【ファイン系を中心に】2018年度ムサビ卒業・修了制作展に行ってきた2

2019年1月20日(日)

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本日いよいよ2018年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展の最終日です!!

シリーズでムサビ卒展を紹介しています。これまでの話はこちら。
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【デザイン系を中心に】2018年度ムサビ卒業・修了制作展に行ってきた1


今日はファインアート系の展示を中心にレポートします。
普段なら2つに分けるぐらいのボリュームですが、無理やり1記事にしてます。昨日の記事と合わせればだいたい学内全体カバーできてるはずで、今日ムサビ卒展に行く方は参考にしてもらえれば。


あ、会場レポートに入る前に。

録画しといた「デザイナー 渋井直人の休日」を昨日チェックしたんだけど、50代おしゃれ独身デザイナーが主人公で「うわ。いるいる・・」「こういう偉そうなイラストレーターもいそう・・」な世界で美大関係者は絶対に楽しめると思うけど、その中に「展覧会の営業してまわるムサビの女子大生」として川栄さんが出てて。
キャスト欄みてください。「美大生」じゃなく「ムサビの女子大生」なんです。最初「え?」と耳を疑っちゃった(笑)

原作は渋谷直角さんだけど、確か以前の著作でもムサビ女子が出てた気がする。渋谷さんはあんまりムサビ女子にいい思い出がないんだろうなあ、と。

 

てなわけで、まずは2号館から。
基本はファインアートの建物ですが、


  • 1階吹き抜けは空デや彫刻学科の作品があります


  • gFALは油絵。


  • 2階は映像学科が使ってて講義室では上映スペースもあります


  • 3階は彫刻学科


  • 手羽はインスタレーション系が好きなんだけど、今年は木彫に好きな作品が多かったです


  • この彫刻は


  • カップルで富士山を見つめてる感じなのかな

 
4,5階は油絵学科や日本画学科も。


  • ムサビの彫刻はいい方向にいってるんじゃないかしら


  • 最近徐々に写実系が増えてきましたね


  • 油絵学科にもVRの波が!!

んで南側階段にツタみたいなものがあって、よく見たら全部割りばし

しかもそれは1階からつながってるんですよ。どうやって設営したんだろ・・。

 
2号館では展示だけじゃなく、

空デのファッションショーもやってます。

ファッションショーはあちこちでやってて

昨日は9号館地下展示室横通路のファッションショーを見ることができました。

会場前から行列が出来てて、多分今日はもっとすごいことになると思うけど(作品に気を付けてくださいね)、「人が多すぎて入れない」ってことはこのファッションショーについてはないと思います。

ネタばれになりそうなのでこれくらいで。実際に見てください。


続いて4号館
こちらは彫刻学科が少々使ってるくらいで、ほとんど油絵学科と版画専攻です。

4号館はこんな感じに横1列通り抜けできるので、意外と見るのが楽なスペースだったりします。


  • 近づいてよーーく見てください


  • 作者がライブドローイングしてました

5A号館は1階を少し版画が使ってますが、他は4階まで日本画学科です。

5B号館・5C号館は全部油絵学科。


  • 最近の袴田ゼミは映像作品もいいですね

5B号館前にはアヒル池(でもアヒルはいない)や長尾元学長が設計した鳥小屋があって、鳥小屋前で空デのファッションショーをやってます。

6号館方向にフラフラ歩いてると

ネコが「こっちも作品があるにゃん」と教えてくれるように誘導してくれました(本当に)

なかなかわかりにくい場所なのですが、図書館裏の第2校舎です。

ここです。
ムサビの一番西側の建物。
目立ったルートがなく、初めてムサビに来る人には敷居が高いと思いますが、毎年油絵学科の面白い作品が多いんですよ。
広い空間を一人で使った作品もあり、「ここ見ずしてムサビ油絵学科を語るな」でして。
 

マンガの展示もあったりしました。


そうそう。構内を歩くと作品以外にも自然に生まれたアートを見つける面白さがあり、


  • 5B号館階段下にあったタンクと洗濯機の大きさや配色が絶妙じゃないっすか?


  • 清掃さんのモノ置き場で見つけた、恐らく各建物の札。太明朝とゴシックと「美」が混ざってたり、「世カイ」という表記だったり、なんかいい

次は美術館を攻めるために一度中央広場へ戻りました。


  • 11時ぐらいから人が増えだす感じ。ゆっくり見たい方は9時に行った方がいいっす

美術館前の赤い作品は空デ。よーーーく見ると何でできてるかわかるはず。

あ、中央広場には


  • これは金曜に撮影したものだけど、彫刻生が作った自転車があって、ギアはさすがに購入したそうだけど、それ以外はほぼ全部作ったそう!

では美術館の中に入ってみましょう。
美術館はファイン系の大学院生しか展示できないので、やはりレベル高いです。


  • 奥の小屋は回り込むとなにかわかります


  • あ、こちらの作品は6号館にも展示されてました。


  • 1階階段下の「ガチャむらや」。びっくりしてスマホを落としそうになりました。ぜひ体験してみて。


  • ここも見落とされることが多い場所ですが、美術館と図書館の間にも作品があります。


  • 芸文生がパフォーマンスもやってます(これはウォーミングアップ中の写真)

すごくいい空間なんだけど、ここで展示する方はいっぱい宣伝しないと来づらいかも。

ここから12号館へ。
地下1階は食堂と大展示室があります。


  • 地下展示室はいろんな学科が使ってます


  • よく見るとプロレスがモチーフ


  • こっちは模型モノが集まってた


  • 気になったのはデ情のこの作品。


  • 月の満ち欠けの組み合わせで文字を作ってて


  • 前の写真の暗号表を使えばこの文を解読できるはず。真実はいつもひとつ!


食堂横のドライエリアにも作品があるんですよ。


  • こちらの小屋も空デ


  • 「今から雨降らしますね」と作者さんが言ったら雨が降ってきた(手羽の写真じゃわかりにくいけど)。パフォーマンスもされてるそうです

では上のフロアがあがっていきます。
12号館は映像学科がメイン建物です。


  • 基礎デ宮島ゼミ。正門


  • 1階フォトスタジオが銭湯になってます。室内のホリゾンをうまく使ってるして、


  • その前の手洗い場も銭湯っぽさを出してる


  • うまいといえば、こちらは現像用暗室をうまく使った展示。


  • 毎日午前中作業をしないといけない作品。作業中も見れるけど大変だなあ・・


  • 手作りアニメのVR。VRって「いかに現実に近づけるか」の方向だけど「その手があったか!」と感動しました。これも体験してほしいなあ

映像学科は(開いてる部屋は)全部見ましたが、基本「暗い空間」なので手羽のスマホじゃうまく撮れなくて・・。


ふー、これで無事に今年のムサビ卒展もざっくりと全体を見ることができた。
いっぱい歩いたからちょいと一服するかな。

喫茶店とかでちょこちょこタピオカ頼むんだけど、ここのタピオカミルクキャラメルティーはプニプニ感や甘さが超手羽好みで美味しいの。
大学に来たら絶対に飲んでほしいんです。

東京造形大学だけどね。
はい。実はある人に会いたくて、午後は東京造形大さんの卒展「ZOKEI展」に行ってきたの。
東京造形さんも今日までやってるんで、ぜひムサビと東京造形さんを見比べてもらえれば。
立川駅からのバスを使えば、結構楽にいけますよ。


以上、

歩き回った後はスーパー銭湯でゆっくりしたい手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。