【今年も三学科バトルトークあり】ムサビオープンキャンパス2017の気になる企画紹介!!

2017年6月7日(水)

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ムサビのオープンキャンパスが今週末開催されます。
武蔵野美術大学オープンキャンパス2017

●会期:20176月10日(土)、6月11日(日)
●時間:両日10:00-16:30 *入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス
*お車でのご来場はお控えください


ムサビオーキャン紹介シリーズをお送りしてますが、
【芸術系大学で一番来場者数が多い】ムサビオープンキャンパス2017を楽しむ5つの方法
【みんなでおせっかいになろう】ムサビオープンキャンパス2017のアートディレクターはminna!
【他大学でも役に立つ】知っておきたいオープンキャンパスでの8つのホスピタリティ

今日は手羽が気になってる企画をいくつか紹介していきます。

と、いいつつ最初に紹介するのがいきなり(厳密には)オープンキャンパスのコンテンツではないんですが、ムサビ関係者的には今年一番気になっている企画なもんで。

在学生保護者向け教育懇談会
●日時:2017年6月10日(土)13:00-15:00(開場12:30)
●会場:7号館 第11講義室
●プログラム(予定)
 12:30- 受付開始
 13:00-13:05 開会、学長挨拶
 13:05-13:45 本学の教育紹介
 13:45-15:00 教育活動報告(学生生活チーム、国際チーム、キャリアセンター)
 各チームによる個別相談を行います。
●事前登録フォーム:6月4日(日)まで


受験生ではなく在学生保護者を対象とした懇談会(説明会)です。
「何を今更・・」という人もいれば、「え。大学がそういうことやるの?!」という方もいるかもしれません。既に多くの大学で実施してる企画なんだけど、ムサビとしては初めての試みなもので「
せっかくだから大学の活動がわかりやすいオープンキャンパスに合わせてやろう!」と今回開催の運びとなりました。
あ、上記に書いてあるとおり既に登録は締め切られていますのでご注意ください。


ではここから本当にオープンキャンパスの企画を紹介していきます。まずはこれかな?

■学長トーク


  • 去年の様子

●時間:12:00-12:40
●会場:1号館103(第1講義室)

長澤学長のマシンガントークが両日開催されます。
はっきりいって「40分間ムサビ自慢」です(笑)
でも聞いたことがない人は一度聞いといた方がいいっす。

ちなみに長澤学長が「学長自ら営業マンであるべき!」とおっしゃってたので、リップサービスがわからない広報チームが去年は


  • 去年の様子

学長に学長トークのチラシ配りをさせてました。「ボクがしゃべるんでよろしくお願いしまーす」と。これが「写真を撮るためにやってもらった」ではなく、素で普通に学長にやらせてたからね。うちの広報チームはシャレが通じない。でも「今年もやらせる」と宣言してました(笑)


今年の企画一覧を見て、一番「これは面白い!」と思ったのがこれかな。

混ぜるな危険!-油絵とアニメーションが出会うとき
●日時:11日(日)13:00-14:30
●会場:1号館 1F 103(第1講義室)
油絵界の巨匠・遠藤彰子教授(油絵学科)とアニメーション界の鬼才・黒坂圭太教授(映像学科)による対談形式のトークショー。


油絵とアニメ・・・一見全然関係なさそうでむしろ相反するものに見えるかもしれませんが、私達からしたら「うまい組み合わせだなあ」とすごく感心させられたんです。しかも遠藤アッコさんに黒坂先生だもん。よく実現できたなあ。油絵学科と映像学科、どちらが企画したんだろ?うまいところつくなあ。
こういう企画ができるのは美大ならでは・・というかムサビならではかもしれない。

