美大受験生へのアドバイスをお答えする恒例の「#美大受験」シリーズ。
#美大受験 では、ムサビまたは関東美大の一般選抜を具体例で使ってますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
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■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(場所・会場編)
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(持ち物・携行用具編1)
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(持ち物・携行用具編2)
■ムサビ実技試験で絶対に絶対に忘れちゃいけないものがある
■雪や電車遅延で遅刻しそうな場合はどうすればいいのか? #1分でも遅刻するとダメなの? #遅延証明書や事前連絡は必要?
■美大実技試験当日でも確実に点数を上げられるたった1つのアドバイス
■2月8日(日)入学試験開始時間の繰り下げについて考える
*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。
ま、予想通りというか、昨日は雪に振り回された長い1日でした・・。
朝7時現在の電車の状況なんて
この後、西武新宿線が長い時間運転見合わせになったり、昼過ぎまで「ちゃんと動いてる路線はないんじゃね?」な感じで。タマビは定刻通りやったけど、東京造形大は1時間繰り下げで実施されてました。
今日9日(月)はムサビ学科試験日、明日10日(火)はタマビ学科試験日なので、今回は学科試験のアドバイスをお送りします。
ちなみに「学科試験」は実技試験を伴う学校の専門用語です。
美大や音大、体育大学等は「実技試験」と区別するために、国語・英語などの試験を「学科試験」と呼ぶんですが、通常の大学の入試は学科試験しかないのでそんな単語を使う必要はないんですね。その証拠に「学科試験」で検索したらヒットするのは自動車学校ばかり(笑)
ちなみにちなみにムサビと女子美は厳密には「学力試験」なのですが、ここでは「学科試験」という言葉を使わせてもらいます。
また、ムサビ造形学部やタマビ入試では「国語」「外国語」が学科試験で、厳密には「数学」「小論文」は専門試験科目に分類されるんだけど、便宜上、この場では数学も学科試験に括って説明させてもらいます。
今日の内容と関係するので本題へ入る前に、受験生や美術予備校さんからよく言われる「ムサビは学科試験を重視してる」の誤解について最初に説明しておきます。
合否判定については、はっきりと募集要項に書いてありまして、
「実技と学科を合わせた総合点の高得点順で合否判断」なんです。
これはムサビもタマビも同じで、両大学とも学科の点数だけで判断することはないし、学科試験の点数が悪ければ落ちるけど、学科試験の点数が良くても実技試験が悪ければ普通に落ちます。はい。
なので、「学科試験を重視」なのではなく「実技試験だけじゃなく学科試験でもちゃんと点を取ることが大事」なんですね。あ、「配点の20%未満だと不合格」を気にする人もいるけど、普通に頑張って勉強した人が20%取れないのはちょっと考えにくいです。去年の問題文を解いてみてね。
ではいよいよ本題に。
タマビさんは学科試験解説動画があるので、それがすごく参考になるのですが、
「今、聞かされても・・」ですよね・・すいません、紹介が遅れました・・。
学科試験直前に聞いても確実に点数UPするたった一つの方法を伝授します。
これまでの記事を読んできた人は手羽が「●●って参考書がためになる」「英単語は●●単語覚えればOK」なんて受験生が本当に求めてる話を書かないのはもう気が付いていると思いますが、それは・・・
とにかく埋めろ。空白を作るな
です!
・・・え?そんなの大昔から散々みんなが言ってる?
仕方ない。ちゃんと説明しましょう。
これには2つ意味があり、1つ目は「名前や受験番号を書き忘れちゃダメよ」という話。
どんなに点数が良くても、これがなくちゃ採点されません。
「名前を書き忘れるなって、小学生じゃないんだから・・・」と思うでしょうが、皆さんが想像する以上に書き忘れる人がいるんです。試験監督が「最初に名前を書くように」と指示してるのに、なぜか書き忘れがゼロにならないんですよね。
特に要注意なのがマークシート試験と言われてます。
マークシートの業者さんに聞いた話だと、記述式試験なら「あ、名前を書かなくちゃ」という発想が生まれるけど、マークシートだと「全部コンピュータが判断してくれるはず」という心理が働いてしまい、書き忘れてしまう人が多くなるそう。人間って面白い。
さすがに名前も受験番号もなかったら誰の解答用紙か判断できないので、まずは名前と受験番号、受験番号のマークシート部分を書きましょ。
そのマークシートの業者さんから、こんな話も聞きました。
「受験番号のマークを間違って書く」、つまり受験番号の数字欄には「12345」と書いてるのに、マーク欄を「12346」と塗りつぶしてしまうミスは、どの大学入試でもだいたい1%、多くて2%ぐらいの割合で起きるそう。
ムサビ学科試験だと1教室に1人ぐらいはいる計算。そう考えると多い気がしません?
