【アートの力】崇仁新町とアートフェスティバル BORDER! も行ってきた

2018年10月17日(水)

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これまでの話はこちら↓
草間彌生「永遠の南瓜展」と京都精華大学に行ってきた
【本当のダイバーシティ大学】京都精華大学創立50周年記念式典に行ってきた
【ジャングルのような大学】京都精華大学50周年記念祝賀会に行ってきた

京都精華50周年式典レポートシリーズは以上ですが、記事中で紹介した記念式典での動画が公開されたのでそれを最後に張り付けておきます。



さて、今回の京都出張で手羽がもう一つの目的地としてた場所があります。
それは、

崇仁新町です。「すうじんしんまち」と読みます。
京都駅から東側へ歩いて5分ぐらいの便利な場所にある、2018年2月にオープンしたばかりの屋台街。今京都に行ってここに立ち寄らない理由はありません。

しかし、ほんと京都駅からすぐなんです。
京都以外の人だと、「京都駅八条口側のホテルを拠点にしてタクシー観光したら、ほぼ100%通る交差点。あ、いつも行列が出来てるラーメン屋の目の前」といえばどこなのかわかる人も増えるかな?

まずは写真見てもらいましょ。


  • 15,16店舗が入ってます。


  • お店はコンテナで、客席の柱は2×4や単管パイプ、カーポート用の屋根の下はビニールシート。このDIY感が逆にオシャレ


  • 居酒屋なんかと比べると値段は正直安くはないです。観光料金に近い。空間を楽しむ場と割り切った方がいいかも


  • イベントステージもあり、この日は客席として使ってました


  • アート系顔出しパネル。一人じゃなかったら全部に顔を入れた写真撮ったのに


  • 8月の京都旅行の時にも立ち寄りたかったんだけど、さすがに家族と一緒では厳しいのであきらめました

ここまで見て、「なんか美大の学園祭の模擬店みたいだな」と思いません?
ムサビやタマビの芸術祭は模擬店の中で食べれる店もあるんで、装飾やお店の作りの雰囲気とレベル感がすんごい似てるんですよ。
この記事がわかりやすいかな?
【主にデザイン系と模擬店】 ムサビ芸術祭2017に行ってきた2【プチ同窓会もやった】


それもそのはず、京都市立芸大の学生さんが中心になって、デザインや建物の配置、壁の絵などを作った2020年まで限定の屋台街なのです!
・・と、ここまで書けば美大関係者なら「あ。そういうことか」と気が付いてくれるはず。気が付かない人はもっとアンテナ張った方がいいっす・・。

「京都市立芸大が2023年に京都駅そばへ移転する」という話を知らない美大関係者はいないはず。
京都市立芸術大学移転整備基本計画
その移転予定地を使った企画で、移転するまでの間、アートで盛り上げよう、というわけですね。
そういう話じゃ美大愛好家の手羽がチェックしないわけにはいかない(笑)

こういう敷地で、広さは約3万8000㎡。沓掛町にある今の京都市芸の敷地は約6万8000㎡なのでずいぶんと狭くなります。
なおかつ同じ敷地の中に京都市芸と同じ日本で最初に設立された画学校である「京都府画学校」を起源とする市立銅駄美術工芸高等学校も移転することになっています。
あ、銅駄美術工芸高校って草間彌生の母校なんです。最初の話につながった!
京都市芸さんは2012年に一度行ったことあるけど確かに他の京都美大に比べると遠くて不便な場所にあるんで(東京の美大に比べれば近いのだけど)、狭くなっても京都駅そばってのは念願の地なのかもしれません。

ところで京都以外の誰もが思う素朴な疑問として「なんでこんな京都駅そばに広大な敷地が確保できたんだ?」だと思います。手羽もその一人ですが京都の人に聞いてもゴニョゴニョとはっきり答えてくれなくて。
なぜかはここで触れませんが、調べるとすぐにいろんなことがわかります。デパートやマンションではなく「芸術大学」に意味があるってことですね。

敷地には市営住宅があって取り壊されることになってます。
まだ住民も住んでますが、

外から明かりを見る限り、多くは退去されてる様子。


新校舎設計の受託候補者は「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」に決定してて、技術提案書も発表されてます。
技術提案書1/2(PDF)
技術提案書2/2(PDF)
設計チームにムサビ芸文卒でモーフィングメンバーであり今は只本屋をやってる山田毅くんの名前もあります。あ、山田くんについてはこちらの記事をご覧ください。
「学生フリーペーパーの魅力」ー只本屋・山田毅さん【前編】
山田くんは崇仁新町にも関係してんじゃなかったかな?