というのも、通常のオープンキャンパスは「他学科なんかいいから、うちの学科の企画を見にきて!(で受験して!)」が正直裏にあります。
でもムサビは教員・学生の横のつながりが強いので、「他学科とのコラボ企画」というのが普通に複数存在するんです。入試広報課主催だったら「●●先生と●●先生と座談会」はありえるし、「領域を超えたカリキュラムやってます!」と宣伝してる大学もいっぱいありますが、各学科主催で実際に「他学科と一緒に何かやろう」という発想は普通じゃあまり出てこないんですよ。
ムサビオープンキャンパスは「ムサビ受験生のための」だけでなく、「美術の本当の面白さや本質をいろんな人に知ってほしい」という趣旨があり・・・ってのはこのシリーズの最初に書きましたが、それを求めたら自然とムサビの独自性になってる、というか。


「他学科とのコラボ企画」ってことだと、

Glass×Geibun Project-まどろみ- 光を内包するガラス
●会場:9号館 6F apmg, 606, 607

工芸工業デザイン学科ガラス専攻4年生の作品を、芸術文化学科芸術文化プロデュースコースの3年生が展示する展覧会を開催しています。こちらも工デ・ガラスと芸文のコラボ企画です。

また、関連ワークショップを9号館 5F 506で、
10日(土)14:00〜16:00
11日(日)10:00〜16:00

とやってますので、こちらもどうぞよろしくです。

 

ワークショップをたくさんやってるのがまたムサビオープンキャンパスの特徴でもありますね。
工芸工業デザイン学科は全コースでワークショップをやってるし、建築学科では学生と一緒に建築模型を作れたり、版画ではシルクができたり、日本画学科は「ミニ屏風を作ろう」をやってたり、油絵学科では「アヒルの授業」と言う気になるワークショップをやってたり。


「それを来場者にやらせる?(笑)」な内容なのが、

■彫刻学科溶接ワークショップ「ことばのかたちをした鉄」


  • 去年の様子

●日時:11日 11:00-16:30
●会場:2号館 1F 金属・セラミック工房
※当日、予約制。各回定員10〜15名


鉄の棒を曲げたりアーク溶接でつないだりして、いろいろな文字をかたちにします。
オープンキャンパスのワークショップって「みんなで楽しくなんか作ろう!」「所要時間20分ぐらいで誰でも簡単に作れますよ!」「安全安心!」なものが多い中、この溶接ワークショップは、「ケガする奴が悪い」「やりたいことに時間なんて関係ない」な地味な本気作業で(笑)
鉄棒で文字を作るんだけど、こういう時は曲がりやすい棒を準備しとくもんじゃん。針金ぐらいの太さでいいじゃん。でもそこにあるのは6mmと9mmの鉄棒なの。やってみるとわかるけど9mmの鉄棒を曲げるのってこれすんごい大変なんすよ。
でも彫刻学科に入学したら細い針金をホイっと曲げて作る作品なんてほとんどないわけで、本当の大変さを知って、その面白さがわかって入学してほしい・・・という表れ。地味ながら手羽のオススメワークショップです。


ワークショップといえば忘れちゃいけないのが、
■4年齋藤ゼミ ワークショップ


  • 去年の様子

●日時:11日 13:00-16:30
●会場:8号館 2F 209 210


視覚伝達デザイン学科・齋藤先生のゼミによるワークショップです。
最近は「ワークショップ=工作」的な感じになってきてるけど、「本来のワークショップとはこういうもんです」というのを知りたい人はぜひ。午前中は8号館209で公開授業をやるそう。



毎年大人気企画なのがこちら。

MAU COLLECTION 2017 「Fit」
●時間:両日とも11:00~/13:30~/15:00~
*各回約40分。
●会場:8号館111スタジオ

空間演出デザイン学科3年生 ファッションコースの学生によるファッションショー。
いつも行列ができるので早めに行った方がいいっす。(整理券が出るかも)

ちなみに空デ4年生から「後輩たちがファッションショーを今年もやります。ショーの内容は関わってないのでわからないのですが、去年の倍くらいの数の空デ生が関わってるので、ボリューム的にとても見応えはあるかと…!お時間よろしければ是非お越しください!」と宣伝依頼メッセージが届きました。
後輩たちは先輩に感謝しようね!
 