しかも面白いのは、国語と外国語、同じ人物が間違えるんじゃなくて、だいたいは違う人なんだそう。
受験番号は数字とマークを書いてるから記入間違いだとわかるわけで、回答欄のマークもそれぐらいの確率で間違ってる可能性があるってことなんですよ。
てことは、残り5分でまだ解けてなく、難しそうな問題が数問あったら、残りは適当にマークして、考えた部分がマークミスしてないか見直す時間に使うのが確実に点数を取れる(取りこぼしを減らす)やり方。
ちなみにマークミスは、問題文にマークしてそれを一気に解答用紙に転記する時に発生しやすいので、せめて2、3問ずつに分けて転記した方がいいですよ。
2つ目が今日の話で一番言いたいことで、それは「わからないところも埋めよう」。
すんごくもったいないのはマークシートを埋めてない人で、どれでもいいから塗りつぶしてたら偶然1点ぐらい入るかもしれないのに、これも昔からいろんな人が言ってることなのに、埋めてない人が意外と多いんです。
間違ってマイナスになることはないし、恥ずかしいこともありません。
そうそう。
入試直前に「ムサビの学科試験は記述式か?マークシートか?」とよく聞かれるんですが、これも募集要項にちゃんと書いてあります。
ムサビ造形学部の学科試験は、国語・英語ともに記述式+マーク式併用、数学はオール記述式、地理歴史はオールマークシートとなってます。(造形構想学部は全部マークシート)
タマビは国語がマークシート+記述(小論文)、英語はマークシートのみだったかな。
記述式にもこの「とにかく埋めろ。空白を作るな」は当てはまります。
以前、教授から「ムサビの試験は実技も学科も、間違いを見つける減点方式じゃなく、いいところを見つける加点方式」と教わったことがあります。
国語の記述式には部分点(頑張って解こうとした点)があるので、4字熟語を書き出す問題で「絶対絶命」と書いても1点ぐらいは入るかもしれません(例えばです)
英語の記述も部分点があるので、「公園で野球をやろう」の英訳を「Let's play soccer in the park」としても1点ぐらいは付くかもしれないのです(例えばです)
数学の記述式も考え方は同じで、採点者は答えだけ見てるわけではなく、そこにたどり着く計算式(プロセス)も部分点をつけています。
これも以前、数学の先生に聞いた話ですが、
「ここまで頑張って解こうとしたのね。そのあきらめないチャレンジ力が大事!」
「自分の論理展開をちゃんと整理して書いてるぞ。きれい」
「ほほー。これは面白いアプローチだな」
と感じながら採点してるそうで、「数学は答えは一つだけど、それを導き出すアプローチは複数あり、そこには美があり、差が発生する」と聞いて目から鱗でした。
「とにかく埋めろ」だと、「裏面がないか最初に確認しよう」ってのもありますね。
「試験終了直前に問題文・解答用紙に裏面もあったことに気が付いた(涙)」ってのは意外とちょこちょこ聞く失敗談です。
最後に。
「受験生のテクニック」があるように「試験監督者のテクニック」があるのを知ってました?
試験監督が監視してる時に受験番号や名前、裏面を書いてない受験生を発見した時、その子に「受験番号書いてないよ」と直接指摘すると「試験監督に注意された・・・アワワワ」と動揺するかもしれないし、「裏面書いてないよ」は得点と関係するので言えるはずがありません。
なので、そういう場合は壇上から全員に聞こえるように「もう一度、問題文をよく読んで、記入漏れがないかご確認ください」とやることがあるんです。
もし試験監督が試験中にそう発言してたら、「教室の中に該当する人がいる」可能性が高いので、自分のことだと思ってもう一度再確認してみましょ。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。