【グッドデザイン賞受賞!】宮城大学大和キャンパスに行ってきた

2021年11月9日(火)

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前回までの話。
庵野秀明展とGOOD DESIGN SHOW 2021に行ってきた
【美術を学ぶ人へ】宮城県美術館とせんだいメディアテークに行ってきた
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日付は変わって11月6日(土)。
誰にも仙台へ行くことを伝えなかったのが功を奏して、珍しく快晴。
レンタカーして朝1向かった先は、

宮城大学!
宮城大は手羽が今一番行きたかった大学でして、JDPの矢島さんに連れてってくれとお願いしてたんだけど、我慢できず自力で来ちゃった。
なんで来たかったは後で。

宮城大学は1997年にこの大和キャンパスで開学した比較的新しい大学で、学生数は学部・大学院含め約1900人。
最初は看護学部・事業構想学部の2学部でスタートし、後に宮城県農業短期大学を吸収する形で食産業学部と太白キャンパスが設置され、現在は看護学群・事業構想学群・食産業学群の3学群6学類で運営されてます。

仙台から車で20分ぐらい走ると田舎の丘陵地帯に急に発展した街が出てきて「なんだこりゃ?!」と思ったらそこは泉パークタウン。ここに宮城大学があり、大和リサーチパーク、県立図書館や産業技術総合センターなどの施設も隣接してるから、学生さんいわく「不便なようでいて便利な街」なんだそう。

キャンパスは「自然との共生」をテーマにデザインされてて、すんごい特徴的で面白いランドスケープなんすよ。設計は佐藤総合計画。
ぐるっと回ってみましょ。


  • 交流棟。 八王子セミナーハウス本館を彷彿させる逆ピラミッド型。

正面入り口をアップにしてみました。
「PLUS ULTRA-」と、「僕のヒーローアカデミア」で有名なセリフが書かれてるのわかります?
「なんでヒロアカ??」と帰って調べたら、交流棟をリニューアルした際、2Fにセミナーやカンファレンス、ワークショップ、展示などフレキシブルに利用できるオープンスペースを作り、その総称として「プルス ウルトラ(さらなる前進)」と名前をつけたんだそう。
私が来たぁっ!!(突然叫んでみた)


  • 体育館


  • 材料実験棟。「ファ部」という部屋もありました

何がいいって、大きな池があるんですよ。
対面から交流棟や本部棟を見たところ。

本部棟で、ここも直径約100mの逆円錐形になってます。
中に入ることはできなかったけど、大階段などもあるそうですね。

宮城大を設計された方は、「地域にくさびを打つ」「地域から芽生える」みたいなテーマで建物を作ったのかな。そういうモチーフがあちこちにありました。

長い渡り廊下で本部棟と交流棟はつながってます。

本部棟側から対面を見た景色。

キャンパス内のアートワークは(株)タウンアートさんが担当されていて、あちこちにアート作品がありました。


  • キャプションがみあたらなかったけど、この作風は三梨伸さんかな?


  • あきらかに薮内佐斗司さんの作品(笑)だけど、 大学WEB見ても情報を探せなくて。キャプション欲しいなあ・・。

さて、なんで宮城大学に手羽は来たかったのか。
それは

2020 年にデザイン研究棟がオープンしたからなんです!!

大学サイトから引用させてもらいます。
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デザインを通して,新しい価値をどう生み出していくか。日々変化する社会環境を観察し,多様な課題を解決へと導く論理的思考力と表現力,“デザイン思考” は,宮城大学で学ぶ全ての学生に必要とされる考え方です。ビジネスにおける事業のデザイン,社会のデザイン,生活に関わるデザインなど 3学群を挙げてこれらを担う人材を育成するため,その象徴として 2020 年 6月にデザイン研究棟が完成しました。
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事業構想学群には事業プランニング学類、地域創生学類、価値創造デザイン学類の3つの学類があり、デザイン研究棟はそれらの建物であると同時に、看護学群・食産業学群も含めた東北の新たなデザイン拠点・デザイン教育拠点だってことですね。
美大愛好家としては、これは早めにチェックしないとまずいっしょ?

