【Go To 京都シリーズ6】京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAに行ってきた

2020年11月14日(土)

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二条城前で発見。よく見ると三角コーンにかぶせてるだけだ。
こういう景観に配慮した竹工芸文化の使い方が京都っぽいですね。(帰って調べたら、普通にモノタロウで売ってました

地下鉄で向かった先はこちら。

そうです。

京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUAです。「アクア」と読みます。

美大愛好家として全国の美大訪問制覇を狙ってるんですが、それだけだと某大学研究家みたいなので、美大が運営するサテライトギャラリーやスタジオもできるだけチェックするようにしてるんです。
ムサビのギャラリーαMデザイン・ラウンジ(今日から企画展スタート)はともかく、タマビのアキバタマビ21、京都精華大の京都国際マンガミュージアムkara-Sとかね。
でも、@KCUAはまだだったんですよ。何度も京都に来てるのになかなかチャンスがなくて。

それと今回の京都シリーズは確実に京都芸術大学の宣伝ばっかりになるのが行く前からわかってたんで、「京都市立芸大さんの宣伝もやっとかないと」という使命感で無理やりスケジュールにいれこみました。吉田さんから「ちょっとアワバーで一杯飲みましょうよ」な誘いを断って(実話)
美大愛好家としてちゃんとバランスを取らないとね(笑)
手羽は両方の味方だからね!

@KCUAについて簡単に説明。

2010年に京都市立京都堀川音楽高等学校の新築移転に伴って、敷地内に建てられたギャラリー棟内に@KCUAが開設されました。まだ10年ぐらいだから認知度はそれほど高くないんじゃないかしら。

でも、「なんで音楽高校の中に京都市立芸大のギャラリー?」と思いますよね?
前身の堀川高等学校専攻科が発展改組されてできたのが京都市立音楽短期大学で、これがのちに京都市立芸術大学音楽学部になるんです。歴史って面白いでしょ?
ちなみに堀川音楽高校は日本で唯一の音楽科単独の公立高校で、指揮者の佐渡裕さんや葉加瀬太郎さんなどを輩出してます。

今回の旅で初めて知ったのが、「@KCUA」という名前の由来。
「@KCUA」は京都市立芸大の英語表記 Kyoto City University of Arts」 の頭文字に「@」をつけて「@KCUA」(アクア)なんですって。これ思いついた人、相当嬉しかっただろうなあ。手羽だったら自慢しまくってると思う(笑)

で、この日に開催されていた展示がこちら。
バシェ音響彫刻 特別企画展 1970年大阪万博から50年 〜 よみがえる響き ゆらめく身体

●会期:2020年11月7日(土)–12月20日(日)
●時間:11:00–19:00
●休館:月曜(11月23日(月・祝)は開館)
●主催:京都市立芸術大学
●共催:東京藝術大学ファクトリーラボ

「バシェ音響彫刻」とは,バシェ兄弟によって考案された音の鳴るオブジェのこと。
1970年大阪万博でフランソワ・バシェが来日して17基の音響彫刻を作ったんですが、万博閉幕後すべて解体され、40年間倉庫にずっと保管されたままだったんですって。
で2010年からバシェの音響彫刻を東京藝術大学と京都市立芸術大学が協力して修復・復元する計画が始まり、現在は6基まで修復されてます。
 

2017年には東京藝大がクラウドファンドをやって、
未知の音を奏でるバシェの音響彫刻。 40年の時を超え、復元へ。 #READYFOR
300万円以上の資金を集めています。

今回の展覧会は、修復に至るまでのアーカイブやバシェの音響彫刻によるコンサートやパフォーマンス公演,ワークショップなどが行われるそうで、「彫刻」と名が付く以上、元彫刻家はチェックしないと。


  • ちょうど初日だったから、オープニングパーティ状態でした


  • 「音響彫刻」だから、音楽学部と美術学部の枠を超えた活動をされてます。


  • どれもでかい・・。よくこれを保管してたもんだ・・。

「音楽と美術の融合」「修復」、そして「万博」と京都市立芸大さんだからこその活動と言えるし、新しい形かもしれない。
どんな音が出るのか気になった方は、こちらの動画をご覧ください。


  • 会場は美大生っぽい人が多かったけど、音大生っぽい人もちらほら

子ども用の教育音具として開発されたパレット・ソノールや、バシェの原理を用いた小型の音響彫刻も展示されていて、そっちは触って弾くこともできます。

このキャプションを見たら、

坂本龍一プロトタイプ!
坂本龍一さんの『async』というアルバムでもバシェの音響彫刻を聴くことができるそうです。

「京都市立芸大さんは面白い展示やってるなあ・・・あ、京都市立芸大といえば、あっちはどうなったんだろう?」とひらめき、急いで向かったのがこちら。

京都駅近くの京都市立芸大の移転先。

2018年にチェックした時は、
【アートの力】崇仁新町とアートフェスティバル BORDER! も行ってきた

こんな感じで後ろには団地もまだありました。

おおおお。建物が全部無くなってる!!!
ま、2023年移転なんだから当然といえば当然なんだけど。

パノラマで撮ったけど、いまいち感動を伝えられない。。
これからも京都来るたびに定点写真撮っていこう。

こちらのラーメン屋さんは相変わらず行列。
京都市立芸大さんがこっちにきたら、もっと行列になっちゃうんじゃないかしら。

てなわけで、全6回の京都シリーズもこれにて終了。
我ながら日帰り旅でよく6回も記事が書けたもんだ。


ムサビのみんなも吉田さんぐらい褒めてください。
褒められると伸びるタイプなんで。

 
以上、瓜芸と京都市立芸大さんの話ばかりじゃ京都精華さんがかわいそうなので、

ちゃんとこれも写真撮ってきましたよ、美大愛好家なんで、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。