「編集の力」を学び実践するZINE制作のプログラム。テーマは、東京下水道の魅力発信。

東京都下水道局が主催する、ZINE制作のプログラム!?今回紹介するのは、「編集スキル」を学び、一見関心が持ちにくい「下水道」をテーマに、どのように編集し届けていくことができるかを考えて発信するプログラム。表現や発信に関わるすべての学生に、ぜひチャレンジしてもらいたい。

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東京都下水道局が、「東京地下ラボ by東京都下水道局〜下水道の魅力を、編集の力で若者が再発見〜」と銘打ち、若い世代の下水道への関心を高めるため、東京下水道の新たな可能性や魅力を発信するプロジェクトを開始する。

「下水道」と聞いてもピンとこない方も多いかもしれない。実際、下水道に関する都民意識調査によると、20代の下水道事業への関心度は低く、10%程度となっている。
このプロジェクトは、こうした状況を受け、若い世代の下水道への関心を高めるため、東京下水道の新たな可能性や魅力を発信していくプログラムとして、3か年にわたって実施される予定だ。


初年度となる2018年度は、「下水道の魅力を、編集の力で若者が再発見」をテーマにZINEを制作する。約3ヶ月にわたって実施されるプログラムでは、斬新なアプローチ手法や効果的な発信等の編集スキルを磨いた上で、下水道について学ぶことで、東京下水道の新たな魅力を掘り起して発信する。
 

 
11月のワークショップでは、講師に雑誌『ケトル』編集長の嶋浩一郎さんを迎え、斬新なアプローチ手法や効果的な発信等の編集スキルについて、実例を通して学ぶ。
12月のフィールドワークでは、プロ・ナチュラリストの佐々木洋さんがファシリテーターとなり、下水道の普及によってきれいになった多摩川に生息する生物や植物の観察などを通して、下水道の働きを理解する。
プログラムの集大成として、2月に開催される成果報告会では、参加学生が本プロジェクトを通じて制作したZINEをお披露目する予定だ。


プログラムの鍵は、プログラムの冒頭で「編集スキル」を学ぶことだろう。一見関心が持ちにくいこのテーマを、どのように編集し届けていくことができるか。表現や発信に関わるすべての学生に、ぜひチャレンジしてもらいたい。



[募集概要]
募集人数:30名程度 ※応募多数の場合は選考
募集期間:10月18日(木) - 10月31日(水)
参加対象者:全日程に参加できる大学生/大学院生/専門学生/高専生のうち、下記のいずれかに当てはまる方
 ・水環境問題、都市インフラ、地域活性化に関心がある方
 ・SDGs等の社会課題に関心がある方
 ・編集、デザインに関心がある方
 ・情報系を専攻している方
 ※参加者のスキルに応じて、4名1組のグループを編成
参加費:無料 ※現地までの交通費のみ各自負担
応募方法:リンク先のPeatixにて受付


[プログラム概要]

①ワークショップ
開催日:2018年11月18日(日)
主題:「下水道の魅力を、編集の力で若い世代に届ける」
内容:雑誌編集長が講師となり、斬新なアプローチ手法や効果的な発信等について講義し、ZINEを制作するためのスキルを学ぶ。
講師:ケトル編集長 嶋浩一郎氏
開催場所:首都大学東京 南大沢キャンパス(東京都八王子市南大沢1-1)
京王線相模原線「南大沢」駅改札から徒歩約5分

②フィールドワーク
開催日:2018年12月8日(土)
主題:「多摩川の自然を通して、下水道の働きを理解する」
内容:下水道施設(午前) / 昼食(江戸前料理) / フィールドワーク(午後)
講師:プロ・ナチュラリスト 佐々木洋氏

③成果報告会
開催予定:2019年2月
内容:制作したZINEを発表(プレゼン形式)/ 審査員による講評 / 交流会
講師:ケトル編集長 嶋浩一郎氏 ほか
開催場所:東京都庁(東京都新宿区西新宿2-8-1)※予定
JR「新宿」駅西口改札から徒歩約10分
都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅



[講師プロフィール]

嶋 浩一郎氏
株式会社博報堂ケトル 代表取締役社長・共同 CEO クリエイティブディレクター/編集者
1968 年東京都生まれ。1993 年博報堂入社。コーポレート・コミュニケーション局で企業のPR 活動に携わる。01 年朝日新聞社に出向。スターバックスコーヒーなどで販売された若者向け新聞「SEVEN」編集ディレクター。02 年から 04 年に博報堂刊『広告』編集長を務める。
04 年「本屋大賞」立ち上げに参画。現在 NPO 本屋大賞実行委員会理事。06 年既存の手法にとらわれないコミュニケーションを実施する「博報堂ケトル」を設立。カルチャー誌『ケトル』の編集長、エリアニュースサイト「赤坂経済新聞」編集長などメディアコンテンツ制作にも積極的に関わる。2012 年東京下北沢に内沼晋太郎との共同事業として本屋 B&B を開業。編著書に『CHILDLENS』(リトルモア)、『嶋浩一郎の アイデアのつくり方』(ディスカヴァー21)、『企画力』(翔泳社)、『このツイートは覚えておかなくちゃ。』(講談社)、『人が動くものが売れる編集術 ブランド「メディア」のつくり方』(誠文堂新光社)がある。



佐々木洋氏
プロ・ナチュラリスト®
(財)日本自然保護協会 自然観察指導員、東京鳥獣保護員など、様々な立場で自然解説活動を展開した後、「プロ・ナチュラリスト®佐々木洋事務所」を設置。「自然の面白さや大切さを多くの人と分かち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもとに、30 年以上にわたって、自然観察指導、自然に関する執筆・写真撮影、講演会、TV・ラジオ番組の出演・企画・監修、エコロジーツアーの企画・ガイド等を通して自然を案内している。豊富な知識、ユーモアあふれる話術、数々のオリジナル・プログラムなどで幅広いファン層を持つ。自然観察会等への参加人数は延べ 37 万人に及び、近年は、新人プロ・ナチュラリストの養成にも力を注いでいる。



(編集/文・上野なつみ)

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