【主にデザイン系と模擬店】 ムサビ芸術祭2017に行ってきた2【プチ同窓会もやった】

2017年10月29日(日)

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●会期:10月27日(金)-29日(日)
●時間:10:00-19:30
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス

*お車でのご来場はおひかえください
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今日もゲイサイレポートをお送りします。


といっても、28日(土)午前中は三鷹ルームで

グレートジャーニー関野先生の公開講座第3回目があったのでそっちの業務をやってました。
社会連携は土日祝がつぶれる」といったでしょ?(笑)
ちなみに昨日、関野先生の対談シリーズが三鷹ルームや鷹の台キャンパスで今後開催されることが発表になったんですが、登壇者が豪華な人ばかりで。さすが関野先生。

公開講座が終わってからムサビに向かったんで、着いたのは1時過ぎ。

着いた時は傘がいるかいらないかぐらいの小雨でしたが、しばらくしたら本格的な雨になってきました。
皆さん天井があるところで雨宿りをされてて、


  • 1号館下や

9号館1階WEBスペースはこんな状態。
あ、この夏にWEBスペースからiMacが撤去され、展示・イベント・ラーニングコモンズスペースになったんです。


まずはガラス張りの建物・12号館へ。

1階ではフェイスペインティングをやってます。

地下展示室の五美術大学交流展
小作品展は学外でやったりもしてますが、完全な形の五美術大学交流展はムサビでしかやってません。この広さの展示室が美術館以外に学内にある美大もそんなになく、しかも学園祭中に自大学の学生以外に使わせることも普通は難しいわけで。
ちなみに「これいいなー」と思った作品がことごとく女子美の学生さんの作品だったので逃げて帰ってきた。

上のフロアへ。


  • 油絵の上にプロジェクションマッピングしてて、手をかざすと魚が寄ってきます。12号館304です。

大事なやつを紹介するの忘れてた。
武蔵野美術大学の等身大特撮ヒーロー「MAU(Maximum Attacker Unit) ムサビート」!
ついに卒業・・じゃなくてファイナルバトルなんです。




最終章では「オールガッカモチーフ」の力を完全に制御できる形態「セルフオールモチーフ」や戦闘機形態とロボット形態に変形可能する「ビクトリーワイバーン」の登場など激熱展開。
最終日の今日は14時~15時にいくとムサビートとムサビクトリーに会えるかも。
君と握手!

12号館8階第1会議室では進学相談会。実技合格者参考作品も展示中で、これが見れるのは今年最後のはず。受験生は必ずチェックしましょ。通信教育や下宿相談もやってます。
 
第1会議室の反対側・談話室MAUでは、校友会(同窓会)主催による「サロン風月」をやってます。
校友会主催ですがどなたでも参加可能で、


  • 昔のムサビの写真だったり、校友会奨学金をもらった卒制優秀賞作品展示、軽食も

まさにこれから芸文会トークセッション「芸文的:アートのお仕事2017」が始まるところだった。
最終日の今日は子供向けワークショップやってるので、お子さんと一緒にどうぞ。

ちなみに12号館はこのへんでは一番高い建物なので、8階から小平を一望することができるんです。景色を見にくるだけでも価値ありますよ。

やっぱり外を歩いてる人はまばら。みんな室内に逃げてるんだな。


12号館から降りると

雨の中学生プロレス「武蔵野美術大学レスリング夢☆ファクトリー」をやってた。面白いなあ。もはや芸術。
ただ今日は雨のため中止だそうです。残念・・。


通常日曜は閉館してる美術館が特別開館してまして、


  • 3つの展覧会が開催中です。せっかく日曜にムサビに来たら美術館も見てきましょ

その中でも戸谷成雄先生の展覧会は絶対に見といた方がいいです。
このレベルの展覧会を学内美術館で、しかも入場無料でやってることがすごいのだけど、手羽はどうしても「よくこんなでっかいのを3階に搬入・設営したなあ・・」という視点で見てしまう。スロープから人力で上げたそうですよ。

2時からは「年末の女」ことモリスマさんのトークショーをやってた。
考えてみたら、12号館8階では芸文会、美術館ではモリスマさんと芸術文化学科尽くしの日だったんだな、と。

