「妖怪たちとお花見会」ワークショップに行ってきた

二日連続で立川だった手羽です。

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ムサビから車で20分ぐらいの距離にある立川。
私が学生の頃は寂れてて、夜はあんまり歩きたくない街だったんですが、駅前の再開発が進み、モノレールができ、そしてIKEAやららぽーとができて、多摩地区の中心地域になろうとしています。小平に住んでる人は昔は新宿や吉祥寺に出てたけど今は立川で買い物・・という人が増えてるそう。
ま、手羽は「都の下っ端」と書いて都下民ではなくオサレな「区民」なので、立川で買い物することはほぼほぼないのですが。

えーと、なんの話だっけ。
あ、そうそう。そのららぽーと立川立飛さんでムサビがワークショップをやったのでレポートを。

1階のスペースをお借りしました。
1月に下見をした時はコンクリ壁面そのままの化粧作業をまだしていない室内空間だったんですが、きれいにしていただけてた。ありがたやありがたや。
このまま「武蔵野美術大学 アート・ラウンジ」として貸してくれないかしら(ぼそっ)


今回担当したのはデザイン情報学科・井口ゼミを中心としたグループ。春休みということもあってなかなか人が集まらず、1年から4年総動員体制。

井口ゼミでは「屋台ゼミ」ってのを授業でやってて、今回はその発展系で、

デザインの面白さを届ける「デザインキャラバン」がコンセプトになっています。
「旅するムサビ」に対抗したネーミングだな、と(笑)

講師はデザイン・ラウンジのサマーキッズワークショップで毎年お世話になってる、フィギュア作家でデ情OGのタカハシカオリさんです。

学生さんたちが紙粘土で作った妖怪の素体。120体ぐらい作ったそうです。

いつもだと胴体だけ用意して頭などは各自作ってもらうんですが、1ターン1時間という短い時間なので今回は彩色のみ。

最初に子ども達に好きな妖怪の素体を選んでもらいます。

見てて思ったのは、例えばペンギンっぽい形だとペンギンの彩色をそのまましちゃう「形に引っ張られるケース」が発生しやすいので、こういう時はいろんな解釈ができるような形の方がいいんでしょうね。

諸注意のあと、あとは塗るのみ!!!みんな頑張れ!!!

様子を見に来てくれた研究支援センタースタッフ・木反橋(キタンバシと読みます)くんも上司命令で強制参加。
「乾くと色が変わる」「塗る順番を考えないとけない」「立体に色を塗るのにはどれくらいの時間がかかるか」「たまたま生まれたものの面白さ」とか実際にやってみないとわからないことが多いんですよね。
「絵具に触るのは高校以来っす」と言ってたけど、確かに美大OBでもデジタル環境のせいで就職しちゃったら絵具を使うことはほとんどないかもしえrない。趣味で描くかっていうとやらないしね。手羽は毎年キッズワークショップに参加してるから昔より彩色技術が上がってるんですが(笑)

面白いのは、子どもたちはだいたい30分以内ぐらいで描きおわるけど、大人は時間がかかること。「丁寧に塗ってるから」というより、頭がかたくなって「突然『なんでもいいから描け』と言われても何を描けばいいのかわからない」ケースが多いんです。

描きおわった子から壁面でお絵かきしてもらってました。

ワークショップよりこっちの方が人気あったくらいで。やっぱり大きく自由に描きたいっすよね。

あっという間に壁面が埋まったから、しまいには

ムサビ生は手が入ってない下の方をは這いつくばって描いてました。
てか君たちが子供より夢中になってどうする・・・自由に描いていい壁は「美大生ホイホイ」状態だな・・。


手羽が「子どもってやっぱりすごいなあ・・・」と一番感心したのは、

大きく4コマ(8コマ?)漫画を描いた子。この発想は大人も美大生もできない・・・。
しかも、2作目は

「続きを描いてね」とコミュニケーションデザインツールにしてるんです。
「一生懸命考えて卒業制作で」なら思いつくでしょうが、さらっとこういうことをやってしまうのは頭が柔らかい証拠。
こういう子にデザイン情報学科に入ってほしいなあ。

で、子ども達が壁お絵かきに夢中になってる間にお姉さん達がドライヤーで乾燥させて、

タカハシさんが並べて、

妖怪たちのお花見の完成!!!!
オトナ対象ならお酒を置きたいところだけど。

撮影が終わったものはデザインキャラバン特製紙袋に入れて終了。
さすが井口ゼミは「お持ち帰り袋が必要」なのをわかってる。


え。手羽は作ってないのかって?
ワークショップ荒らしの異名を持つ手羽が二日間も通って作らないわけないでしょ!!

じゃーーん!

おっと、ちょっと待った。先に言わせて。
おにぎり形の素体から猫を作ろうとしただけです。それだけです。みんな「この著作権・意匠権がうるさい時代になぜあえてそこにいく?」と言ってたけど、猫の要素を単純化したらこうなっただけで、例のアレに似せる気があったらもっと似せてますって。
むしろ猫を作っただけでジ●ニャンと言われてしまう狭い発想しかできない、クリエイティビティの低い大人ばかりの世の中がおかしいと思う。私達には窮屈すぎる。


そしてこれで終わりではありません。このワークショップは「妖怪をつくろう」だから、これで終わっちゃダメなんです。
反対側に向けると・・・

妖怪になると。
実はこっちの顔が正面で猫顔は裏面。エサとなる人間が「きゃー!かわいいネコチャン!!」と近づいたところでパクっと食べちゃうための「擬態」という設定です。怖いですねー。猫好きは入れ食い状態でしょうな。この妖怪がきたらムサビは学生さんがいなくなっちゃうだろうな。

名前は何にしよう。よし、じゃ、「テバニャン」で(結局意識してる)


というわけで、

タカハシさん、井口ゼミの皆さん、二日間お疲れさまでした!!


しかし、昔は春休み・夏休みといったら学生さんには「何にもない長い休み」、先生には「まとまった研究期間」、職員には「会議やイベントが少ない落ち着いた日々」だったけど、今はヤフーニュースにもなった
登校したら「黒板ジャック」 卒業祝いサプライズ 旭の中学校 (千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース
をやってたり、今頃関西某所で黒板ジャックを描いてる真っ最中だったり、長澤学長や建築・鈴木先生、工デ・伊藤先生は学生さん連れて海外でワークショップやってたりで、春休みでも日本全国、世界中で活動してるし、3月末にはオープンキャンパスをやってる大学もあるし、年中落ち着いた時期ってのがなくなってきました・・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中