【 #美大受験 2019】東京五美大2019一般入試スケジュールからわかる1つのアドバイス

2019年1月31日(木)

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美大受験生の疑問にお答えする「#美大受験」シリーズをお送りしています。

#美大受験 では、ムサビ、または関東美大の一般受験入試(AOや推薦入試じゃない)を具体例で使うことになりますが、基本的にはどの美大受験にも参考になると思います。
これまでの話はこちら。
手羽オススメの美大・美術予備校漫画はこれだ!

いよいよ明日から東京造形・女子美・日芸入試を皮切りに、東京五美大の一般入試がスタートします。
今日はスケジュールから言える受験生へのアドバイスを。


2019年度東京5美大一般入試日程はこんな感じになってます。


  • *保存すると大きく見れるはずです。

近い領域の専門科目試験、併願しそうな領域は比較的日程がかぶってないのがわかるんじゃないでしょうか。
はい、そういうことです。
あ、ムサビの「CI」とはクリエイティブイノベーション学科の略称で、学内では「CI(シーアイ)」という呼び方が浸透してきました。

■この表の注意事項
( 1)1時間ぐらいで作った表なので間違えてるかもしれません(えっ)
受験生は各大学募集要項を必ずチェックを。あくまでも「イメージ図」ぐらいに思ってもらえれば。
間違ってたら教えてください・・>各大学関係者
(2)学科or専攻名が書いてあるのが専門科目(実技や小論文等)試験日です。
(3)ムサビやタマビの学科試験A/Bは「両方を受けてもいいし、どちらかだけでもOK」です。
(4)選択制の専門科目も表記してるので、その日に受験しない人もいます。
(5)同大学で試験日がかぶっていても午前or午後で両方受験できる場合もあります。



どんどん入試方式が複雑化してるので、ほんとにこれで合ってるのか自信が全然なくて。
特にムサビ新学部の入試は


  • 造形構想学部募集要項5ページより

学部統一入試が出来たし、それは2科目でも3科目でも受験していいし、3科目受けた場合は得点の高い2科目を使うことができるし、CIの一般方式は文系型と理系型があったりするんです。ぶっちゃけ手羽もすぐには答えられません・・一般大学や地方美大さんに比べればまだ簡単な方だとは思いますが・・。


そして参考に去年の入試日程と比較してみましょう。

ムサビは去年まで入試をやってなかった2/2と2/8に新学科の入試を入れ込んだのがわかりますね。
また、例えばタマビは演劇の試験日を後ろに持ってきてるし、女子美は合格発表をかなり後ろに移動しています。「去年、うちの■学科と併願の多い●大学▲学科とが日程かぶったから受験生が減った」「他大学の入試が終わってから合発出した方が」等の判断で日程をずらすことがあり(例えばです)、毎年微妙に日程も調整されてるんです。


この表から言えることがひとつあります。

美大受験は体力と体調管理に尽きる。
「あれを持ってけ」「事前にこれ見とけ」とかいろんなアドバイスをこれから書いていきますが、最初に結論を言ってしまうと、美大受験での一番のアドバイスはこれになってしまうのです。


ムサビを例にします。
デザイン系の実技試験は3時間、ファインアート系だと6時間で行われることが多く、しかも1科目だけでなく、だいたいは「鉛筆デッサン」+「デザイン」等2科目受験必須ケースなので、学科試験(国語・外国語)も合わせると希望学科によっては3日間受験することになります。

これが1大学だけならまだいいのですが、例えば東京5美大の油絵系を全部受験するとしますよね。
すると、


  • これも間違ってたら教えてください>関係者

と、ほぼ2週間入試が続くことになります。


ポイントはこっそりいれた「2/9タマビ版画」で、油絵受験者は版画を併願する人が多いんですよ。
ムサビ版画の優先順位が高ければこの日程組み合わせは変わってくるし、
●平面デザイン系希望者はタマグラ・タマ統合・ムサ視デ・ムサ基礎デ・ムサデ情等、立体デザインだとタマプロダクトやムサ工デ・空デを併願するケースが多い。
●領域が違っても実技試験の傾向が似てる学科を併願する場合がある。
(ムサビだと日本画と視デ、映像と芸文を併願するケース)
ので、これはあくまでもシンプルパターンと見てください。
5大学全部受験しないまでも、実際はもっと複雑に受験されてるはずです。


日程が密集し短期型になったのは受験生にとってメリットではあるけど、一度風邪引いてしまうと全部に影響してしまうデメリットもあります。また、この日程だと気持ちのオンオフができないんで集中した状態を持続させなければいけません。
直前まで徹夜して、出るかどうかわからん英単語を100個覚えるくらいなら、体力維持と精神面・体調管理のためにしっかり寝た方が断然効率的です。
緊張した状態を2週間続けるのは相当しんどいっす。

なおかつ、九州とか地方組は(手羽もそうだったけど)試験日2日前に上京することが多いはずで、もっと長期戦になります。
上京受験組はもしオフ日があるのなら、ずっとホテルにいて悶々とするよりも気分転換に映画とか美術館でも行った方がいいです。もちろんマスクをしてね。インフルが流行ってるので、マスクと手洗い、うがいは慎重なくらいに。
その時間、東京組は美術予備校で絵を描いてるかもしれないけど、上京組は精神面や体力面の方を優先した方がいいです。ホテル生活・外食生活って快適なようでいて意外とストレスがたまるのよね。

ただ、人がいっぱいいる六本木とか渋谷、新宿を慣れてない状態で歩くのは逆に疲れてしまうこともあるから、そこは自分の体力と精神状態と要相談で。元気があって日程があえば、
【2019年版】会場ごとに関東美大学外卒業制作展一覧を作ってみた【1月27日現在】
こういうところに行って、4年後の自分をイメージしモチベーションを上げるのもいいですよ。

そうそう。付き添いのお母さんにも一人の時間を作ってあげましょ。答えがないことにお互いイライラしてホテルで喧嘩するほどバカらしいものはありませんから(笑)


今日明日ぐらいには4美大の志願者数がでそろうはずなので、それについてはまた後日。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。