【ルーブルより広い】2018年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展は1月17日(木)から

2019年1月10日(木)

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1週間後に迫ったので、ムサビの卒展情報をシリーズで紹介していきます。


平成30年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展

●会期:2019年1月17日(木)-20日(日)
●時間:9:00-17:00
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス

*交通アクセスこちらをご覧ください
*車でのご来場はお控ください。

4年間の制作研究の集大成ともいえる卒業・修了制作/研究が、鷹の台キャンパス全体をギャラリーとして展示されます。

今日はよく聞かれるムサビ卒展に関する質問にお答えしていきましょう!

 

 

Q1.入場料はいくら?

卒展は入場無料・予約不要、どなたでもウェルカムなイベントです。
 
 
Q2.親だけど、見に行ってもいいの?

よく聞かれる質問なんですが、もちろんです!
おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、友達、近隣の方、ギャラリスト、受験生、受験生の親御さん、企業の方、社会人、絵が好きな小中学生などなど誰でもOK!!
卒展が終わったらすぐに入試による入構禁止期間に入るので、今年受験する方はムサビに入れるラストチャンスでもあります。駅からのルート確認や会場下見がてら来てください。
あ、学内卒展に切り替えた地方の美大関係者も見といた方がいいっすよ。

ただ、タマビみたいな坂はないけど、お世辞にもバリアフリーとはいえない建物ばかり(階段使わないと行けないフロアがいくつかある)なのはご了承ください。また、お祭りではないので小さいお子さんが来て楽しめるものかどうかは微妙です。通訳できる大人がいないと飽きちゃうかな。
手羽的には、一番見てほしいのはムサビ1,2,3年生だったりするけど(なぜかは後日書きます) 

Q3.いろんな人に見てもらいたいのに、なんで田舎の小平市でやるの?人に見せるのが目的なら都心でやるべきでしょ!

これもムサビ卒展をご覧になったことがない方から多い質問です。
多分「100人ぐらいが大きな展示室に静かに陳列」「壁面に油絵をぶらさげ、床には彫刻がポンと置かれてる」な普通のファインアート系美術館展示をイメージされてるんじゃないかと。

詳しくはQ6で書きますが、卒業・修了対象者は約1200名いるんです。
また、ムサビ卒展は展示室やアトリエ、演習室はもちろんのこと、工房、屋外、吹き抜け、廊下など「学内」の利点を使った展示をやってて、一ヶ月ぐらいかけて空間自体を作りこんでる作品もあります。さらに展示だけじゃなく映画・アニメ上映、パフォーマンス、演劇、ファッションショー、ワークショップ等々ボリュームもサイズもバリエーションもかなりあるんです。

上記は去年の卒業制作作品ですが、このサイズや空間作りこみ系の作品がゴロゴロあって、さすがにこれを学外美術館でやるのはちと無理。
一度ご覧になれば、きっと「ああ。そりゃ都心の美術館じゃできないし、大学でやった方が絶対いいね・・」とわかってもらえるかと。地方の美大さんもこれまで卒展を外部美術館でやってましたが、学内卒展に切り替える流れが起きてます。
 
 
Q4.ムサビは遠いし、都内でゴビダイテンをやるみたいだし、そっちでいいよね?藝大も一緒に見れるし。

五美大展をご存じとはありがとうございます。

平成30年度 第42回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展

●会期:2019年2月21日(木)-3月3日(日)
*2月26日(火)は休館
●時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
●会場:国立新美術館
●参加大学:女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学、多摩美術大学

ゴビダイテンとは、タマビ、女子美、東京造形、日芸、ムサビが合同で行っている展覧会の略称で、毎年2月下旬に六本木の国立新美術館で開催してます。
以前は上野の東京都美術館で五美大展をやってて、その頃は藝大の卒展と日程がかぶってたから、今でも「藝大も五美大展で一緒に展示やってる」と思ってる方がいらっしゃるようで。
「東京の私立5美大」という括りで藝大は入っていません(笑)

で、これも勘違いされてる方が多いんですが、五美大展はファインアート系学科(油絵や日本画、版画、彫刻)のみの展示なんですよ。デザイン系は展示されてないし、デザイン系の合同卒展もありません。
また、五美大展はスペースが限られてるので「3つ作ったうちの一つ」「全体は見せられないから一部のパーツだけ」「パフォーマンスものは再現できないからビデオ撮影したもの」「五美大展サイズに小さく作った作品」を出品してるケースがほとんど。そして国立新美は「水モノ・土モノNG」など規制が厳しく、そういう作品も設置できません。ま、去年いろいろありました・・。

