ムサビ卒展をシリーズで紹介しています。これまでの話はこちら。
■【事前予約は2月25日10時開始】2020年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展は3月11日から!
■【美大4年生必見】手羽の卒業制作アドバイス36ヶ条【コロナ対応を制す者は卒展を制す】
■学科別特設サイトをドバっと紹介! 【学生さんの展示も紹介!】
■【田舎だけどわりと便利】ムサビ卒業制作展への交通手段は8つある 【展示も勝手に紹介】
■【学長も楽しんでます】ムサビ卒業・修了制作展を3時間で見る方法
■武蔵野美術大学 卒業・修了制作展に1時間だけ行ってきた【学生さんの展示も宣伝】
令和2年度 武蔵野美術大学卒業・修了制作展、絶賛開催中です。
●会期:2021年3月11日(木)-14日(日)
●時間:9:00-17:00*入場は16:00まで
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
●入場無料
●事前予約制*定員に達しました。
●車でのご来場はお控ください。
昨日、有休取って1日がかりでムサビ卒展を見てきました。
やっぱり1日でも全部見るのは厳しいですね・・なんとか全体は見れたけど、見逃した教室がいくつかあることに後で気が付いた・・。
土日にいらっしゃる方が多いはずなので、今年の見どころや楽に見れるアドバイスなどをお送りします。写真は全部今年のものです。詳細レポートは後日ゆっくりと。
今日はあいにく天気も悪いので、効率よく回りたいですしね。
初めてムサビ卒展へいらっしゃる方へのアドバイスだと、「常に気を抜かずに歩いてね」です。
手羽の卒業制作35ヶ条でも書いてますが、多くの方が「美術作品=展示室にあるもの」という認識を持っているので、屋外作品を一般の方は「常設されてるもの」と思ってしまう傾向にあります。
私たちも「普段そこにないもの=卒業制作」という理解で見てるぐらいだから、普段との違いがわからない一般の方は、特に屋外作品を何も説明なければ「卒業制作作品」と認識してくれない可能性が高いんです。2号館下のブロンズ像と同じ印象。「美大っぽいわねー」で終わっちゃうやつ。
なおかつ完成度が高くなればなるほど「大学が常設してるもの」と思われる傾向にあって。
信じられないかもしれませんが、この大きな鉄塔も卒業制作なんです(笑)
これは7号館の空間演出デザイン学科の卒業制作ですが、写真に写ってるのは全部「卒業制作」です。
「こういう部屋が普段からあるわけではありません」と説明しなくちゃいけないんですよ。ほんとに。ちなみに今年の空デは時間かけて作り込んだ作品が例年より多かった気がします。
いろんな美大が学内卒展を「学内中がギャラリーになりますっ!」と宣伝してますが、それは「複数の建物の中の教室で展示してます」ってだけであって、他美大関係者がムサビの卒展を見れば「学内全体がギャラリーになる」という言葉の本当の意味を理解し、2度と使わなくなるはず。
なので「教室の中だけ見ればいいんでしょ」ではなく、常に緊張感をもって学内を歩いてほしいんです。ムサビに来るまではなんのこっちゃでしょうが。
エレベータ横の倉庫も展示室になってるし、
美術館横も展示してるし、
ここは普段はイーゼルなどが入ってる倉庫。5A号館の2階で日本画学科の作品です。
10号館104Aは教室内だけど、パっと見は大きな箱があるだけに見えます。
でもこれもよーーーーくチェックしてほしいんです。
発見難易度Sクラスは
間違いなく7号館の建築学科の作品でしょうね。手羽、こういうの大好き。
「7号館」とあっさり書いたけど、普通に見てるだけでは絶対に気が付きません。
ヒントは「2階に上がる時は左側の足元に注意」です。
しかし、よくこんな場所にこんなスペースがあると気が付いたもんだ。
でも、発見難易度トリプルSはこれかもしれない。
5A号館1階109です。
なんてことはない展示空間だけど、あることに気が付くと悲鳴をあげちゃうかも。
よーく部屋の中を見てね。
ムサビに来たからには、各学科のパンフレットをゲットしましょ。
今年は視デ、芸文、基礎デ、映像が卒展オリジナルパンフレット配布してます。
これがあると学内歩きやすくなるはず。
楽になるルートといえば、「ムサビ関係者ならみんな知ってるけど」というものもあります。
例えば10号館だと「9号館のエレベータを使う」。
10号館にはエレベータがありませんが、隣の9号館にエレベータがありブリッジでつながってます。
エレベータで9号館6階まで上がり、6階、5階の芸文を見て、4階、3階のデ情を行ったらブリッジで10号館に渡り、10号館4階基礎デ→3階視デ→2階空デ→1階て感じで見て歩くと楽です。
また、北キャンパスと南キャンパスは道路を横断する地上ルート以外に
12号館と14号館とをつなぐ地下通路(ガレリア)で北キャンパスと南キャンパスの行き来ができます。