ちなみに、金沢美大さんも金沢工学部跡地への移転を計画してて、
金沢美術工芸大学移転整備基本計画
現在の5.5haから8.8haに敷地が増えます。キャンパスの間に道路が通るので、ムサビに何度か見学に来られてます(笑)
設計者も「SALHAUS(サルハウス)・カワグチテイ建築計画設計共同企業体」に決まったことが9月に発表されました。

それと前から噂はあったけど、名古屋造形さんが名城公園東への土地取得&移転が9月末にニュースに出てましたね。
名古屋城東に新たな学生街 造形大が移転へ:日本経済新聞

個人的に都心芸術系大学キャンパスで問題になりそうなのが「音」だと思ってて。
音大で音が出るのはわかるからそれは防音室を作ればある程度防げます。でも美大も意外と音が出るんですよ。特に石彫や金工でカーンカーンって高い音が。といって粉塵がでるから防音室のような密室に作るのも難しい。
京都市芸さんを訪問した時も石彫場の空間がすごく印象的だったから、それをどう対応されるのか注目しています。山田くん、手羽もチームに入れてくれたら美大のあれこれしゃべりますよ(笑)


「よし、これで今回京都でチェックしたいところはクリアしたぞ!」と一杯飲むことに。
でもこういう場所で一人で飲んでも全然つまらない・・。

ふと外を見ると


  • いつも長い行列が出来てるラーメン屋さん。でも今日はいつもより少ない気がする

ラーメン食べてホテルへ。うーん、手羽の感想は「普通」かな。



翌朝、8時にチェックアウトをし、


  • 平安神宮へ

何度も京都に来てて、前も何度も通ってるけど、行くのは初めてで。
ただ庭園は春か秋に行った方がいいですね。紅葉もまだまだでちょっと中途半端な時期だったかな。


平安神宮の前では


  • 京都国際映画祭てのをやってました。バスや地下鉄にポスターが貼ってあったけどどこでやってるのかいまいちわからなかったのよね


  • 着ぐるみじゃない!中に人なんか入ってないんだ!

そのすぐ横がロームシアター京都
名前はよく聞きます。
しかし、「オシャレな文化施設」にリノベーションする時に必ずスタバとツタヤが入るのは何故なんでしょうね。

京都市美術館は現在大改修中。

こんな感じになるそうで平成31年度中にリニューアルオープン予定。
なので京都美術系大学の卒業制作展は今年度も学内で開催するってことですね。


てな感じでウロチョロしてたら9時半になったので、こちらへ移動。

京都市勧業館「みやこめっせ」
京都最大級のイベント会場・展示場で、東京だとビッグサイトみたいなもんかな。

地下1階には創設60余年の歴史を有する文部科学省認定の日本最大の図案家(デザイナー)集団「公益社団法人 日本図案家協会」とその博物館があります。知らなかった・・・。

んでみやこめっせに来たのはこれを見るためです。

アートフェスティバル BORDER!
京都の老舗画材店の画箋堂と芸術系大学の活動団体(で説明はいいのかな?)「SHAKE ART!」の共同企画で、アート・ごはん・雑貨という3つの分野のクリエイターが集まるアートフェスティバル。
「京都の美大生がアートイベントやってる」ぐらいの認識でチェックすることにしたのです(笑)


  • 只本屋さんも出てますね


  • 京都市芸、京都造形、京都精華、成安造形の学生さんがライブペイントをやってた

ちょっとかわいそうだなあ、と思ったのは「京都最大のイベント・展示スペース」なのに展示パネルがしょぼいことで。昔の文化会館のパネルというか、これが「文化会館臭」を出してて。
これだけでも新しいものにできれば、もっといい空間になるんだけどなあ。

びっくりしたのは展示室の中でジュージュー揚げてることで(笑)
テーマが「アート・ごはん・雑貨」だから当然だけど、東京じゃありえないかな?
また、東京の美大の学園祭で「おにぎり」というコンテンツは保健所的にNGなので出店できないのだけど、関西だと宝塚大さんもそうだったけど、こういうイベント時の「おにぎり」って必須コンテンツみたい。


  • 隣では「第13回 京都アートめっせ 」をやってて


  • 写生作品の展示や

画材などの販売を大々的にやってました。


以上、というわけで最後も美大ネタだった手羽がお送りいたしました。
どこまでが仕事で趣味なのか私にもわかりません・・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中