次世代を担うアーティストたちが集う「美大生展2017」の魅力に迫る

昨年に引き続き第2回目の開催となる「美大生展2017」は、全国の美大から厳選された9名の作家による展示となっている。将来は大きな舞台へと羽ばたいていくであろう新進気鋭の作家たちの作品に出会える、またとないチャンス!ということで、実際に足を運んでみた。(出展作家:石原葉、大久保紗也、小川潤也、久保田智広、小山しおり、品川はるな、須貝旭、武田真利絵、楊博)

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全国の美大から選ばれし、若手作家たち

セゾンアートギャラリー主催による同展は、2つの会期に分かれ、会期1(3/31〜4/11)には、石原葉、大久保紗也、小川潤也、久保田智広の4名。会期2(4/14〜4/25)には、小山しおり、品川はるな、須貝旭、武田真利絵、楊博の5名の作品が展示される。

展示の最大の特長は、学生の今だからこそ作ることのできるピュアで熱量の高い作品を見ることができるということ。しかも、作品は、都内の芸大・美大はもちろん、東北芸術工科大学や京都造形芸術大学など、日本全国から選出されており、普段見られないようなラインナップとなっているのも魅力的だ。
 


  • 作品の展示会場は、1階とB2階に分かれ、それぞれ雰囲気が大きく異なる(どちらも会期1の様子)

 
出展作家にとって展示の魅力とは?

学生である作家たちにとって「美大生展」の魅力は、どのような点にあるのだろうか? 展示を通して感じたことを率直に聞いてみた。
 

小川潤也さん
「表参道にほど近い立地なので、いつもの展示とは異なるお客さんの層とコミュニケーションできたのが良かったです。例えば、外国人の方と意思疎通できたのは新鮮な体験でした」

 

久保田智広さん
「搬入や作品販売の手続き、リリース情報の発信など、自分の手が回らないところまでギャラリーのサポートがあったのは助かりましたし、とても勉強になりました」

 

須貝旭さん
「自分で展示を行うと、お客さんはどうしても知り合いが多くなってしまうので、今回のような幅広い層に作品を見ていただく機会を得られるのは嬉しいです」

 

小山しおりさん
「やっぱりアクセスや立地の良さはとても魅力的です。表参道を歩くような気分で、気軽に楽しんでもらえると思いました」

 

品川はるなさん
「いわゆるホワイトキューブだけではなく、地下にはコンクリートの壁の展示スペースもあって、いつもとは違った雰囲気で展示できるのは面白いですね」

 

楊博さん
「学生のうちからこれだけの環境で展示ができるのは良い経験でした。1階と地下でライティングが異なるので、作品の見せ方を変えられるのが面白かったです」

 

話を聞いていくと、整った環境で展示ができ、さらに、作品を売り買いするといった作家としての次のステップをシミュレーションできる点が魅力だという意見が多かった。これは、ギャラリー主催による公募展ならではのメリットと言えそうだ。



若手作家のサポートにつながる、アートの入り口


  • 武田真利絵さんの作品“paint”


  • コンクリートやスポットライトのようなライティングにより、カジュアルな雰囲気となっている

 
「ふらっと見に来て、アートを身近に感じていただければ」と語るのは、ギャラリーのスタッフさん。B1階には、カフェが併設されているため、食事や休憩のついでに訪れるといったこともできる。また、会期中は、 作品を鑑賞することはもちろん、購入することも可能で、しかも、手に取りやすい価格設定となっているという。これからの活躍が期待される作家たちの熱い思いをサポートするとともに、アートへの第一歩を踏み出すという選択肢もアリなのではないだろうか?

会期1は、すでに終了してしまったが、一部作品は会期2の現在も鑑賞可能。今しか見ることのできないフレッシュな作品を見逃さないように!



▼展示情報詳細
「美大生展 2017」
会期: 3/31 - 4/25 (会期1:3/31 - 4/11、会期2:4/14 - 4/25)
1F Atelier / Gallery 11:00-18:00

B1F Cafe & Dining Bar 367° 11:30-20:00

B2F Gallery 11:00-18:00
場所:セゾンアートギャラリー 東京都渋谷区神宮前3-6-7 

連絡先:03-6455-5840 Fax 03-6455-5841
sezonartgallery.com




(執筆:酒井瑛作)

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