美大受験生へのアドバイスをお答えする恒例の「#美大受験」シリーズ。
#美大受験 では、ムサビまたは関東美大の一般選抜を具体例で使ってますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
■東京4美大2026入試日程から言えるたった1つのアドバイス
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(試験日時編)
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(場所・会場編)
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(持ち物・携行用具編1)
■美大入試で家を出る前に絶対確認したい3つのこと(持ち物・携行用具編2)
■ムサビ実技試験で絶対に絶対に忘れちゃいけないものがある
*間違った情報を書いている可能性もあるので、募集要項等大学公式情報で必ずご確認ください。
6日(金)午前3時現在、東京の土日は雪予報が出ています。
恐らく土曜の夜から降り始めるので、入試と大きく関係しそうなのは8日(日)朝じゃないかしら。
てなわけで、今日はもし天候や人身事故などで交通機関が大幅に乱れた場合のアドバイスをお送りします。
ちなみに東京では雪が降ると簡単に電車が遅延したりストップするんで、東北の方が「少しの雪ぐらいで電車が止まるなんて都会はダメね。ププ」とマウント取ってきますが、「ま、そちらは1時間に1,2本しか電車が走ってないでしょうけど、山手線なんて
朝8時台(2分ぐらいのところ)はこんな感じだから仕方ないんすよ」と答えるようにしてます。
でも、東京の電車が人身事故でよく止まったり乱れるのは事実です。
そして最近は長時間の運転見合わせが続いてるんですよね・・。
そうなると駅への入場規制がかかって、ホームにも入れなかったり動けなくなったりすることもあります。
「電車やホームに入れなかった」ならまだいいけど、電車の中やホーム上で身動きが取れなくなり「トイレに行きたいのにいけない」なんてことが発生しちゃうんです。手羽の実体験。
電車に乗る時は「トイレに行っといた方がいいかな?ま、20分ぐらいだから大丈夫かな?」という微妙な場合は行ける時にトイレ行っときましょ。
ところで、「雪が降ったり、電車が大幅に遅延したら必ず試験時間を大学は繰り下げてくれる」と思ってる方も多いようです。
確かに「大雪警報が出て電車が止まっている(または運休が事前発表されてる)」場合や、「試験に近い時間に、大学へのアクセスが直接関係するような路線が完全に止まって、かなりの数の受験生の足に影響が出ている」という場合は、全体の試験時間をずらす「こと」は確かにあります。
でも、雪が降っても電車が動いていれば変更はしないだろうし、例えば午前6時ぐらいに電車が止まっても7時ぐらいには遅延がありつつ動いていたり、埼玉の上の方や千葉の房総半島あたりの電車が止まっていても東京の美大は多分試験時間の変更はしないと思います。
昨日5日は、朝7時35分頃に西武新宿線花小金井〜小平駅間で発生した人身事故の影響で、ムサビは全科目の試験開始時間を1時間繰り下げて実施しました。
「西武新宿線花小金井〜小平駅間で運転見合わせ」だけだと実は少し微妙なんですが、「7時35分というタイミング」「その影響で西武国分寺線も運転見合わせになってた」が重なったので、1時間繰り下げという判断になったんだと思います。
