【アニメ作品はどこで見れるの?】ムサビ卒展の疑問にお答えします2

2018年1月13日(土)

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平成29年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展
●会期:2018年1月18日(木)-21日(日)
●時間:9:00-17:00
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
●入場無料
*車でのご来場はお控ください。

http://www.musabi.ac.jp/sotsusei/
4年間の制作研究の集大成ともいえる卒業・修了制作/研究が、鷹の台キャンパス全体をギャラリーとして展示されます。
 
 

ムサビ卒展紹介シリーズをお送りしています。
前回までの話はこちら。
【ルーブルより広い】2017年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展は1月18日(木)から

今日は「ムサビ卒展でよくある疑問に答えましょ」シリーズその2。


Q7.行くならいつがいいの?
作品の完成度が高い状態で見たいなら土日です。でもマニアックな見方をしたいのなら、手羽のオススメは木・金曜日です。

というのも、卒展講評を既に終えた学科もあれば、展示された状態で講評をやるケースがあるんです。この時期の学内卒展は「リアルタイムな卒業制作の展示」で、2月、3月の卒展は「卒業制作だったものの展覧会」なんですよ。ここが一番の違い。

映像学科は今週、視デは来週頭に講評があるけど、油絵学科、彫刻学科、デザイン情報学科あたりは卒展中に講評をやってて、それがだいたい卒展週の木曜・金曜だから、教員が学生さんに講評してる風景を見ることができ、どんなことを教授たちは指導してるのか知ることができます。
デ情はいくつかのグループに分かれてやってるから遭遇率も高いです。


  • 昨年度卒展の彫刻学科講評風景

日曜には「優秀賞」「研究室賞」「教員賞」等が発表され、研究室によっては作品キャプションの横に貼られることも。 (デ情、芸文がそうだったかな?)

で、講評終わって「バンザーイ!」な人もいれば、教員から指摘された部分をすぐに修正する人もいます。なので金土あたりだと「調整中」「修正中」と書かれた作品もボチボチあって。
お客さんが「短い会期なのに調整中ってどういうことよ?!」と感じる気持ちもわからなくはないですが、ムサビ卒展は「以前作った作品の展示」ではなく、「卒業がかかってる課題真っ最中の作品」なので、これは少しだけ勘弁してもらえると。


  • 昨年度卒展のデザイン情報学科講評風景

 
Q8.●●さんの展示はどこですか?
こちらも学内をクネクネ歩いてるとよく聞かれる質問なんですが、ムサビでは非常に難しい質問で・・。

ムサビは学科ごとに建物がまとまってないのもあるんですが、これまで書いてきたように学内のいろんな場所で展示するから「●●学科ならここです」と言いにくいんですよ。


  • 美術館・図書館の間で空間演出デザイン学科の学生さんが展示してたり


  • 芝生に展示してたり。

12号館や9号館の展示室は学科関係なく展示してるし。(この「合同展示室」という方法も他美大さんではあまり見かけません)

で、「何学科の学生さんですか?」と聞き返すと「ナントカデザイン科と言ってました」と返ってくるケースが多々あって(笑)
「本人に電話やLineなりで場所を聞けばいいのに」と思うのだけど、どうやら
●ネットで名前だけ知って見に来る方(ギャラリストのケースもあり)
●驚かせるためにこっそり見に来る友達
●お子さんに秘密で見に来る保護者
●内定とった学生さんの作品をこっそり見に来た企業の方

というパターンのようですね。
でも、ムサビには「デザイン」と名称がつく学科は5個あり、対象人数は700人以上になります。「ナントカデザイン学科」だけで場所を特定するのは絶対に無理でして、知り合いの展示へこっそり行く場合は、少なくとも学科名(できればゼミ名)をちゃんと確認しといた方がいいっす。
学科名と本名さえわかれば、全体の卒展パンフや学科独自に作ってるリーフレットで調べることができるんだけど。
あ、ちなみに学科別卒展リーフレットは学生さんが作ってるので全学科にあるわけじゃなく、

去年だと視デ・建築・基礎デ・映像・芸文・デ情が配ってたかな?視デは毎年「これ、無料でもらっていいのかな?・・」と思うくらい立派なものだし、この学科別リーフレットは必ずゲットしましょ。
個人的には空デのパフォーマンス・ショータイムテーブル一覧が欲しいんだけど。誰か作ってくれないかしら。
  

Q9.アニメ作品ってどこで見れるの?
これもよく聞かれる質問。
アニメを作ってる学生さんが多いのは視覚伝達デザイン学科と映像学科なので両学科は上映スペースもあります(上映系は結構時間が取られるので早めに来た方がいいですよ)

ただ。

油絵学科などでも卒展でアニメ作る学生さんが普通にいるので、「●●学科=アニメ」という解釈はムサビでは成立しません。これは例えば油絵学科の学生さんがアニメを提出しても「コンセプトがしっかりしてればちゃんと評価される」ということでもあります。普通に優秀賞とったりしてるし。

個人的には(くどいようですが)時間に余裕をもってお越しいただき、特定の学科・領域だけじゃなく、いろんな意味でムサビで迷子になってほしいと思ってます。
例えば「アニメに興味がある」と言ってる人は今はアニメしか知らないだけで、実はメディアアートや電子工作系、CG系も好きな可能性が高いんじゃないかしらす。となると、視デの古堅ゼミやデ情の井上・白石・高山ゼミ部屋もあります。「アニメは映像」と解釈すれば基礎デ・菱川ゼミも面白いと感じるはずだし、「平面作品」という解釈なら実は日本画かもしれません。ほんとに。
ムサビ卒展が「アニメとはなにか?」「自分が本当に好きなものはなにか?」を考える場になってくれたら、これ以上嬉しいことはありません。

「将来はプロダクトデザイナー」という人は工デ・インダストリアルデザインだけでなく基礎デ・柴田ゼミも見た方がいいし、「彫刻しか興味ない」という人も実は工デのクラフトデザインや建築の方が合ってるかもしれないし、「建築以外意味なし」と言ってる人も実は工デのインテリアや空デ・片山ゼミの方が相性いいかもしれない。


  • 「視デはグラフィックデザインを勉強するところ」ぐらいの考えだとびっくりしますよ。


  • 建築学科にアーティスティックな作品があったりね。

「グラフィックデザインしかやりたくない」という人は基礎デの原ゼミ部屋もいいけど、視デの齋藤ゼミも見ると「そうか。『デザイン』ってこういうことなんだな・・・」と気が付きます。
親御さんや高校・予備校の先生が「●●やるなら○○学科!」とおっしゃてることが、実は「学びの一部」に過ぎないことがわかるはず。

ぜひムサビ卒展で「領域のカオス」や「美術・デザイン領域の広さ」を味わってください。


以上、ムサビ生で自分の卒展を宣伝してもらいたい人募集中の手羽がお送りいたしました。
お名前と展示場所・コメント・できれば画像をFacebookかtwitterでお送りください。
来週記事UPする予定です。使えるものは使いましょ(笑)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。