こういう構造の大学はそうないので(金沢美大さんが移転するとこんな感じになるかも)、ムサビの目玉・土産話として歩いておきましょ。
ちなみにこの地下通路でミスチルのMVが撮影されました。
目玉といえば昨日も紹介した
7号館と8号館の間のエレベータ棟。
「7号館4階までエレベータでいける」というメリットもありますが、実際使ってみると・・・手羽も今回初めて使った・・・「7号館4階から8号館へそのまま行ける」メリットの方が大きいように感じました。うん、これずいぶん楽だわさ。
映像学科の入ってる12号館だと、手羽は5階までエレベータで上がって、階段を使って1フロアずつ降りるルートを使ってます。卒展や芸術祭、オープンキャンパスなどでサクサク見て回るにはこれが一番早いんです。階段は少しわかりにくい場所にあるので探してみてね。
そうそう、油絵学科と彫刻学科が入ってる4号館を楽に見る方法もあります。
写真左側をよーく見てください。
東西で接してる教室は中でつながってるから隣のらせん階段エントランスまでぶち抜きで行くことができるんです。
なので、
この順番(または逆)に移動すると移動距離が少なくて済む(階段を下りる回数を減らせる)んです。このルートは教室整備を経験した人しか知らないはず。
油絵学科のルートといえば、気づきにくいのが第2校舎。
第2校舎には油絵学科のとんがった作品が展示されることが多く、手羽は好きな場所でもあります。
でも図書館裏にあるので、ちょっとルートがわかりにくいんですよ。
こういう図書館と6号館の間をズンズン進んでください。大丈夫。そこに第2校舎があります。
ムサビの卒展の特徴といえば、あちこちでパフォーマンスが行われてること。
多くは空デなんだけど、他学科でもパフォーマンスをやることが増えてきました。
でもタイムテーブル一覧ってものがなく、
こんな感じにパフォーマンス場所に時間が出てるか、学科独自パンフに書いてあるか、SNSで流れてるものを見つけるかしかないんです。手羽もいろいろ聞き込みして、昨日3つ見ることができたくらいで。
あ、雨だと中止になるものがいくつかあるかも。
SNSといえば、
SNSでちゃんと宣伝してる人の作品のところにはたくさん人が来ますね。また、こういう人は発信の仕方も「情報よりもエピソード」てことをよく理解してる。
みんなももっとSNS使って告知すればいいのになあ。
最後に。
せっかく同じタイミングでいろんな領域を見れるチャンスなのに、友達の作品だけだったり、特定の学科だけ見て帰ってしまうのははもったいないなーと思ってて。特に受験生は。
今回は「3時間で」と言われてるんで、あまり強くは言えないけども。
例えば、アニメ・マンガにしか興味がなく「だから映像学科」という方。
視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科にもアニメやCG作品があるし、有名な映像作家もいます。また実はアニメなら油絵学科という選択もあります。油絵学科や日本画学科を見ると、「あ。結局アニメや漫画も絵画表現力なんだな」と気が付くかもしれません。
「プロダクトに興味があるから工デ」という人も、もしかしたらイメージしてるものは基礎デザイン学科かもしれませんよ。
「建築に興味があるから建築学科」って人も、「建築」をどの視点で考えるかで変わってきます。
店舗設計だと空間演出デザイン学科かもしれないし、インテリア視点だと工芸工業デザイン学科だし、「まちづくり」視点だと視覚伝達デザイン学科かもしれないし、「美大らしい実在を使った楽しさ」だと彫刻学科なのかもしれない。
「グラフィックデザイナーになりたい」であればどの人も視デや基礎デを推薦すると思いますが、「なぜグラフィックデザイナーになりたいのか?」を追求していって「デザインの力で世の中を変えたいから」が答えだったら、クリエイティブリーダーシップコースも範囲に入ってきます。
「クリエイティブ思考でソーシャルデザインやオープンイノベーション!」という人。
もちろん大学院クリエイティブリーダーシップコースをおススメしますが、視デや芸文もかなりレベルの高いソーシャルデザインをやってます。また今年の工芸工業デザイン学科のインダストリアルデザインコースを見て思ったんですが、なんか一枚壁を超えたというか、オープンイノベーションの種を感じました。
せっかくの全学的なイベントなので、ぜひ違う学科・違う領域のフロアものぞいてみてください。
以上、
「学長の写真です」とこの画像が送られてきた手羽がお送りいたしました。
いや、これじゃ学長ってわからないんですけど・・顔がわからなくてもいいから、せめて詰襟がわかるような写真にしてくれないかしら。
・・てか、別に学長の写真を集めてるわけじゃないんだけどな・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。