ケースバイケースで判断し、「電車が大幅に遅延しても、必ずしも試験時間を変更するわけじゃない」ということです。
ちなみに。
一般選抜での遅延証明書はほとんど価値がありません。
お母さんに「電車が止まった。どうしよう(涙)」とLINEで相談すると、「スマホで遅延証明書を取って、試験監督に見せなさい。私が大学に連絡しておくから」と答えが返ってくるかもしれません。
確かに会社や通常授業、面接試験などではそれが通用しますが、残念ながら東京の美大一般選抜での遅延証明書や電話連絡は意味がないんですね。多分大学に電話しても「そうですか・・で?」と言われるはず。
でも京都芸術大学の募集要項を見ると、瓜芸さんは遅延証明書を取った方がいいようです。
瓜芸さんは総合型選抜も含めた募集要項なので一概に比較はできないけど、面接試験が関係するような場合は確かに必要なケースもありますね。
「じゃ、電車が遅れて1分でも遅刻したらアウトなのか?」というと、実は募集要項にちゃんと書いてあるんです。
まず東京造形大の募集要項17ページ「受験上の注意」です。
「学科試験は30分以内、実技試験は1時間以内の遅刻であれば受験を認める」とあります。
続いてタマビの募集要項19ページ「受験上の注意」。
タマビも同じで「学科試験などは遅刻は30分まで、実技は1時間まで」。
細かく設定されてるのがムサビで、募集要項24ページ「受験上の注意」。
「試験時間の1/3(4時間の試験の場合は1/4、6時間の試験の場合は1/6)以内であれば受験を認める」となってます。科目によってちょこちょこ時間数が違うのでこういう表記になってるけど、つまりは1時間の学科試験は20分以内、3時間以上の試験は1時間まで遅刻しても受験可能って、ことですね。
東京造形・タマビ・ムサビは「1分でも遅刻したらダメってわけじゃない(でも時間延長はしない)」ということで、すぐにあきらめる必要は全くないのです。
あ、別に「遅刻してもいいんだよ」と言ってるわけじゃなく、「緊急時は」という話なのでそこはお間違いなく。
途中トラブルが起きて遅刻しそうになっても、まず落ち着くことから始めましょ。
状況次第なのでなんとも言えませんが、入試で早めの行動をしてるはずだし、中央線の人身事故であれば1時間待てばだいたい再開するので、下手にバタバタ動いたり、タクシー乗り場に並ぶより、しばらくステイして様子を見た方がいいと個人的には思ってます。
なので手羽の結論は先日も書いたとおり、「早めに最寄りの大きなターミナル駅に到着することを目標にして動き、そこのファミレスで時間調整する」なんですね。
ただ、どの大学も基本的な考え方としては「突発的な地震や人身事故はともかく、雪が降りそうことは天気予報を見てれば数日前から予測できるはずで、受験生なら当然なんらかの対策を普通は考えるよね?」だとは思います。
それをはっきりと書いているのが東京藝術大学で、募集要項のP3「注意事項」にはこうあります。
私立大学だと、ここまではっきりと「雪が降りそうなら近くのホテルに泊まれ」とは言わないけど、気持ちとしてはほとんど同じじゃないかしら。
これらを踏まえて6つアドバイスをお送りします。
■雪とか関係なく絶対に自家用車の送迎はNG
大学近辺での駐停車は近隣の方にご迷惑をおかけしてしまうので、ご遠慮いただければ。
また、お嬢さんがかわいくて仕方がないお父さん。
「雪だから車で大学まで送ってあげるよ。パパの車はスタッドレスだから心配ないって」と言いながら、お子さんを乗せて車で大学に向かうつもりじゃありませんか?
