【その2】旅するムサビのグッドデザイン受賞を記念して「旅ムサ展」をデザイン・ラウンジで開催します!

2017年10月6日(金)

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旅するムサビ、略して旅ムサが2017年度グッドデザイン賞を受賞しまして。
【その1】旅するムサビプロジェクトが2017年度グッドデザイン賞を受賞しました!!


旅ムサをグッドデザインに申請したいと思った2つめの理由は「現状の『美術・デザイン』の認識を少しでも変えるきっかけにしたかった」こと。

この記事で書いた話の続きで、社会連携チームには毎週何かしらの依頼が入ってくるのですが、ほとんどの依頼が「無料で学生さんにロゴマーク作ってほしい」「学生さんの練習がてらイラスト描いて」なんです。一般的な認識は「美大とは絵の勉強をしてる人が集まってる大学」なので無理もないのですが。
とりあえず一度お会いして、「美大は絵を描くだけじゃなく、むしろそれは表現や課題解決のための手段やアウトプットに過ぎません。企画段階からなぜロゴマークが必要なのか?抱えてる課題はなんなのか?から関わらせてもらいたいんですけど。デザインは『企画・設計』って意味があるんですよ」ということをかなり丁寧に話すようにしてるんですが、「???(そんなのこっちでやるから絵だけ描けばいいんだよ)」という顔をされ、だいたい7割ぐらいから音沙汰がなくなります。近所のおじさまなら仕方ないのですが、役所やそれなりに名前の知られてる企業から同じような話がよくあり・・。
もっとわかりやすい例を出さないとダメだなあーと感じていて、「じゃ事例をこっちから作っちゃえ」と。
誰もが「なんで旅ムサがグッドデザイン?!」と思うはずで、「いやいや、実はですね」と言いやすくなるし、高校説明会とかでも「みんな旅ムサって単なるアート活動だと思ってるでしょ?違うのよ」と美大の本質的な学びを説明しやすくなる(笑)


3つめの理由は、「旅ムサの良さを学内で一度ちゃんと言語化し伝えたかった」こと。
活動10年の中で数回報告書が発行されてますが、前々から「旅ムサの本当の良さを表現しきれてないな・・」と感じてて。「子供たちとみんなで絵を描いて楽しかった」的なことで終わってる感があるんだけど、それ以上の何かが旅ムサにはあるのを薄々感じていました。

例えば中学校を美術館に変える「ムサビる!!」なんて、どの大学もやってない面白い画期的な活動なのに、いまいちそれが伝わっていない気がしてて。それは「なんで面白くて画期的な活動なのか」をちゃんとみんなで言語化してないからじゃないかと。どうしてもファインアート系には「言葉にするのはヤボ。いいことやってたら自然と伝わるんだ!」な考えがあって、彫刻卒の手羽はそれもすごくわかります(笑)
でも、デザインの切り口だったら言語化しやすくなるし、戦略的に宣伝する方法を学生さんに示せるな、と。

これが今回Gマークに応募した理由3つです。
おかげさまでグッドデザインの「教育・推進・支援手法」の分類では美術大学として初の受賞となりました!
ちなみにムサビは2回目のグッドデザイン受賞で、一つ目は2015年の株式会社自遊人さんと工デ・テキスタイルの産学連携「新潟伝統織物 亀田縞」なのですが、 この時の主体は自遊人さんなので、「完全なムサビ主体で」となると初受賞となります。


・・・と、まるで手羽の手柄のように書いてきましたが、手羽が実際にやったことは「申請しようぜ」と無責任に言い出したことと書類の校正をしたくらい。申請書類作成や手続き、申込説明会出席、2次審査プレゼン・パネルづくり等を忙しい中全部やってのけたのは、社会連携チームの木反橋くんとクマアカさん、それと教職・三澤先生です。
ムサビ関係者の皆さんは3人に会ったら拍手して褒めてあげてください。申請件数約4500件の中から選ばれたかなりすごいことなので。
そしてそして。
もちろんこれまで旅ムサに関わってきた学生さんや卒業生の皆さんのおかげなのは当然です!どうもありがとう!そしておめでとう!!!

ただ、グッドデザインは勝手に選ばれるものではなく申請制なので、言い出しっぺとしての手柄は褒めてほしいのだけど(これは言わなければかっこよく終わったのに)


で、受賞を記念しまして、こういう展覧会を六本木ミッドタウンのデザイン・ラウンジでやることになりました。
旅するムサビプロジェクト展

●日時:2017年11月1日 (水) ~5日 (日) 11:00 – 19:00
●会場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ(ミッドタウン・タワー5階 デザインハブ内)
●入場料:無料
●展示内容
1. 旅するムサビプロジェクトの活動紹介
ー対話型鑑賞、黒板ジャック、公開制作、ワークショップ
2. これからの美術教育の可能性
ー旅ムサステイ、朝鑑賞
3. 旅するムサビの広がり
ー映像上映、黒板ジャックギャラリー、刊行物の紹介 他

<特別イベント開催>
武蔵野美術大学学生による展示解説
●日時:2017年11月4日 (土) 13:00-、15:00-(各回30分程度)
●会場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●参加料:無料(予約不要)
●実施主体:武蔵野美術大学学生有志

11月4日(土)には旅ムサ学生有志による解説もあります。
ぜひお越しください!そしてみんなで祝ってください!!


あ、そうそう。
たまたま偶然なのですが、この会期と場所がグッドデザイン受賞展と完全にかぶってしまって。
2017年度グッドデザイン賞受賞展

●会期:2017年11月1日(水)- 11月5日(日)
●時間:11:00-20:00 *最終日18:00まで / 入場は閉館30分前まで
●会場:東京ミッドタウン各所
●入場料:1,000円 *5日間有効 / 大学生以下無料
●主催:公益財団法人 日本デザイン振興会
●後援:経済産業省/中小企業庁/東京都/日本商工会議所/日本貿易振興機構(JETRO)/国際機関日本アセアンセンター/日本放送協会/日本経済新聞社/読売新聞社


デザイン・ラウンジがあるミッドタウン5階デザインハブもグッドデザインの会場になってます。
いやー、こういう偶然ってあるんだなあー、これじゃまるでグッドデザイン展に特設ブースを出したみたいじゃないか(棒読み)
あ、入場料1000円となってますが大学生以下は無料なのと、デザイン・ラウンジへ行く場合は無料です。



以上、ここまでストーリー考えてやるのがデザインなのよ、の手羽がお送りいたしました(デザインの間違った解釈)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中