立川のモノづくり型創業支援施設「Tschool(ツクール)」オープニングセレモニーに行ってきた

2018年2月10日(土)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2月9日(金)、ムサビ学科試験が終わったところで、立川駅南口徒歩8分の場所にオープンする

多摩エリア初、都内最大級のファブスペースであるものづくりと創業の学び舎「Tschool〔ツクール〕」のオープニングセレモニーに社会連携・ABさんと行ってきました。
今日はそのレポートを。

Tschoolは、(株)まちづくり立川さんが開設した地域活性創業支援施設。
まちづくり立川は、立川駅南口の商業者6人が地域の活性化を目的に2014年3月に設立した株式会社で、これまでブース型シェアオフィス「KODACHI」、コワーキング型シェアオフィス「TXT」、クラウドファンディング「FAAVO東京多摩中央」などの活動を行っています。

そしてTschoolの「T」 には、地域としての「T O K Y O」「T A M A」「T A C H I K A W A」 、機能としての「T O O L」「T E C H」「T E A M」という想い、そして「school」に「ものづくりの技術や知識を学び合う場」という意味が込められているそうです。

式典は2月9日2時9分の「ツクる」の日時にスタート。
・・・とさらっと書きましたが、行く前に
手羽「なんで2929にこだわるんだろ?肉の日?ニクニクしいって意味なのかな?」
ABさん「・・ツクるって意味しかないでしょ」
手羽「あっ・・・」
なんてやり取りがあったことは秘密の方向で・・。


  • 司会は(株)まちづくり立川 事務局長の住吉さん。ムサビOGで広報バイトやってたから18歳の頃から知ってて。偉くなっちゃって(涙)


  • (株)まちづくり立川 代表取締役社長 岩下さん


  • 衆議院議員の小田原さん。さすがに話がうまかったなあ


  • ツクールのスタッフの皆さん。


  • アトムガレージ代表の西川さんから施設紹介や込めた想い

一番近い「モノづくり」の教育研究機関はムサビであり、期待されています。
あ、会場には電気通信大学さんもいらっしゃってました。

いよいよテープカット!

そしてオープン!!
さ、中に入ってみましょう。

ツクールは2フロア合わせて250㎡の施設で、1階は約110平方メートルの工務空間、2階は貸し出しブース、コワーキングスペースなどの事務空間を備えてます。




  • Tschool で制作された作品を展示するショーケース。


  • カット機能も付いた大型のインクジェットプリンタ。


  • よーく見ると、切れ込みが入ってるのわかります?こんな感じでシールも作れちゃうってこと


  • UVプリンタ。太さが均等ならボトルや印鑑など円筒形の物にも印刷出来ます。最初の写真で出てくる屋外の看板も耐候性テストも兼ねてこの機械でプリントしたものです


  • フラットベッドカッティングプロッター。コート紙等から梱包箱が切り出せるんです。


  • レーザー加工機


  • スライドソウ

このデジタルファブリケーションエリアには、これらのデジファボ系機材が7台あります。
最新の機材がそろってるからそれはそれですごいんだけど、あえて悪く書くならば「ファボラボ?ああ、こういう機械がそろってるところっすよね?」と誰もが思いつくもの。

むしろ手羽が「これは本気だな・・」と思ったのは、最新の電子加工機以外の


  • 糸を10色セット出来る業務用刺しゅうミシン。Illustratorで作った絵が刺しゅうできちゃう。


  • 厚物用上下送りミシン。 生地を重ねた段差部分もガシガシ縫えて、革や厚手の帆布などの縫製もできちゃう

縫製エリア
「工業用筒型上下送りミシン」「革すき機」など9台がそろってるの。

同じロゴを使っても、プリントと刺繍では全然印象が変わるというか、「本物感」が違うんですよ。
ちゃんとした布の加工までできちゃうファボラボって他にないんじゃないかしら。

そしてさらに何がすごいって、


  • 木工エリアに小型CNC切削機、ボール盤など4台


  • 塗装エリアにエアーコンプレッサー、恒温乾燥庫など5台

一番驚いたのがこの塗装エリア
こんなちゃんとした塗装ができる施設は都内ビルのオシャレなファボラボじゃ絶対に無理だし、モノづくりの人の本当に欲しい機材を知ってるなあ、と。
「モックアップだけじゃなく、ここから小ロットながら『製品』を作りだして地域活性化させるんだ!」という強い意識が伝わってきますね。
ちなみに技術面でのサポートは、国立市のシェア工房「Chika-ba」の利用者支援で実績のあるアトムガレージさんが担当されます。


2階にあがると、


  • 製品撮影室。


  • 24時間365日利用可能で事務所として法人の登記も可能なブースが11あります

式典で使ってた空間は通常時「コラボレーションエリア」として利用するスペースで、いわゆるコワーキングスペース。3Dプリンターも数台ありました。

「こだわりをカタチにしたい」「ものづくりで人を喜ばせたい」「何かをはじめてみたい」「自分らしく生きていきたい」人はぜひTschoolさんをご利用ください。


式典が終わり、「あ。そういえばこの近くだったなあ・・・」と思い出し、ある場所へ。

JRの線路下を通る長い地下道。
視デ・齋藤先生を中心にあるプロジェクトをやってて・・・多分1年後ぐらいにはなんらかの情報を出せるかな?それまでお楽しみに。
立川駅とは他にもあるつながりができるんですが、それは多分1か月後ぐらいに言えるかな?

以上、多摩モノレールを見ながら、「今年も学科試験の国語にムサビ日記を出典に使ってくれなかったなあ・・・いつになったら使ってくれるんだろ」と思いながら家路を急ぐ手羽がお送りいたしました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。