「デザインスタディセンター」では、学群を超えた知の接続・地域社会との継続的な共創得を目指して、企業との共同プロジェクトやデザイン教育・研究を展開しています。

ダブルダイヤモーーンド!(必殺技風に)


で、なんでこのタイミングで宮城大学にやってきたのか、ですね。
こちらをやってたんです。
宮城大学デザインスタディセンター ×WOW企画展示「いのりのかたち展」



東京・仙台・ロンドン・サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW」との連携教育プロジェクトの一環で、「いのり」をキーワードに、東北を民俗学的な視点で見つめ直し、新たな「物語」をつむぎ、メディアデザインを作る「いのりのかたち」という演習の発表会です。


  • 酒をテーマにしたインスタレーション作品


  • 伝統的な染の技法をモチーフに「文様」をテーマにした 体験型インスタレーション作品

コロナ前はフラフラと勝手に大学に入ってましたが、今はこういう公開日の時しか外部者は大学に入れないんですよね。WEB見たらちょうど東北へ行く11月6日にデザイン研究棟で展示をやるのを見つけ、「このタイミングを逃すと来年になっちゃう!行くしかねえ!」と。
ま、宮城大さんは門とか壁とかないんで、敷地にはいつでも入れたわけですが。


  • 神社の神事である大祓で使われる「形代」をテーマにしたAR作品

しかし、ちゃんと壁を造作してて、お金かけてるなあ。こういう「ちゃんとした壁」ってのが結構大事だったりするのよね。

ちょこちょこ作品を解説してくれる人は先生か助手さんだと思ってたら、広報の方だと判明。
本来は展示だけの公開ですが、わがまま言って、デザイン研究棟の見学もさせてもらいました。


  • 壁も天井装飾もなく、電源は天井から落として使う今どきの構造ですね


  • 教員研究室の前に演習室がある「オープンスタディ」方式


  • 教員と学生が一緒に研究するような環境になってます。

こちらは価値創造デザイン学類長・土岐謙次先生の研究室で、土岐先生の作品「漆塗りシャア専用ザク」の写真が飾られてました。
先生と言えば、事業構想学群教員一覧を見ると、教授・准教授・講師全員男性なんですね。
CI学科もそうですが、この分野の男性教員率の高さが課題といえば課題かしら。


あ、宮城大さんで最新の話題といえばこれでしょ。
大学広報(ウェブサイト・パンフレット) [宮城大学広報ツールのトータルデザイン]| Good Design Award

宮城大の大学広報ツールがグッドデザイン賞を受賞してるんです!
「WEBだけ」とかなら早稲田大が以前受賞してたりしますが、大学の広報ツール全体での受賞は国内初なんですよ。
というのも1部署で全部作ってるなら簡単だけど、入試ガイド、オープンキャンパスチラシ、公開講座、募金活動、キャリアセンター活動紹介、シーズ集、これらは全部違う部署で作ってるから、デザインガイドライン作って全部統一するのは、かなり大変。
・・というか、うちでは無理ですね。「統一しろ!」と言いそうな人が他の人の作ったガイドラインに一番文句言いそうで(笑)
宮城大さんもここまでくるのに4年かかったそう。
対応してくれた広報の方がまさにこのプロジェクトの中心メンバーで、大学広報全部をお1人でやってると聞き「そ、それは地獄でしょ?」と質問しちゃった。どんな質問(笑)
ちなみに「大学へ訪問するのに名刺を持ってない」というサラリーマンとしてあるまじき形でお会いしちゃったので、後でお礼メール送ったら、すぐにSNSで手羽を見つけられちゃった。
大変お世話になりました!

午前いっぱい宮城大を見学させてもらった後、東北道をグイっと下って、今回の東北旅のメインイベントである

こちらに到着。

続くっ!!


以上、宮城大の略称「MYU」とムサビの略称「MAU」の字面が似てるから、毎回宮城大のロゴを見るたびにドキっとしちゃう手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し