【ムサビオープンキャンパス2017】ファッションショーと3学科合同トークショーと保護者懇談会に行ってきた

2017年6月13日(火)

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ムサビオープンキャンパス2017レポートをお送りしています。
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行ったところをそのままただ載せてるように見えるかもしれませんが(笑)、一応話の流れがわかりやすくなるように実際に訪問した順番とは違ったり、時間軸をいじったり、いろいろ調整をかけています。
なので、「掲載したいけど話が止まっちゃうなあ」「ここに載せると埋もれちゃうなあ」という場合は紹介しないこともあって、


  • 中央広場の写真を撮ってたら芸文の人形劇隊が近づいてきたり、


  • 9号館WEBスペースでひっそりやってた大学史紹介動画だったり、


  • 空デの影絵だったり、


  • ガラス工房にあったガラスのクツならぬ、ガラスのMAUキャップだったり、


  • 広報スタッフが写真撮ってる姿を激写してたり、


  • 盆栽部の部長が共通絵画の原先生と基礎デの原先生のハラハラコンビだったり、

小ネタも含めて紹介していないものがいっぱいありまして。
オーキャンネタだけでこれだけ書けるのはありがたい限りだけど、「企画が多すぎでしょ!全部見れないし、紹介しきれないよ!(怒)」とキャンパス回りながら、ブログ書きながら何度逆切れしたことか。


てなわけで、ただでさえ長文で「誰もがこれ読むんだろ・・」と感じるレポート記事ばかりなのに、そこに大企画レポートを突っ込むと余計読みにくくなるから、あえて外したものを今回はまとめて紹介します。

まず、10日(土)に開催された2つの企画を。

MAU COLLECTION 2017 「Fit」です。
空間演出デザイン学科3年生 ファッションコースの学生によるファッションショー。
初演に行ったんですが、20分前でもう行列ができてました。あまりにも人気で最終日は追加公演もやったようですね。大変だけど空デのファッションショーはジャニーズばりに1日4公演はやらないとダメかも・・。
全7公演分の来場者数を合わせると、ムサビオーキャン企画で総動員数一番の企画のはずです。


では、写真のみでしばらくお送りいたします。


  • 横に座ってた五十嵐先生が「これ、タコよ。タコがモチーフなのよ。タコ」と教えてくれました

空デのファッションショーを見て毎回思うのは、デザイナーもモデルさんもスタッフもムサビ生なわけで、「こういうことをやれる学生さんが普段は普通にムサビで勉強してるんだよなあ・・」と別世界の住人を見てる気になること。
他のオーキャン企画は「学生らしさ」を全面に出してるけど、ファッションショーはその対極。すごいとしかいいようがなくて。また来年もよろしくね。


次に紹介するのが、同じ11日(土)午後に開催された在学生保護者向け説明会(懇談会)
ムサビとして初めての試みで、人によっては「大学で保護者説明会?!中学校じゃあるまいし・・・」と思うかもしれませんが、

ムサビで一番大きな講義室が満席になりました。後で知ったんだけど、入りきらなくて別部屋に中継もしてたそう。
約4000人の大学で約450席の講義室が埋まるんだから、単純計算で1割の在学生保護者が説明会に参加されたってことです。夫婦でいらっしゃってるケースもあるのでこれはアホみたいな単純計算ですが(笑)、それにしても親御さんの関心度の高さは私たちの予想をはるかに上回ってました。


