【芸術系大学で一番来場者数が多い】ムサビオープンキャンパス2017を楽しむ5つの方法

2017年6月3日(土)

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今日6月3日は、6・3日→ム・サビで、ムサビの日なのです!
ばんざーーーい!!


・・・と勝手に言い続けて早10数年。全然ちっとも浸透しません(涙)
ま、ミッドタウンさんが「真ん中の日」と言ってるけど、ほとんど浸透してないようなものか(ぼそっ)


そんなムサビの日から、ムサビのオープンキャンパスを数回に分けてご案内します。

ムサビはオープンキャンパス(以下オーキャン)を6月と8月の2回計4日間しかやってないんだけど、「大学ランキング2018[週刊朝日大学ムック]」によると、芸術系大学としては来場者数はトップなんだそうで。
あ、来場者数が多いことを自慢するのってバカらしくもあり。数だけ増やしたいなら、芸術祭期間に「オープンキャンパスをやってます」とすれば、それだけで4万人増えますからね(笑)
この来場者数は「全国各地の受験生だけじゃなく地域の方なども参加されてるイベント」だってことを表してるわけで、そうです、ムサビのオーキャンはどなたでもウェルカムなのです!


武蔵野美術大学オープンキャンパス2017

●会期:20176月10日(土)、6月11日(日)
●時間:両日10:00-16:30 *入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス
*お車でのご来場はお控えください




今日はムサビオーキャンのポイントを5つに絞って紹介します。


1.誰でもウェルカム!
冒頭に書いたとおり、ムサビのオーキャンは受験生はもとより、受験生や在学生の親御さん、他美大生、企業の方、小中学生、地域の方なども対象とした「ムサビ、いや美大がどういう大学なのか知ってもらうため、美術の楽しさを感じてもらうための大学主催イベント」になってます。もちろん予約不要!

このポリシーはムサビがオーキャンをスタートした時から変わっていません。
「オープンキャンパス」って言うとつい「受験生のための企画」と思われがちですが(もちろんその要素もあるけど)、高校生じゃなくても全然OKだし、在学生の親御さんが「自分の子どもがどういうことをやってるのか」を知れるチャンスでもあります。
他美大生や他美大職員さんも来てるし(笑)、企業の方も調査でいらっしゃってるし、近隣の子連れのご家族も最近はかなり増えました。
芸術祭(学園祭)って模擬店も出てるしお祭り気分で楽しいんだけど、実は子供が楽しめるイベントってそんなにないんですよね。「お祭り」という空気感で楽しんでるというか。
でもオーキャンでは、全学科でワークショップをやってたり、いろんなものを作れて実は芸術祭よりも子供さんは遊べるはずです。
あ、「予約不要」と書きましたが、空間演出デザイン学科のファッションショー等人気企画は整理券を配布してたりするんでご注意を。


  • 去年の様子。空デファッションショーはオススメ!

個人的には、校友(卒業生)にこそ見てほしいと思ってます。
よく校友の方から「ムサビは情報を発信してない!」と怒られるんですが、「黒板ジャックとか知ってますか?」と聞くと「あれ、ムサビがやってるの?」はまだいい方で、「なにそれ?」と言われちゃうことがあり。あれだけメディアで拡散された情報を「知らない」って・・。
芸術祭よりも断然「今のムサビ」を知れる最高の場なので、ぜひ卒業生の皆さんも「情報を発信してない」と怒る前に「ムサビは今どんなことやってんの?」と情報収集に来てほしくて。



2.素のムサビを見よう!
お客さんの利便性を考えるならば、高校も夏休みになる海の日近辺にオープンキャンパスをやるのがベストだと思います。実際その時期にやってる大学の方が多いはず。また、最近はパッケージ化したオーキャンを年中やってる大学も増えてきてます。
でもムサビは「美大は授業真っ最中の一番汚い状態を見てもらった方がよくね?」ということから、あえてこの6月中旬にキャンパス全体を使って開催しています。

