【ムサビにコミュニティデザインセンターをつくるなら】「まちを元気にする仕事-私が見つけたデザインの力-」に行ってきた

2017年9月18日(月)

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9月16日(土)午後3時30分、

ムサビ2号館第5講義室でスタッフ&登壇者打ち合わせをやってました。

受付には

色とりどりの紙コップも用意され、準備バッチリ。
来場者は好きな色を選択する、自称「検尿システム」で(笑)、この紙コップがあとで大きく関係してくることはのちのち知ることになるのです。

んで、なんのイベントだったかというと、

えんぐみデザイン研究会主催の公開講座「まちを元気にする仕事 わたしが見つけたデザインの力」だったのです。

えんぐみデザイン研究会」とは、NPO法人水辺デザインネットワーク理事長でもある通信・上原先生(ピーポくんを作った人でもあります)、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会理事・編集長の視デ・齋藤先生、通信非常勤の朝比奈先生、そして中央線デザインネットワーク代表でムサビ卒の明星大・萩原修先生を中心に人と人をつなぐためのデザインについて研究している共同研究チームです。
今年が3年目ということで、「まちを元気にするためのデザインとは」をテーマにディスカッションやグループワークショップを行った、と。


最初はコミュニティに関わる若手3人のゲストによるプレゼン。
一人目は、

新潟市岩室観光施設「いわむろや」初代館長でもある、建築卒の小倉壮平くん。
・・ってつい最近紹介しましたね(笑)
学生時代にアートサイト岩室温泉に関わり、岩室にほれ込んで移住してしまった人。コミュニティを解決するのではなく、コミュニティが解決する仕組みに取り組んでいます。
あ、そうそう。9月23(土)・24(日)に「いわむロックFESTIVAL」が開催されますよ!
台風が来週じゃなくて今週だったのが不幸中の幸い・・ってわらアート大丈夫かな・・・。


続いて二人目は、

グリーンズのスクール事業事務局で働く視デ卒・高橋奈保子さん。
グリーンズとは・・・こちらの動画を見てもらうのが早いかな。

これからの社会をつくる人たちを応援するNPOです。
高橋さんについては以前ムサビニュースまとめでこの記事を紹介してますね。
「生きる」はもっとゆっくりでいい。高橋奈保子さんが学びの場づくりを通して見えた、“自分の土台”のつくりかた

今日久しぶりにムサビに来たら、2号館1階ではバイオリンに合わせて学生さんがパフォーマンスをしてたそう。ムサビの中ではこれが特殊ではなく「普通」の出来事なことを思い出し、あ、これが多様性なんだな、と思ったそう。

そして3人目は

コミュニティデザイナーの洪華奈さん。
成安造形大を卒業して、照明メーカーに就職後、山崎亮さんのstudio-Lに。立川市子ども未来センターの市民活動支援などをされて、2017年に「株式会社と」を設立されてます。
ちなみに洪さんは今は無き「ハイパーメディアコース」の出身で、ダムタイプが教えに来てたそうで、つい手羽は「え!ダムタイプ!!」と反応しちゃった(笑)
今は「ハイパーメディア」ではなく「メディアアート」ってひとくくりの言葉になっちゃったかな・・。

・・・としゃべってる間中、齋藤先生と朝比奈先生が模造紙に出てきたフレーズやポイントをどんどん書いていく。

この3人の話は、もう少し長く聞きたかったなあ(笑)
「コミュニティデザインで食えるのか?」という話も少しされてました。
でここまでで第1部終了。

第2部はいよいよグループワークショップ。

受付で渡した紙コップは6色あり、これで6つのグループ分け。
第2部は「もしも武蔵美に『コミュニティデザインセンター』をつくるならどんなことが考えられるのか」をテーマにワークショップをやります。
始まる直前に試しに学生さんがやってみたら、

すごく短い時間で面白いアイデアを出してたので、その発表。


続いて手羽から「ムサビの社会連携・貢献活動とその課題」をテーマにしゃべらせてもらいました。一応手羽の肩書は「社会連携チームリーダー」でもあり。
ただ、齋藤先生から「5分でやって」というかなりの無茶ブリをされてて、いろいろしゃべりたいことはあるんだけど、かなり無理やり5分でまとめて発表・・・嘘です。どうしても5分に入らなくて7分しゃべらせてもらいました(笑)

結論だけ書くと
・ムサビは社会連携の依頼を9割は断っています。
・ムサビOBOGを役所に入れたいです。
・お金がほしいです

です。

・・て話すと、「いつまで殿様商売してるんだよ!(怒)」「美大生が事務仕事できるの?w」「クリエイターを育てる大学をやめるってこと?バカじゃね?」「金儲けでやるな!」と早とちりの人から怒られちゃうわけですが、それがどういう意味かを5分で。いや、7分で(笑)
書き出すと長くなるので、これは改めて記事にしたいと思ってます。

齋藤先生が簡単に説明して、さっそく開始!!


  • 最初は皆さん座ってやってるわけですが、白熱してくると

徐々に立ち上がる人が出てくるんですよね。手羽のみつけた法則(笑)


  • ゲストスピーカーもグループに入って一緒に考えてます。

すごく短い時間だったけど、皆さん語り合ってましたね。
超人見知りの手羽にはちょっと無理だなあ・・・みなさん、偉いなあ・・。


で、通常の流れだとこの後は各グループで発表となりますが、

ポスターセッション方式で、各グループ1名残して残りメンバーは2分ごとにテーブルを移動して他グループの説明を聞きます。


  • 説明係が同じ人だと他グループの話が聞けないんで交代でやってたけど、


  • 説明係が同じ人だと他グループの話が聞けないんで交代でやってたけど、すぐに対応してて、みなさんのポテンシャルの高さといったら。手羽は無理だなあ・・。

「コミュニティを作るための」ではなく「コミュニティを作る人のための」施設提案だったり、「今どきだなあ」と思ったのは、シェアハウス・シェア工房の提案。15,6年前じゃ「シェアハウス」「コワーキングスペース」という考え方はまだ日本に浸透してなかったわけで、これらが世の中に認知されたのってここ5,6年の話ですよね。時代とともにコミュニティの形が変わってるな、と。

そして最後は萩原先生から「感想を必ず3人以上の人から聞いてください」という、これまたかなりの無茶ブリ(笑)

超人見知りの手羽、立食パーティでも「誰も俺に話しかけるんじゃね!」なATフィールドを展開しながら料理をはじっこで食べる手羽にとって、もっとも苦手なやつなんですが、皆さんはいとも簡単に。。。すごいなあ(こればっかり)

最後はえんぐみデザイン研究会の皆さんによる挨拶で終了。

手羽は「3,40人集まればいいかなあ・・」「視デOBばっかりになるんじゃないかな・・」ぐらいに考えてたんですが、その倍の参加者、多くが外部の方で、この分野に興味を持ってる人の多さを実感しました。東北芸工大の若手職員さんもこのテーマにつられてわざわざ一人で参加されてたくらいで。


以上、その職員さんがデザセンがうちの長澤学長が東北芸工教員時代に作った企画だと知らなくてショックだった手羽がお送りいたしました。滝口くん、忙しいのはわかるけど、ちゃんと若手に引き継いでもらわないと、ネチネチ手羽に言われちゃうよ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。