【ムサビ職員になろう】大学職員になろう5

2022年5月12日(木)

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大学職員・美大職員についてシリーズで書いています。
これまでの話はこちら↓
【実は隠れた人気業種】君も大学職員になろう1
【美大卒美大職員は意外と少ない】君も大学職員になろう2
【美大職員に美術の知識は必要?】大学職員になろう3
【美大の事務組織編】大学職員になろう4

今日からは「ムサビ職員」について書きます。
アレがアレなので、ここからはさらに「あくまでも個人の見解です」ということを強調させてもらいます・・。
 

学校法人武蔵野美術大学が専任職員(新卒・中途)の募集をスタートしました。
専任職員募集(新卒採用・中途採用)のお知らせ
5月13日(金)14:00からエントリー者向けのweb大学説明&質問会が行わるので興味ある人はドシドシ参加してください!・・と書こうと思ったら、説明・質問会の申込は終わってた・・ごめんなさい・・。

お詫びにムサビの新卒採用マイナビエントリーページを引用しながら、具体的に補足していきます。

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●勤務地:
・鷹の台キャンパス(東京都小平市小川町1-736)
・市ヶ谷キャンパス(東京都新宿区市谷田町1-4)
・吉祥寺校(東京都武蔵野市吉祥寺東町3-3-7)
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どこのキャンパス・部署に配属されるかは全くわからないし、キャンパスの移動・異動もありえます。

例えば手羽は鷹の台キャンパス勤務だけど、今週は打ち合わせで月曜・水曜と市ヶ谷キャンパスにこっそりいました。

で20:00から大学院クリエイティブリーダーシップコースの講評会にゲスト審査員として参加。
後述しますが、社会人メインのプログラムだとこの時間になるってことですね。

職員は通いやすいように中央線の立川駅から高円寺の間、もしくは西武新宿線沿線に住んでる人が多いかな。


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■ 休日
・日曜日
・国民の祝日に関する法律の規定する日
・月曜日又は土曜日のうち、1日
・年末年始(12月29日~翌年1月5日まで)
・その他法人が定める休業日

■ 休暇
・年次有給休暇 12日(入職の翌年度は14日、翌々年度から2日ずつ加算、総日数は20日を限度)
・夏季特別休暇 10日
・冬季特別休暇 2日
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土曜日も授業があるので、「土曜・日曜休み」班と「日曜・月曜休み」班に分かれます。
他大学だと「日曜ともう一日」みたいな形で「週休2日」をやってるケースが多いけど、連続した週休2日の私立大学事務はまだ少なく、形としては「ほぼ完全週休2日」です。


ところで、大学職員のイメージは「残業があまりなく、休みが多い」じゃないでしょうか。
企業に比べると確かにその通りですが、大学には学期始め・年度末などどの部署も忙しくなる繁忙期があります。またオープンキャンパスや学園祭(芸術祭)、入試時期は特定の部署はかなり忙しくなります。

違ったパターンだと社会連携チームのケースがありますね。
社会連携活動は学生さんが動きやすい、社会人などを集めやすい時にやるので、ワークショップや公開講座、産学連携活動は必然的に夜、土日、連休、夏休み・春休みになります。当然といえば当然な話。
例えば例年7月末にやってる東京工業大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」

は、東工大は授業内、ムサビは課外のワークショップなので、1週間連続してやるにはこの7月末しかなく、夏休み期間といえども私たちは休めないし、むしろ土曜出勤になる、と。
あ、今年も計画中なので3年以上のムサビ生は楽しみに待っててね。

また、美大だと「芸術の秋」にイベントが集中する傾向にあり、「気持ちが落ち着いてて天候が安定してる時期」「時間を確保しやすい時期」は社会連携チームはむしろ繁忙期になるんです。手羽は社会連携をやるようになってから「芸術の秋」という言葉が大嫌いになりました。「一年中芸術」でいいじゃん、平均化しようよ、と。

