【虚無パンダ】ムサビ卒業・修了制作展に行ってきた1

2018年1月20日(土)

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平成29年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
●会期:2018年1月18日(木)-21日(日)
●時間:9:00-17:00
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
●入場無料
*車でのご来場はお控ください。

http://www.musabi.ac.jp/sotsusei/

 
昨日ようやく卒展を見れたので会場風景をお送りいたします。
といっても午後から打ち合わせが入ってたりで、恐らく3分の1も見れてないのだけど。


今年は最初どこから見るかな・・。
よし君に決めた!

中央広場右側にある7号館!

7号館はいろんなデザイン系学科が展示してて、この4階まで段ボールがそびえたつ大きな作品は空間演出デザイン学科。これよく思いついたなあ。

1階では芸術文化学科の学生さんによる大道芸能。
芸能といえば昨日ゲイブン客員教授である視デOBの林家たい平さんトークショーもありましたね。

こちらは基礎デザイン学科の柴田文江ゼミ部屋。

あ、そうそう。
柴田文江さんと言えば、レミパンプラスのデザインをされた方で、手羽は何を隠そう昔からのレミパン愛好家(正月番組のレミさんは最高だった)。新しくレミパンプラスが出ると聞いて、キッチンツールと一緒に予約し、頼まれもしないのに「レミから何かもらってるんじゃないか?」ってレベルの紹介記事を書いたくらいです。
【レミパンプラス使ってみた】手羽イチロウのしあわせクネクネレシピ[導入編]
【レミパンプラス使ってみた】手羽イチロウのしあわせクネクネレシピ[調理編]

この時にも書いたけど、キッチンツールに一つだけ不満があって、穴がないから吊るせなかったんですよ。これは収納に不便で。
「穴が開いたものが発売されないかなあ・・」と思ってたら、つい先日レミパン購入者にお手紙が届いたんです。

磁石でピタっと止められるキッチンツールホルダーが発売されたそう。
これはうまい!買い替える必要がなく、ホルダーをつけておけばピタっと吊るせる。S字フックに吊るす動作って微妙に煩わしいんですよね。それがなくなるって最高じゃね?買いだ買い。

えーと何の話してたんだっけ。
あ、卒展だ。

2階から上は映像学科や空間演出デザイン学科が展示をしています。


  • 実物はすごくきれいでした。写真じゃうまく光が表現できないなあ・・


  • 卒展中ずっと竹串を指し続け、あるモノを描いてるそう。よーく見るとわかります。ヒントは芸文。


  • ボタンを押すと作品が傾き・・・そこからは実際に見てください。

とりあえず顔を入れる場所があればいれる手羽。

4階には手羽が大好きな作品があって、

やはり空デの学生さんの作品。タイトルは「虚無」。
動画を撮ってきたので30秒間ご覧ください。

4日間ずっとこんな感じらしい。全然動かないから10分ぐらいこの前で待ってたのは秘密にしといてください。しかし講評はどうやったんだろ・・空デは奥が深い。

ここでずいぶん時間を使ってしまって、やばいやばい、そろそろあの時間だ。
8号館へダッシュ。

空デ・蔭山和芳くんのファッションパフォーマンス「un-」の行列に並ぶ。
平日の開場20分前でこんな感じなので、土日はもっと行列ができそう。

写真は何枚か撮ったけどネタバレになりそうなので、このシーンだけ。
ちなみに1日1回公演だったけど、

土日は2回公演にするそうです。見てあげてください。8号館111スタジオです。

8号館1階だと、


  • スタジオの向かいにある部屋。全然インスタ映えしないのだけど(笑)、すごく緊張感のある空間になってて手羽のオススメ

視デのアニメーション上映部屋にいくと古堅先生が学生さんと話してて「いっぱい視デを宣伝してね」と頼まれる。はい、古堅先生がサボってる姿ごと宣伝してあげます。
 
そのまま9号館へ。
9号館は基本的にデザイン情報学科と芸術文化学科の建物なんですが、1階と地下は合同の展示室になってます。


  • 9号館1階WEBスペース。でももうiMacがないからWEBスペースって名前は変ですね・・。


  • 9号館地下展示室(大)。様々なデザイン系学科の作品があります


  • 奥の通路にも作品が並んでるので忘れないでね


  • 地下展示室(小)。奥にレースみたいな作品があったんで近づいてみたら


  • 文字だった。この文章で何が書かれてるかわかるかな?

学生さんの作品を見てると、この数年で「グルーガン」が美大生の立体物作成必需品になった気がしてます。グルーガンは昔からあったけど、それほど作品作りに使うことはなかったんだよね。ボンド代わりにもなるし表現にも使えるし、何より安いから(笑)確かに美大生にとっては便利な道具。なんで昔は使わなかったんだろ?

最近の道具といえば、レーザーカッターや3Dプリンタなどが美大の制作現場にも入ってきて、以前より簡単にいろんなものが作れるようになりました。特に立体物系がかなり作りやすくなってきた。
一方で3Dプリンタはデータ作りの大変さや材料の値段の高さがわかってきたから、プロダクト系以外は数年前に叫ばれてたほど浸透してないし、マニアックな見方をしちゃう手羽からすると、切り口が黒いと「あ。レーザーカッターで切ったのか。それは細かく切れるわな。作品見てお客さんが『すごーい』と言ってるけど、それはレーザーカッターがすごいんだよ」と興ざめしちゃうことも増えてきてて。レーザーカッターを使うのが悪いんじゃなくて、機械の普及によって、その一歩先を作らなくちゃいけないってことですね。


なんてことを考えなら9号館4階へ。

3,4階はデザイン情報学科フロアです。


  • RPGによく出てくるBARだったかな?


  • よくできてる。ミッドタウンアワードとかに出したらこのまま商品化されそう。


  • いろんなキャラクターを分析し、ムサビのゆるきゃら「まうにゃん」を作ってみた


  • 全学科展開できます。


  • 卒展終わって保存場所がなければ小平市さんに寄贈したら喜ばれるはず


  • お焚き上げにプロジェクション

井口ゼミは以前より地域デザイン系がずいぶん増えましたね。


9号館から急いで14号館へ。
去年3月に鷹の台キャンパスの間を走る都道333が開通したので、今年は北・南キャンパスに分かれて初めての卒展でもあるんです。
北キャンパスには工芸工業デザイン学科が主に使ってる14号館と工デ・テキスタイルが展示してる体育館があります。


  • 1階には空デの学生さんの作品が。空デはどこにもあるなあ(笑)


  • これも空デ。ムサビの鉄っちゃん情報によると「トロリーポール集電」という電車だそうです。動きます

そして4階に上がりましょう。

まずはインダストリアルデザインの部屋。


  • こちらはクラフトの部屋。

卒展や芸祭の時に初見でお客さんを案内する時は必ず工デの部屋に連れていくようにしています。
表現が難しいのだけど、「こいつバカだ(笑)」みたいな作品は少ないけど、毎年しっかり作った作品ばかりで、いきなり連れて行っても恥ずかしい思いをしないのが工デでして。
今年もインダストリアルデザインはさすがの安定感。


14号館の隣の体育館アリーナは

アリーナ全体を使ってテキスタイルコースが展示してます。
例年より作品が少ないかな?

ん。

以上、かぶりもの・顔ハメものがあったら必ずやってしまう手羽がお送りいたしました。
そんな作品が他にあったら教えてくだsだい。

あ、この写真はタマビの米山さんが撮ってくれました(笑)


続くっ!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。