催されました。
そのレポートをお送りします。すいません。前置き長くて・・。


モスフードサービスさん(以下モスさん)は櫻田厚会長が全国各地でお客さんと直接対話する(ダイレクトコミュニケーション)「モスバーガータウンミーティング」や、店舗で働くキャストを対象とした「モスバーガーキャストミーティング」などを開催していて、2017年2月から始まった大学版がこのモスキャンパスミーティングなのです。
明治学院大、法政大さんなどで開催していて4回目となる今回は、美大として初めてのキャンパスミーティング。

これまでは経営ゼミや広告研究会単位で参加し「キャッチコピーを考える」という形だったようですが、ムサビは学年学科不問とし全学的に募集したところ、最終的に学部1年から大学院生まで21組56名の参加がありました。(いなかったのは日本画学科と映像学科くらいかな?)
課題は「ほとんど利用したことのないお客様が、定期的に通いたくなってしまう企画を実現する販促ツールの制作」とし、最低限作らないといけないアウトプットは「店頭垂れ幕」「ナプキンホルダー」ですが、その周辺のアウトプットやサービス提案もOKとしました。
じゃないと「グラフィック作って終わり。それが美大の役割」ぐらいに思われちゃいますし。


  • 最初に櫻田会長による特別講演


  • 遠慮なく質問するムサビ生。

ところで、なんで「MOS」なのか知ってます?
(それよりもモスが日本で生まれた企業だってことを知らない人が多いかもしれませんが)

MはMOUNTAIN(山)OはOCEAN(海)、SはSUN(太陽)を表しており、「山のように気高く堂々と、海のように深く広い心で、太陽のように燃え尽きることのない情熱をもって」という人間・自然への限りない愛情が込められているのです。なので、オーダーを受けてから作る「アフターオーダーシステム」や「日本の食文化」「医食同源」を大事にされている会社でもあります。
えーと、えーと、MAUは「まったり遊んで嬉しい」でどうでしょう。



そのあとは最終調整。

事前説明会でお題が出され、視デ・中野先生による中間指導も既にやってるので、この場では櫻田会長の講演を聞いて、それを反映された最終ブラッシュアップ作業程度。


  • 「ポスター」って、あ、ここに最終的にポスターを入れるってことか


  • プレゼン用のデータを提出したら、作業は終了。


  • 大量の夏限定ナンカレードッグ

ナンカレードッグとモスチキンをいただきました。
しかもモスバーガー小平小川町店が作ったものをもってきてくれたので温かい!
手羽は「モスーバーガー」派なのでそれ以外はほとんど食べたことないんだけど、ナンカレードッグ、旨すぎ・・・辛さと甘さのバランスがちょうどよく、これ何個でもいけちゃうやつだ・・。
ちなみに社会連携チームの木反橋くんは「チキンはモスチキンが一番うまいです」と言って、余った一個をモスさんからもらってた(笑)


  • おっ、わかってる。こういう時は「かぶりつく学生」の写真が欲しいのだよ(笑)

お腹も満たされたところで、ここからいよいよ本番!
10分ずつ(質問・講評含む)のプレゼンがスタート。21組だから実に4時間越えでした・・。


  • モスバーガーさんの広報の方などもいらっしゃてて質問も


  • 学生の作ったハンドアウトをじっくりチェック

学生さんたちは全く遠慮ない率直なモスバーガーイメージを語ってましたね。
多分一般大学生なら空気読んでもう少し「おべっか」を入れるんだろうけど(笑)、そこがムサビ生もいいところ(でもあり悪いところ)


  • 紙芝居や寸劇でのプレゼンもありました

何チームか「全員モスバーガーに行ったことなかったので、今回初めて行ってみた」というグループがいて。確かにマックに比べると料金が少し高いけども初めてって・・。
それもあるのか、学生さんたちのモスバーガーの多くのイメージは「サラリーマン」「若者がゆっくりするための店ではない」でした。ペルソナも「疲れたサラリーマン」とかね(笑)手羽は「高校生の頃よく行ったオサレな店」なイメージだけにそれがショックで。
でもモスさんもそれに恐らく気が付かれてて、だからキャンパスミーティングなんじゃないかと推測したり。


今回のプレゼンで感動したのは、


  • 建築と視デの混合チーム。

頼まれもしないのに、モスバーガー小平小川町店をイメージした模型を作ってきてたんです。
材料費とかでないのに、ですよ(笑)

人によってはこの「頼まれもしないのに」は悪いイメージを持つかもしれないけど、「おせっかい」「一つ余計」な気持ち・行動こそ美大生が大事にしないといけない部分であり、口だけでなくアウトプットとして「頼まれもしないもの」を作ってしまう心遣いこそ美大生が一般大学に勝てる部分なんですよね。

最後に中野先生から総評。

そして櫻田会長から入賞者の発表!
当初、3位までしか決めない予定だったんですが、あまりにも提案がよく、急きょ特別賞が3つ追加されました。


そして栄えあるグランプリは!!!

こちらの視デ生2名の作品に決まりました!!おめでとう!!就活で大変な時に徹夜して作ったそうです。

副賞は1万円分のMOSカードだけど(というかこれもかなり嬉しいけど)、デザインした店頭垂幕はモスバーガー小平駅前店、小平小川町店、国分寺南口店に掲示され、ナプキンホルダーはなんと全国のモスバーガーで期間限定で使用さるんです!すごくないっすか?
そう考えるとワクワクよりもドキドキ・・。

今回代理店参加されてた東急エージェンシーさんにムサビ視デOGがいて、一緒に最後のブラッシュアップしてました。
どんな作品になるかはお楽しみに!多分今年の秋ぐらいかな?


以上、プレゼン聞きながらメモってる学生さんがいたのでのぞいてみたら、

本気スケッチを描いてて、「あ、これは描くのやめてちゃんと話を聞けとはいえない」と思った手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。