毎年採用面接で「これからの大学はもっと社会連携活動や産学連携を強化するべきだ!」と提案する人がボチボチいらっしゃいますが、多分「自分ではない誰かがやる仕事」な発言であり、「あなたは家族サービスを捨て、奥さんに怒られながらも夜と連休と夏休みを全部献上する覚悟はありますか?」だったりします。(とはいっても振休を取りやすい職場なので、あまり不安になる必要はありません)

通信教育課程事務局も同様で、スクーリングや説明会は社会人が参加しやすいよう土日や夏休みに開催されるので、どうしても日曜祝日出勤が多くなります。
ちなみにムサビの夏季特別休暇は、通信教育課程の長期スクーリングを夏休みにやってる関係で、一斉休暇、いわゆるお盆休みはなく、「この期間に●日休みなさい」という方法でやってます。

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役職を問わず「~さん」と呼び合うなど、フラットで風通しの良い職場です。若手の意見が尊重される場面も多く、年齢や職歴、立場に関係なく議論できる雰囲気があります。
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最近こういう記事が出てましたが、
キーエンスの独特ルール「上司をさん付け呼び」「部下を飲みに誘うのは禁止」(NEWSポストセブン)
ムサビも肩書つけずに呼ぶ文化が昔からあり、常務理事にさえ「さん」呼びですね。
肩書で呼ばれた時はだいたいバカにされてる時かも。「手羽ティームリーダーは自由でいいですね」とか。
 

・・・ってか、この写真ってどういうシーン(笑)
タブレット3台並べて、後ろの人はカップ持って、いったいどんな仕事やねん、と。
ちなみに、

こちらが去年までずっと使ってた「なごやかな職場シーン」の写真。
一番左にいる三女子(みじょし)くんは、当時は新人だったけど、リニューアルされた写真では若手を引っ張る立場の役で同じ場所に座って主演しています。
そういう成長ドラマがこの2枚の写真には隠れているのです・・・って誰得情報?!
 

「若手の意見が尊重される場面も多く、年齢や職歴、立場に関係なく議論できる雰囲気があります」だと、典型例は「プロジェクト」かな。 
グループ・チームを超えたプロジェクトチームを若手中心に複数作っていて、実際にそれがいろいろな大学運営に反映されてます。最近だと、若手職員からの提案で始まった職場のDX推進プロジェクトがあります。
やっぱり「提案したものが反映される」ってのは経験として大きいですよね。それが成功体験なのか失敗体験なのかは関係なく。

手羽が担当してるプロジェクトだと、学生募集広報プロジェクトがあります。
高校説明会、進学相談会、オープンキャンパス等は広報・入試チームの業務なんですが、グループ・チームを超えた広報プロジェクトのメンバーも参加し、高校に行ったり、オーキャンの運営をやったりしてます。
といっても何も知らずに高校へいくと迷惑をかけてしまうので、研修をやっていて、

つい最近も研修を行いました。あ、ここで解説をしてるのも三女子(みじょし)くんだ。成長したなあ・・。

事前課題をグループで共有し、最後に2分プレゼン。

オリエンテーションや奨学金説明会、教授会、就職相談会、消防訓練等どの部署でもなんだかんだ学生さんや教職員の前でしゃべる機会がちょいちょいあるので、「人前でプレゼンするのは苦手」って人は大学職員は向かないかもしれません。多分今はそういう人は少ないと思うけど。
あ、来週の研修は面白いことやるので楽しみにしててください>プロジェクトメンバー。


続くっ!


以上、採用担当の木反橋(きたんばし)くんに「手羽も説明会に出た方がいいんじゃない?『これが有名な手羽イチロウさんです』と紹介したら盛り上がるんじゃない?」とアドバイスするのに頑なに拒否するので、上司の総務グループ長に告げ口したら「うん。素晴らしい判断だね」と逆にポイントを上げてしまった手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。