もちろん「一番汚い」といっても、イベントとしてお客さんを迎え入れるのでお化粧はしてますが(笑)、例えば、

去年のオーキャン風景だけど、これは日本画学科の学生さんが共通彫塑で作ったヤギ・・の保管場所に困ってロッカー横に置いてるだけ。
こういう雑然感が美大らしさであり、こういう素の姿を見てもらいましょ、というのがムサビオーキャンのコンセプト。



3.朝から来るべし!
「あんな田舎へ朝から来いって・・・」とお思いのそこのあなた!!
田舎には間違いないのだけど、騙されたと思って朝から来てほしいんです。ムサビのオーキャンに参加した人ならきっと同じことを言うはず。
「ああ。朝からくればよかった・・(涙)」と。

よくある「入試相談のための会」だと、無料バスで大学へ行き、講義室で全体説明と入試変更点の説明を受け、キャンパスツアーに流れ、無料で学食を食べ、学校にはほとんど来ない著名教授のトークショーを聞き、2つぐらいしかやってないワークショップと言う名の工作をやり、個別相談という名のAO入試登録をし、無料バスで帰る・・・という流れでパッケージ化されています。
これはこれでお客さんを迷わせず短時間で必要なことを知れる親切丁寧なやり方。
オーキャンにいくだけで受験料が減免される大学もチラホラ・・。

それに比べてムサビのオーキャンは本当に不親切です。
無料バスも出てないわ、無料学食チケットも配ってないわ、イベントが多すぎるわ、イベントの時間はかぶってるわ、建物が複雑だわ、エレベータがついてない建物があるわ。


  • 去年の様子。今は道路が完成し横断歩道になってます。

でも、どれに行こうかなー、どれにしようかなー、と迷いながら自分で組み立てる楽しさがあるはずだし、それが大学ってもんだし、自分で選択し作り、時には偶然出会ってしまったものを楽しむのが美術だと思うのです。
迷う時間も含めてせっかくなんで、ゆっくり時間を取っていただければ。できれば二日間来てほしいぐらいでして、ほんと、それくらいのボリュームなんです。
ムサビってやりすぎちゃう悪い癖があって・・。


4.大学全体を使ったオーキャンは6月!
8月にも「真夏のオープンキャンパス」をやってますが、こっちはどちらかというと「ムサビではどういうマナビをするか?」なミニ講義中心なので、6月オーキャンほどどなたでも楽しめる形にはなっていません。もっと受験生&保護者寄りというか。
大学全体を使ったイベントはこの6月オーキャンだけ。



5.違う領域にも興味を持つべし!
「行きたい学科は決まってる!そこしかない!!時間もないし」という方は、その学科だけチェックすることを止めはしません。ただ、せっかく同じタイミングで他の領域を見れるチャンスなのに、その学科だけで終わってしまうのはちょっともったいないなーと思ってて。

例えば、アニメ・マンガにしか興味がなく「だから映像学科」という方。
視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科の方がやりたいことに近いかもしれないし、実は油絵学科という選択もあります。油絵学科や日本画学科を見ると、「あ。結局アニメや漫画も絵画表現力なんだな」と気が付くかもしれない。(今年はそれに関連したイベントもありますね)


  • 去年の様子。舞台美術を作る勉強は映像学科にあったりします。

プロダクトに興味がある方。
もしかしたら、基礎デザイン学科なのしれませんよ。

建築に興味がある方。
建築といってもどの視点で考えるかで変わってきます。
店舗設計や舞台美術視点だと空間演出デザイン学科かもしれないし、インテリア視点だと工芸工業デザイン学科だし、「まちづくり」視点だと視覚伝達デザイン学科かもしれないし、「美大らしい実在を使った楽しさ」だと彫刻学科なのかもしれないし。

せっかくの全学的なイベント。頭を柔らかくして、ぜひ違う学科・違う領域のフロアものぞいてみてください。



ほらね。1日でも全然時間が足りないくらいっしょ?
もう二日間来るしかないっすよ。はい。


とはいっても二日間行ける人はマレなので、後日手羽のオススメ企画を紹介します。
あ。紹介してほしい企画があったら今日明日中に手羽へ連絡ください。>ムサビ関係者各位

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。