ムサビオープンキャンパスに行ってきた2

2017年6月12日(月)

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ムサビオープンキャンパス2017のレポートをお送りしています。
初日の様子はこちら。
ムサビオープンキャンパス2017に行ってきた1

今日は最終日でもある二日目の様子をレポート。今回も普通なら2回ぐらいに分ける量だけど一気にいきまっせ。
ちなみにTOP画像の「大きな空気の人」の横でポーズをとってる人は空デの鈴木康広先生です。


  • さ、今日も始まりました。インフォメーションセンターの学生さんも大忙し。


  • 芸術祭実行委員が芸祭のチラシを配ってました。

二日目のオープニングトークは、

旅するムサビ、黒板ジャックでおなじみ、教職課程の三澤先生。
テーマは「美大で学ぶということ」。


その足で8号館2階へ。 


  • 8号館2階南側は視デの教室。なんか全部のドアから見られてる感じ・・。

100ドロ、レシピなどなどいろんな名物授業があるのがわかります。


おっと時間だ。齋藤先生が担当してる空間構成IIIの公開授業を見なくちゃ。
空間構成IIIとは、人と人の「関わり」をデザインする授業。


  • それぞれの子供の頃の記憶をごちゃまぜにして演劇的手法で発表する「まぜこぜメモリーズ」というワークショップ。ワークショップって「モノづくり体験」という意味ではないんです。

あの狭い部屋にお客さんが100人ぐらいいたんじゃないかしら。


14号館へ。

1階では木工が講評会をやってた。


3階にあがって、昨日やれなかったインダストリアルデザインのワークショップに。


  • 子供率が高め。

MDF板にマスキングテープを張って、それをレーザーカッターで切り取ってブローチを作れます。作業自体は簡単だから子供さんにもおすすめ。

今年のテーマに合わせて、手羽はタンポポを作ってみた。かわいいでしょ?

14号館で「車のちょっとエッチなお話」という気になる張り紙を発見。面白そうだなあ。

・・・ってよく見ると、これ、開催場所がタマビじゃん!
しかも開催日が6月10日ってムサビのオープンキャンパスとかぶってるやん!
もー、こういう張り紙はやらなくてもいいのに、ムサビってお人よしだなあ・・。



そして9号館へ。


  • 通信教育課程も説明ブースを出してました。ちょいちょいのぞいたけど、ずっと相談者がいた感じ。

相変わらず入試実技合格参考作品展示は人気。


地下展示室へ。


  • ちょうど基礎デは教員による作品解説をしてるところだった。柴田先生のマフラーが素敵。

小展示室では、共通絵画研究室が美術系高校を招いて模擬授業をやってた。ちょうど制作が終わって講評の準備に入ってるところ。


1号館に戻ると2つの大講義室では、


  • 1号館103で学長トーク。


  • 1号館104で入試ガイダンス

この2つを同時刻にやってた。
しかし、学長トークと入試ガイダンスを同じ時間にやらなくてもいいのになあ・・・。


12号館へ。

1階ロビーでは、映像学科のメディアアートパフォーマンス。VR!

ちょうど油絵学科のツアーが12号館地下展示室へ向かうところに遭遇。
そうだ。午後はファインアート中心に見ようっと。


  • バリバリに制作中。


  • 絵画組成室。この絵は3年生が描いたもの。

赤塚先生のやってたワークショップ「デビット・リンチのアヒル」は入ることができなかった。
見たかったなあ。



  • 日本画学科の「ミニ屏風を作ろう」

今年一番やりたかったワークショップだったけど、時間がなくて。来年はやってやる!!


おっと、彫刻学科を全然紹介してなかったな。
2号館1階へ。


  • 教員相談コーナーは木工工房。相談してる後ろでチェーンソーをかけてる音が鳴り響いてた(笑)ま、この環境に耐えられない人は彫刻は無理なわけで。


  • 助手さんによる工房ツアー。

ん。床にはいつくばって何やってるの?

はい。これが噂のアーク溶接ワークショップ「ことばのかたちをした鉄」です。
ガチなアーク溶接ができるオープンキャンパスは日本でここだけだと思われ(笑)

去年やれなかったので今年は絶対やると決めてたんです。
以降の写真は広報チームが撮ってくれました。
撮ってくれたというか、「手羽を撮れ!」と軽いパワハラで。


  • 1本の鉄の棒から、どんな文字にするか決める。


  • イメージに合わせてガシガシ切ったり曲げたり。

作る文字はもう去年から決めてて、というかこれしかないでしょ。

MAUで。
適当に切ったわりには、最初にイメージしてた形とだいたい同じだった。

さ、こっからがメインイベント。

スパーーーーク!!

一応手羽は学生時代に溶接免許を取ってます。
昔の彫刻学科は3年からAカリキュラム(具象系)とBカリキュラム(抽象系)に分かれる仕組みで、Bカリを選んだ人は最初に鉄の実材実習があるから、溶接免許を取らなくちゃいけないんですよ。
よく「彫刻学科なんかに入ったら食べていけないだろ!」と言われるけど、溶接免許だったりフォークリフト運転免許だったり、いくつかの資格を取らなくちゃいけないのが彫刻学科。
実は美大の中で「使える」資格を一番持ってて、一番食いブチに困らない、食えるかどうかだったら一番食えるのが彫刻学科だったりするわけです。
手羽の同級生は、学生時代の夏休みに新潟で橋げたを溶接するアルバイトをやったりしてました。「オレはあの橋は渡らない・・」と言ってたけど(ぼそっ)

んで、手羽が最後に溶接をやったのは・・・卒業制作が最後だから、実に約20年ぶり。
アーク溶接はちょっとしたコツ(タイミングとか鉄板との距離とか角度とか)がいるんで不安だったけど、2年間やったことは体が覚えてるもんですね。

戸谷先生と記念の2ショット(後ろに伊藤先生)
この「MAU」の文字が卒業証書代わり。
先生、ようやくこれで手羽はムサビ彫刻を卒業できそうです(涙)


・・・って、戸谷先生も伊藤先生も手羽が卒業してから教授になられたので、学生時代はお二人に教わったことはないんだけどね(感動興ざめ)


てなことやってたら、もう16時30分。
かなり効率的に回ったはずだけど、やっぱり全学科を見ようとおもったら2日かかりますね。これでも全然行けてないところがあるぐらいで。

これにて6月のオープンキャンパスは終了。
たくさんのご来場ありがとうございました。
次は8月の真夏のオープンキャンパスで会いましょう!!
(真夏のオーキャンはここまで全学的じゃないけどね)

東京の美大さん、美大オーキャンを盛り上げておきましたんであとはよろしくお願いします。

月曜は普通に授業があるから、感動に浸る間もなくすぐさま撤収開始。
学生さん、研究室スタッフの皆さん、そして職員は遅くまで片付けやってたんじゃないでしょうか。
皆さん、本当にお疲れさまでした。いいオープンキャンパスを作ってくれてありがとうございます。


以上、

みんな頑張ってる中、空気が読めずにムサヴィランズとこんな写真を撮ってた手羽がお送りいたしました。手羽よりも空気読めてない職員が一人写ってるような気もするけど。

「手羽さん、なんでオーキャンTシャツ着てないんですか?」といろんな人に聞かれたけど、だって仕事じゃないんだもん。「Tシャツくれよ!」と入試課にお願いしたけど「働いてない人に渡すことはできません!」と言われちゃったんだもん。
この二日間はプライベートでプラプラクネクネしてるおっさん状態だったんです。


大きなイベントをいくつか紹介してませんが、安心してください。明日まとめて書きます。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。