  • ファインアートの話を油絵学科の樺山先生。


  • デザイン系の話を映像の篠原先生が説明されてました。

そのあとは事務局や学生さんから学生生活、就職状況、就活の現状をし、個別相談という流れ。

ムサビとして初めての試みだったんで、満足度はどうだったでしょうか。
手羽は「受験生保護者説明会との違いはなんだろう?完全な個別相談で『●●さんはちゃんと学校に来てますよ』みたいな話ができればアレだけど、全体説明会じゃ意外と違いを出すのって難しいかもな・・」と聞きながら思ってました。
「なんでうちの子はいつも帰りが遅いのか?大学がそんなに忙しいわけない」と思ってる親御さんも多いはずなので、受験生保護者にはあまりやらない、美大のカリキュラムの仕組み(講評やグループワーク、フィールドワーク、産学連携、課題等)をかなりわかりやすく解説した方がいいのかもしれないし(新入生オリエンな感じで)、普通にこの説明会で使われてた「ファインアート」という言葉も親御さんはわからないはずなので、美大用語解説をやるとか、キャンパスツアーとか、もっとバージョンアップできそうですね。
あとは現在の初等中等教育の現状を考えると、中学校に教育実習にいけるのはいろんな方のおかげなんです。でもいまだに「教育実習に行ってやってる」という意識をもってる学生さんがいて、まずは親御さんに「その意識を捨てなくちゃいけない」というご理解が必要で、そういう話もこの場で向いてるのかも。

この関心度だと来年もやるはずなので、もっといいものにしていきたいですね。



で、最後に紹介するのは、12日(日)PMにそのムサビで一番大きな講義室で行われた、

ポスターの「ラーメン屋の店長感」がハンパないと噂の、視デ×基礎デ×デ情 三学科合同トークショー〜予備校では聞けない話〜です。
いわゆる「平面デザイン系の3学科」と呼ばれてる、視覚伝達デザイン学科、基礎デザイン学科、デザイン情報学科の主任教授達による学生さん企画トークイベント。

去年も相当な行列ができてましたが、

これ、30分前に撮影した7号館だけど・・・階段に行列ができてるのがわかりますかね。

寺山先生が「詰めて座ってね」とアナウンスしないとダメなくらいな、

司会の学生さん。
バランスと取って、司会も3学科から。

手羽は「ではシークレットゲストの手羽さん!いらっしゃったら前へお越しください!!」と突然呼ばれて「え?聞いてないよー。仕方ないなあ(笑)」的にいつでもすぐに登場できるよう、一番最前列へ座りました。嘘です。そこしか空いてないような状態で。

左から順番に視デの寺山先生、基礎デの原先生、デ情の今泉先生。

順番に「入試の話」「授業の話」「卒業制作の話」を5分ぐらいでローテンションしながら進行していきました。

さすが主任教授だけあって、話がうまい。プレゼン時間を皆さんちゃんと守ってたし。
そして聞けば聞くほど、「なんでこの3学科は『平面デザイン系』と呼ばれてるんだろ?全然違うやん。予備校の先生にもっと理解してもらわないとダメだなあ・・」と思うようになります。

手羽は気になったキーワードだと、
「どんな領域にも対応できる人材を育てたいと思っている」
「チャンスに気が付かない人は教養がないからかもしれない。チャンスに気が付くための教養であり、ぜひ『チャンスのやってくる、運のいい人』に来てほしい」
「美大に行きたいという気持ちは本能的なもの」
「地方にも価値はあるが、やっぱり東京の産物がデザインなわけで、東京の美大に来てほしい」
てなあたりかな。

うーん、手羽的にはちょっと物足りなかったかも・・・。
ほとんど個別にしゃべって終わっちゃったんだよね。他学科の説明も同時に聞けるから比較ができてそれはいいんだけど、実はそういうシーンは大学説明会では結構前からやってることなんです。
去年のスタイルの方がお客さんの満足度・盛り上がり度は高かったと思うんだけど、先生が嫌がったのかな?
せっかくの学生さん企画・司会なんだから、先生に怒られながらも無茶ぶりしながら教授にクロストークをさせてほしかったかなあ、と。去年との違いは「全員主任教授」のほかに「全員ムサビOB」があるんで、そういう切り口もできたし。

と書くと気が短い人は「手羽が学生をディスってる!」と言われちゃうんだけど(笑)、事務局ではなく、学生さんがこの企画を立てて、先生に出演交渉し、実施したってことがほんとに大事で。
受験生に「自分が受験生の時に知りたかったことを知らせたい!」という熱い気持ちから生まれた企画なので本当に嬉しくて。そしてそれに協力してくれた3学科の主任教授や研究室、そして入試課の連携こそ「ムサビらしさ」じゃないかと。他大学じゃなかなか成立しづらい企画なんですよ。
大変だとは思うけど、ぜひ来年もやってね。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。