ファインアート系もデザイン系も含め、本当の作品を見てもらうにはやっぱりムサビだとムサビでやる卒展に来てもらうしかないんです。5美大展は作者を知ってもらうための「ポートフォリオ実物版」を展示してる・・ぐらいに考えてもらった方がいいかも。


  • 昨年の五美大展の様子

とはいっても東京5美大のファインアート系卒業制作作品が一堂に会すわけで、この規模の大学主催合同展は他にありません。
ぜひ見に来てください!(五美大展についてはまた後日詳細書きます)


Q5.んじゃ、学外卒展情報教えてよ

ムサビで毎年学外展をやってるのは日本画学科、視覚伝達デザイン学科(選抜展)、工芸工業デザイン学科ぐらいであとは有志展かな。ムサビは学内展がメインという考え方なので、すんごい田舎だけど頑張ってムサビまで来てほしいのです。
(逆にタマビは学科ごとの学外展がメインで、大学によって学内展・学外展の位置づけが違います)



Q6.わかりました。午後ぐらいに適当に行きます

まだわかってないでしょ?(笑)
参考までに単純な計算式を2つ書きましょう。

一つ目は「人数」で考えてみた場合。
ムサビの4年生・大学院2年生の合計数は約1200人。
1人1作品と仮定して(通常は複数作品あります)、1人の作品を見るのに1分かかるとしたら、1分×1200で1200分・・・・つまり20時間かかる計算になります。半分飛ばしたとしても10時間。
1分ってのは作品によっては素通りに近い状態だし、映像作品・論文・演劇・パフォーマンスもあるので全作品を1分で見ることは不可能だし、一つの展示室でやってるわけじゃないから、隣の教室、違うフロア、違う建物への移動時間もかかります。

2つ目は「面積」で考えてみた場合。
日本最大の美術館と言われてる国立新美術館の延床面積は何㎡だか知ってますか?
47,960m²です。「1日ではとても見れない」と言われてるルーブル美術館が60,600㎡。
んで、ムサビ4号館・7号館の延床面積はそれぞれ約4,000㎡、10号館は約7,000㎡、2号館は約15,000㎡、12号館が約14,000㎡、9号館は約73,000㎡。
実は6つの建物だけで単純計算で11万㎡を超えるんです。
もちろん研究室や倉庫など展示をやってないスペースもあるけど、この他にも5A・B・C号館や8号館、14号館、美術館等でも展示してるんで、圧倒的なスペースには間違いありません。

さらにQ3でも書いたとおり、教室や展示室だけでなく屋内・廊下・屋外関係なく学内全体あらゆるところに作品が設置されているので、国立新美術館はもとよりルーブル美術館より数倍広いところで展示してる計算になるんです。


  • 2号館下ではパフォーマンスも

ちなみに、ムサビの建物・ルートが全部頭に入ってて卒展も毎年見てる手羽が、全体を浅く広く見てもやっぱり丸2日かかります。それでも4月の卒制優秀作品展で「こんな作品もあったんだ・・」と気が付くケースがあるくらいで。
初めてムサビ卒展をご覧になる方が午後だけ来た場合、恐らく1学科分見て終わりになっちゃうんじゃないかな。

ムサビの卒業・修了制作展がどれくらいのボリュームなのかわかってもらえましたか?
なので、できるだけ朝から来ていただきたいんです。
見たい作家、学科や系統が絞られてれば午後だけでもいけなくはないけど、ムサビ卒展ではそれはちょっともったいなくて。詳しくは後日書きます。
「といってもムサビの卒展にそんなに時間はかけられない!」という方には、仕方ない、サクっと回れるルートを後日案内します。

続く。


以上、いつものごとくムサビ卒展出品者で自分の展示を宣伝してもらいたい学生さんを募集しますよ、の手羽がお送りいたしました。10人ぐらいは来場者増やせるはずです。
Facebookかtwitterで「名前(ペンネームでも可)」「場所」「(できれば)画像」「売り文句」を手羽宛てに送ってください。できれば今週中までに。
既にDMをくれた学生さんも何人かいます(笑)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中