【 #美大受験2026 】補欠は例年何番まで繰り上げるのか?【過去8年のムサビ合格発表数とタマビ補欠繰上数を調べてみた】

2026年3月4日(水)

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美大受験生へのアドバイスをお答えする恒例の「#美大受験」シリーズ。
 
#美大受験 では、ムサビまたは関東美大の一般選抜を具体例で使ってますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
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*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。
 

ムサビとタマビの補欠繰り上げが始まるので、東京の私立美大合格者が大きく動き出すタイミングになりました。
 
恐らく補欠者の誰もが思ってることは、
例年何番まで繰り上がるのか知りたいんだよっ!
でしょう。

でも、結論を書くと逆ギレでもなんでもなく「全くわかりません!」なんです。
別に隠してるわけじゃなく、補欠繰り上げの仕組みを知れば、何故私達もわからないのかがわかってもらえるはずなので、そのあたりを今日は書いてみます。
 

意外と知らない人が多いんですが、私立美大の場合、合格発表数は定員よりも多めに出しています。
また、大学入試は何年もやり方や日程を変えないイメージを持ってる方もこれまた多いんだけど、私立大学はデータを分析し、毎年のように日程の組み合わせ・募集定員・方式・やり方、そして合格発表数を微妙にいじっています。
  
具体例を出していきましょう。
8年間のムサビ一般選抜一般方式合格発表者数推移です。


  • 手羽調べなので必ず公式情報を確認してください

わざわざ推移表を作る人がいないからわからないだけで、年によってこれくらい合格発表数は変わってるんですね。
「意外と定員より多く出してるんだ。それだけムサビを蹴る人が多いってこと?」と感じるかもしれません。
昔は一般選抜の試験方式は1個しかなくシンプルだったので、他学科か他大学に抜けることしかありえませんでした。でも今は「共通テスト●方式」等一個の試験でもいろんな方式が増え、多くの人が併用受験するようになり、両方合格する、つまりどちらかの方式を選ぶケースも増えてきました。上記の数字はあくまでも「一般選抜一般方式」だけの数字。
合格発表数が毎年違うから、繰上げ数も毎年変わる。
かなり簡単な仕組みなのです。
 
「昨年はどれくらい繰り上がったのか?」
「例年どれくらい繰り上がるものなのか?」
という問い合わせが毎年たくさんあって、その不安な気持ちはすごくわかるけど、昨年の状況も過去の情報もまったくあてにならない、そもそも「例年」というものが存在しないのが合格発表数であり、補欠繰上げ数なんですね。
   
「合格発表数は定員どおりにして欠員が出たら補欠を繰り上げる」が一番簡単なやり方ですが、「補欠が繰り上がる」ってのは表面上「その学科を蹴った人の多さ→人気の無さ」に見えてしまうので、あんまり繰り上がると今度は「あの学科、人気がないんだね・・」と思われてしまい、翌年に影響が出てしまう可能性があるんですよ。
例えば、定員が同じ30名のA学科・B学科があるとして、
●A学科は合格者30名出し、補欠繰上げが15番まで回った。
●B学科は合格者60名出し、補欠繰上げは一つも回らなかった。

となった場合、実はA学科の方が歩留まりはいいのだけど、補欠繰り上げ数にみんな目がいくので「B学科の方が蹴る人が少ない→人気がある」と感じる人が多い、と。
 
では、実際に過去の繰り上げ数を見てみましょ。
タマビ一般選抜一般方式の過去8年の補欠繰上げ数です。


  • 手羽調べなので必ず公式情報を確認してください

統合デザイン学科がわかりやすいですね。
過去の繰上げは40~50番ぐらいだったのが去年は83番までいってます。でも人気が落ちてるわけじゃなく多分合格発表数を例年より減らしたんだろうなあ、と推測できると。
 
ムサビは以前は出してなかったけど、この3年は繰り上げ数を発表してます。
ムサビ一般選抜一般方式の過去3年の補欠繰上げ数はこちら。


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「映像は過去3年、彫刻・視デは過去2年繰り上がってない」と傾向っぽいものを無理やり読み取ろうと思えばできなくはないです。
でも油絵は2024年は33番まで繰り上がったのに2025年は0人でした。
逆に基礎デザイン学科の場合、2024年0人だったのが2025年では38人になってます。でも上記の合格発表数を見ると前年より合格者を27人減らしてるんですね。
あ、くどいですがこれはあくまでも「一般選抜一般方式」だけの数字です。
 
これくらい年によって数字が違うので、ここからちゃんと読み取れるものが残念ながらないんです。
表を作っておいてなんですが。

まとめると。
毎年数字が変わる理由は、
●同じ学科を一般方式と共通テスト方式の両方受験してる人がどれくらいいるか?(方式併用)
●工デと空デ両方合格した人がどれくらいいて、どちらを選択するのか?(学内併願)
●ムサビ基礎デとタマビ統合デザイン両方合格した人はどちらに行くのか?(他大学併願)
●第1志望補欠で第2志望合格の場合、どちらを選ぶか?(心情の問題)
●どのタイミングで繰り上がったか?(時期の問題)
●総合型選抜や外国人・帰国生入試の入学手続き数は?(年内入試との兼ね合い)

が年によって異なるから。
  
状況が毎年全く違うし、毎年適正になるよう修正されてるのが合格発表数だし、また受験生が相談する相手やその時々によっても変わるはずで、いろいろな事情や経済状況、心情、タイミングの連鎖が関係するのが補欠繰上げ。
大学と受験生との駆け引きでもあって、私たちも全くわからないんです。
 

ただ気を付けてほしいのは、補欠は出所がはっきしない不確かな情報が毎年SNSで出回りやすいので、公式情報以外は信じない方がいいってことかな。
繰り上げを回すために、このタイミングでその大学のネガティブな話題を流す人もいたりするんで。これほんとに。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。