娘さんのポイントを稼ぎたいパパの4WD+スタッドレス車が大丈夫でも、他の車のせいで渋滞になってしまう可能性があります。
特に八王子方面の雪はバカにできません。
記憶に新しいのは、2024年の大雪。
「3寺」「4ジ」という言葉があって、「中央線駅の寺(ジ)を超えるたびに1度気温が下がる」・・つまり、高円寺→吉祥寺→国分寺→八王子で1度づつ違うと。
感覚的にはその通りだと思ってて、都内で積雪してなくても八王子じゃドッサリってことはよくあるし(なので天気中継も八王子でよくやってる)、気温が低いから大通りは雪が溶けてても少し小路に入ると全然積もってることもよくあります。
■大きなビニール袋があると便利
携行用具編でも少し書いたけど、60~90Lのビニール袋があると雨や雪の時に道具のカバーに使えたり、床に敷いて荷物置きにできたり、濡れたもの・汚れものをいれたりできます。雪や雨の日にはかなり活躍するはず。
個人的には取っ手付きのビニール袋がおすすめ。
「縛る」という行為がやりやすいと楽になるシーンが結構あって。優先順位はそれほど高くなく、探してまで買う必要はなくて、もし売ってたら、ぐらいでいいのですが。
1袋買う必要もなく、家にあるものを2,3枚持っていけば大丈夫。
■より防寒対策をしっかりと
雪で試験時間が遅れるということは、そのぶん待ち時間も増えるということです。
室温変化に対応しやすくするために脱ぎやすい洋服を重ねた格好がいいし、いつもは持たなくてもひざ掛けやネックウォーマーを鞄に入れておきましょ。
■足元が悪い時のムサビへの裏アクセス
玉川上水遊歩道は天気がいいと歩くのに気持ちいいのだけど、雨や雪だと道がグチャグチャになってしまうのが問題で。
玉川上水まで来たら橋を渡ってすぐに右に曲がって舗装道路を歩くルート(右側に玉川上水を見ながら歩くルート)を使うと、足元が汚れないし、ガラガラやキャリーケースも操作しやすいです。マップだと橋からずいぶん向こうにあるように見えますが、実際は玉川上水沿いです。
ただ、このルートはときどき車が通るのでスマホ歩きは厳禁!
また、歩道橋を超え、テニスコートが川向うに見えたところにある小さな橋を見逃さないように!
■帰りの飛行機・新幹線の時間を見直そう
試験開始時間を遅らせた場合、「始まりが遅くなるってことは帰る時間も遅くなる」ことを意味します。
地方から上京してる受験生で当日帰京する人は、念のために1時間ぐらい遅い便に変更しといた方がいいかもしれません。新幹線は以前より時間変更は簡単になったし。
ふたを開けてみないとわからないし、できるだけ早く帰れた方がいいのだけど、「新幹線の時間が迫ってきた・・」と焦りながら実技試験やるのはマイナスなので。
そう、「電車が止まってるんだから開始時間を遅らせろ!なんでそんな簡単なことがすぐにできないんだ!だから大学ってのは」と受験生の親御さんからお叱りの電話をいただくこともあるけど、試験時間を簡単に変更しないのは当日帰る地方の方のためでもあるんですね。
ちなみに最近だと、試験が遅く始まった場合、試験時間を短縮することも出てきました。
ただこれはケースバイケースであり、必ず試験時間を短縮するわけではないのでお間違えなく。SNSを見てると勘違いしてる人がちょこちょこいるようで。
そして一番大事なのが、
■公式情報をまめにチェックしよう
こういう時に一番注意してもらいたいのは「SNSで流れてる根拠のない噂や情報、友達や先輩、親の言葉は信用せず、大学公式情報を自分の目で確認すること」です。
約10年前の記録的大雪の時にtwitterで「ムサビが雪で入試日の変更を発表した」とデマが流れ、かなり拡散されたことがありました。
実は入試日の変更をしたのはタマビさんだったんですが、故意ではなくタマビをムサビと間違って拡散してしまったのか、悪意をもって誰かがムサビと改ざんして流したのかはいまだにわかっていません。
また2年前、大雪の影響でタマビは試験開始時間を1時間遅らせ、さらに追試験を発表したのですが、やはり「ムサビ入試が雪で延期ってほんと?」とSNSに流れてました。
ムサビではないし、そもそも延期ではなく追試なのに、です。そんなもんですよ。
昨日もムサビが試験時間繰り下げ(10時半開始)の発表したら、Xで「ムサビが10時開始に変更した」と書いてる方がいたんですよね・・。
ほんとにいろんな善意・悪意関係なく間違い情報・デマが流れるから、大学公式情報だけを信じてください。
ムサビなら大学WEBトップページ
https://www.musabi.ac.jp/
東京造形大なら入学試験実施情報サイト
https://www.zokei.ac.jp/admission/info/
タマビなら入試実施情報サイト
https://www.tamabi.ac.jp/admissions/exam-info/
をチェックしてね。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。