これまでのエンブレム関連の話題はこちら。
■2020年東京五輪公式エンブレムと美大
■過去の五輪エンブレムを調べてみた
■新エンブレム応募要項(案)発表
■エンブレムデザインFAQから考える
■オリンピックエンブレム締切いよいよ明日!
■美大的エンブレムの話
この話も最終章かな?
2016年4月25日、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレムが発表されました。
■東京2020大会エンブレム|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
野老朝雄さんのA案「組市松紋」が選ばれました!
おめでとうございます!!
手羽は「4つの中でどれか?」だとA案推しだったんですが、うちの課ではC案派、D案派とバラバラで。美大卒の面目躍如(笑)
嬉しかったので、TOP画像用に市松模様的なのを作ってみました。
ここからは美大的切り口でお送りいたします。
野老さんは東京造形大学卒業です。
東京造形さんのWEBサイトにはさっそく情報が出てますね。
■東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレム 本学卒業生デザイン採用決定!
奥さんから「ニュース聞いて、あんたの悔しそうな顔が真っ先に思い浮かんだよ」と言われたんだけど、手羽が描いてたストーリーとしてはタマビ生かタマビOBの作品が選ばれて「ほらごらん!どうやってもタマビが選ばれるんだよ!タマビは素晴らしい美大なの!」と自慢することが美大としていいことだと思ってたんで、そういう意味では少し悔しいかな。ごめんなさい。結構悔しいです(笑)
ただ、野老さんはムサビ空間演出デザイン学科の非常勤講師をされてたんで、発表後ムサビにも問い合わせがかなりありました。
今回、いろいろあったから名前を出さない人もいるのかな?と思ってたんですが、佳作も含め全員お名前が公開されてますね。
B案が久野梢さん、C案が後藤崇亜貴さん、D案が藤井智恵さん、佳作が久米井大輔さん、山野一行さん、東海林小百合さん、とのこと。
発表されてる情報から調べた限り、ご本人が「自分の作品です」と情報を発信されてるのは手羽がわかるところだと株式会社デクスチャーの代表取締役でもある久米井大輔さん(札幌デザイナー学院卒)だけなので、同姓同名の可能性はなくはないのですが、久野梢さんは武蔵野美術大学OG、後後藤崇亜貴さんはUCC BLACKのパッケージデザインや鹿島アントラーズのチームロゴをデザインされた桑沢デザイン研究所卒の方、東海林小百合さんは
■SAYURI SHOJI+
な凄い人で武蔵野美術短期大学卒だから、多分この方達じゃないかと推測してます。
(藤井智恵さんと山野一行さんがどうしてもわからなかった・・)
14,599点のオープン公募の中からプロデザイナー・スポーツ選手等が混じった選考委員会で選ばれた上位7人、少なくとも6人はデザイン教育を受けた人、もしくはデザイナーってところが大きいと思ってます。これで美大系の人が1人も入ってなかったら「デザイン教育なんていらないじゃん」「デザインなんて誰でもできるやん」となりかねないわけで、ちょっとホっとしてます。
また、7人中6人が東京在住で、東京開催だから東京からの応募が多かったのは予想できますが、偶然にしてはこの数字は大きく。
ま、ネット民の皆さんだと「デザイナーのコネ」「東京優先で選んだ」って話になるのかもしれませんが。
以上、小4のあかりちゃんからも「パパ、やっぱり悔しいでしょ?」と聞かれた手羽がお送りいたしました。
パパは美大全体のことを思ってるから全然・・・嘘です。かなり悔しいです・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。