【後編の後編】2020年に向けて京都が乗り越えるべき2つの壁

無計画に書いてるから、後編の前編とか後編の続編とか「中の下の上」的になっちゃう手羽です。

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怒涛の弾丸すぎる京都潜入レポートシリーズはこちら
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そのまま、「京都で感じたこと」編をお送りしてます。
【前編】京都旅行から2020年を考える
【後編の前編】2020年に向けて京都が乗り越えるべき2つの壁



で、「京都はこの問題をクリアしないと2020年まずいんじゃね?」と感じてる2つめは、 

エスカレータです。

エスカレータが、ではなく、いわゆるエスカレータの「右立ち・左立ち」ですね。
あ。「エスカレータは危険だから歩行してはいけない」「片側をあけると輸送量が半減する」という本質的な話(笑)はこの場ではちょっとだけ横に置かせてもらいます。


関東をはじめとして日本全国的にはエスカレータは「左立ち(右側を歩く)」が主流だけど、関西は「右立ち(左側を歩く)」なのは有名な話。
諸説ありますが、理由はこういうことらしいです。
エスカレーター、関西なぜ「右立ち」(謎解きクルーズ):日本経済新聞

でも、これは知識として知っておけば大した問題ではありません。
それぞれの地域の文化を尊重し、関西にいけば右側に立てばいいだけ。大騒ぎする必要はない。
手羽も関西にいけば右側に立つようにしてます。
海外では右立ちが主流のようですし。
覚えておこう!?「世界各国・日本地域毎の”エスカレータの立ち位置・空け位置”」 | 雑学界の権威・平林純の考える科学

ただ。
関西といっても、京都はそれに当てはまらないんですよ。これがやっかいで。
京都駅のエスカレータはなぜか全国ルールの「左立ち」だけど、市内に入っていくと「右立ち」です。
京都駅周辺は観光客が多いから左、四条周辺では阪急等で大阪方面から来る人が多いので右に自然となるようですね。もっと書くと同じ理由から京都駅の新幹線エスカレータは左立ちだけど、在来線乗り場は右立ちがメインなんだそう。
手羽はこれを「京都エスカレータトラップ」、略してKETと心の中で名付けてて、京都駅に着いて「おっと関西だから右に立たなきゃ」とエスカレータで右側に立ったら前は全員左側で、「いけね。京都だけは違うんだった。またKETに引っかかっちゃった。テヘペロ」と、心の中のさとう珠緒オスイッチを発動しながら間違ったのをばれないようにそのまま歩き出し、京都市内で左側に立ったら、こんどは全員右で「WHY KYOTO PEOPLE!!!おかしいだろお!!」と心の中の厚切りジェイソンスイッチを発動させたことが何度あったことか。(そんなにないけど)

でも、あくまでも「ざっくりと言えば」で、そんなにきれいに切り分けができるわけがなく。
上記写真は帰りの京都駅で撮ったんですが、普通はこんな感じに右立ちと左立ちが混在しちゃうのです。観光地ならではの現象かもしれません。


東京で右側に立ってる人がいてその後の流れが止まってる状態を見ると、「この田舎もんが・・・関西から東京にでてきたんだろうけど、だったら関東ルールぐらい勉強しとけや!」と思ってしまう悲しい自分が存在することに気が付きます。
新宿駅とかだと時々「前に進めよ!」と怒ってるサラリーマンがいて、「あ。この心狭いおっさんと同じ気持ちだってことか・・」と恥ずかしくなったことが。皆さんの心の中にも「左側の自分」がいませんか?

今まではそれでもよかったんですよ。なんだかんだ日本人の中での問題だったんで。
でもでもこれって、全然グローバルではないなあ、と気がつき。

2020年に今より倍の外国人観光客がやってくるとなると、エスカレータを利用する外国人観光客も倍になるってこと(すんごい単純計算)。
「地球の歩き方(日本版)」というのがあるのか、それを外国の方が読んでるのか、そこに「JAPANのEscalatorはTOKYOはleft、OSAKAはright、でもKYOTOはcase-by-case」と書いてくれてるのかわからないけど、んなもん逆の立場で考えれば知らないのが当然であり、「こんな狭い国で、しかもエスカレータなんて大昔からの伝統が関係するわけでもないのになんで違うの?」と感じるのは必然であり。
金髪の方だったら見た目で「あ、外国の方だから知らないんだな。それは仕方ないわ」と思えるけど、アジア系の方だと見た目はほとんどわからない。心の中の「左側の自分」が発動しちゃうんじゃないか、「前に進めよ!」と怒るサラリーマンが今より倍に増えるんじゃないか(すんごい単純計算)・・そう考えると、心がキューとしちゃうんですよね。
実際にさっきの京都駅の写真、右側に立ってる人は中国系の方だと後でわかりました。


「京都が乗り越えるべき問題」と書いたけど、「京都であきらかにされてる問題」であって、今後は全国的な問題になるはず。
「エスカレータで歩くのは危険でしょ!」「輸送量が減ってるのわからんのかボケ!」論点で説得しようとしても、ここまで風習化しちゃうと厳しいものがある。でも2020年までには日本でクリアにしときたいテーマじゃないかと。「手すりにつかまろう」でも「片側通行」でいくにしても。
グローバル化とは「英語がしゃべれるようになる」ということではなく、ユニバーサルデザイン的発想で解決できるものもあるわけで、デザインの力でエスカレータ問題を解決できないものだろうか・・・と今回の京都旅行で感じたのです。


っとなると、これは美大生の登場ってことですよ。
おっ、そういえば、名古屋でこういうのやってるそうじゃないっすか。

connectA Award 2015 Exhibition 第1回テーマ「2020なにしよう」
●会期:11月25日(水)〜11月30日(月)
●時間:午前11時〜午後8時(最終日は午後5時まで)
●会場:名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク・デザインセンタービル4F
●詳細:http://connecta-chubu.com/award2015/


「和のアピール」もいいけど、ぜひ日本全体が日常的に関係するエスカレータ問題も一緒に考えてほしいなあ、と。


というわけで、これにて京都編終了!
以上、明日更新したら12月2日まで更新を休みたいと思ってる手羽がお送りいしました。



TOPバナー写真:京都フリー写真素材

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。