 

ちなみに入学センターに提出するオープンキャンパス原稿の提出締切が早いもんで、それ以降タイムテーブルや場所、内容が変わってる可能性があります。確実な情報は当日各学科が作るパンフレットや特設サイトなどで確認してもらうしかないかも。
(特設サイトは明日紹介します)


さて、最後に紹介する企画はこれしかありません。今年もやるんです!
視デ×基礎デ×デ情 三学科合同トークショー〜予備校では聞けない話〜

●日時: 6月11日(日)13:00〜14:30
●会場:7号館401教室 (第11講義室)
●登壇者:
・視覚伝達デザイン学科 寺山祐策 主任教授
・基礎デザイン学科 原研哉 主任教授
・デザイン情報学科 今泉洋 主任教授


去年予想以上に大好評で、
【平面デザイン3学科じゃない】視デ×基礎デ×デ情 合同バトルトークに行ってきた
お客さんが会場に入りきることができませんでした。
なので今年は会場をムサビで一番大きな講義室に変更されてます。
しかも「全員主任教授」「全員ムサビOB」とパワーアップ!


ムサビ受験相談で一番多いのが間違いなく「視デと基礎デとデ情の違いを教えてくれ」です。
この3学科は美術予備校では「平面デザイン系」という括りでまとめて指導される傾向にあり、ぶっちゃけて書くと、ポリシーを持って「これがやりたい!」「ここに行きたい!!」と決めてる受験生以外には、おそらく関東の美術予備校では「グラフィックとか平面デザインやりたいんなら、私大ならタマグラか視デを目指しなさい。で滑り止めで基礎デかデ情か情デか統合を受けなさい」と言われてるんじゃないかしら。
知れば知るほど視デも基礎デもデ情も全然平面デザイン系学科ではないのがわかってくるんだけど、ムサビ内併願者が多い組み合わせがこの3学科なのは事実でもあります。

この企画は、学生さんが「受験生の時に本当に聞きたかった話を今の受験生に届けたい!」と想いから去年生まれました。たぶん事務局がこれを提案したら「ふざけるな!」と先生方に怒られる可能性が高く(笑)、学生さんが企画したから成立したと断言できます。しかもさっき書いた「他学科とのコラボ」なわけで、学生さんにもムサビ魂みたいなものが浸透してる感じ。

去年は「3学科の違い紹介」というよりも「高校生にもわかるデザイン論の話」になってました。
3学科の違いがよりクリアになり、「平面デザイン系3学科」という美術予備校がつけたグルーピングじゃないこともはっきりし、そして違いを探すことがバカらしいことだと感じ、何よりもっとムサビが好きになった人が増えたはずです。
そういう意味でもいろんな方にお勧めな企画なのです。


ただ、ひとつとっても残念なことがあります。
この企画には足りないものがあるぞ!
 

 

手羽は?


美大愛好家の手羽になんで声をかけない?!


学生さん企画だから学生さん司会もいいんだけど、中立的立場の解説役・コメンテータが必要だと思うのよね。全国探してもそれができるのは手羽しかいないんだよね。いや、出たいとかそういうことを言ってるんじゃなくて、企画をよりいいものにはするには・・・いや、出たいだけなんだけどさ(ぼそっ)

・・あ。「手羽が出たいと言ったから」なんてかっこ悪いからそれはやめて。「手羽さんに依頼した」的なテイが、「いやー、最初は『学生さん企画なんだから学生さんでやりなよ」と断ったんですよ。でも学生さんの熱い情熱に根負けして」的なテイが大人には必要なのよ。大人ってめんどうなのよ。

宣伝用写真も作ったから使ってもいいよ。あ、プロフィールはこれを使って。

●手羽イチロウ
美大愛好家。
2003年にムサビ生ブログサイト「ムサビコム」、2009年に美大生ブログサイト「美大日記」を立ち上げ、本人も手羽イチロウとして執筆。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を-」出版し鋭意在庫中。大学の枠を超えた美大普及活動「ムサタマトーク」を全国で11回、「美大ブログサミット」を2回実施。現在はPARTNER_WEBにて「手羽美術大学★」を好評連載中。


以上、去年は板東先生がヒール役をやってくれたけど、今年は今泉先生がやることになるんだろうなあ、な手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。