それはそうとお腹が減ってきた。「今日最初のゲイサイ飯は何にしようかな・・」と4号館をプラっと歩いてたら「手羽さん、財布出して!」という声が。


  • 知り合いの学生さんがやってるチョコバナナ屋「BANANA-MAN」さん。

お金じゃなくて「財布出せ」ってどんだけ手羽からむしり取るつもりなんだ・・。でも学生さんにお金を落とすのも職員の仕事。インスタ映えしなおかつ美味しかったっす。


  • タコ焼きやはいつものごとく行列ができてた。


  • こちらは飲酒エリアの一丁目。お酒飲むには「飲酒パス」が必要で、なおかつお酒の提供は2時から。


  • リーゼンスキー部のサイコロステーキ屋「タコチュー」。いいにおいだった


  • とうふやさん。


  • ここも相変わらずの行列。しかし「ムサビの芸祭といえば?」と聞かれて真っ先に「男神輿とピンクの小屋」が思いつく学園祭ってどうなんだろうか(笑)

混沌とした1丁目を脱出し、中央広場の屋台通り。


  • 傘さして並んでくれてる。ありがたや。


  • ムダヴィランズに遭遇。今日は12:00と15:45に出没するらしい。みんな捕食されろ!

次に模擬店の2丁目へ。


  • 映画研究会の「餃子ドッグ」 。夜になると看板の文字がピカピカ光ります。


  • 木工研の「こくそじゃがじゃが」

ちなみにムサビやタマビの芸術祭では昔からそうなので全然疑問に思わないんだけど、他大学の方からは必ず「模擬店の中にイートインスペースがある」ことにびっくりされます。普通はないんですって。
美大では模擬店の看板や室内装飾を凝って作る文化によるものだろうし、椅子やテーブル、場合によってはお皿も作るし、装飾にお金をかけることに何ら抵抗がないからかもしれません。

8号館へ。吹き抜けは毎年テキスタイルの学生さんが装飾しています。


  • 鉄道研究会による鉄道展

自分には全く鉄要素がないのはわかってるんだけど、なぜか鉄道モノって惹かれるんです。


  • ワニ肉の香草焼き、サソリの1本揚げ等本格ゲテモノ料理店「のもちゃんの怪しいお店」*普通の料理もあります


  • 7号館と9号館の間にあるのが軽音部のライブハウス


続いて10号館へ行きましょう。


  • 窯工部スペースは購入可能なので、いつも人気。


  • 室内に小屋を作ってた「おのこしはゆるしま展」。作者である日本画学科の漆原さんは第1回新コミックエッセイプチ大賞を受賞してます。10号館113


  • よく見ると切り絵。すごいテクニック。10号館112です。美大の中ではちょっとした切り絵ブームが起きてるかも


  • カードゲームをデザインしてる。


展示といえば、応募作品の中から優れた作品を選ぶ「展示大賞」が今年もあります。
10企画がゲスト審査員によって事前に選出され、その中から最も優秀な作品が芸術祭最終日の今日、公開公表会で決定します。
そのゲスト審査員っていうのがですね、

デザイナー・アートディレクターでタマビ統合デザイン学科教授の永井一史さん、日本画家で京都造形芸術大学前学長の千住博さんなんです。「一体どういうルートでこのお二人に・・」って組み合わせで(笑)
そして特別審査員として我らが長澤学長が参戦。
10月29日(日) 12:30から1号館103第1講義室で開催されます。
 


手羽の中では「手羽ちゃん展示大賞」は決まってて、

9号館前の張り紙ですね(笑)
隣の張り紙を意識しながら、ジャマにならないように、でも目立つようにみんなが張った結果、アートな壁面になってて。


  • 9号館前でも販売してます。この写真撮ってる時に「手羽さんですよね?手羽美術大学★、いつも見てます」とお母さまから声をかけていただきました。なんで手羽だとわかったんだろう・・


  • 陶磁専攻の食器販売も大人気。

さて、いよいよ本日芸術祭最終日はわけですが。

問題は雨です。

芸術祭メイン時間への台風直撃は避けられたようですが、最終日の夜は結構怪しいし、終日強めの雨が降る模様。
フリマも大変だけど、中央広場など屋外でやる予定だったパフォーマンスは中止になったり場所を変更して行うことになります。

昨日も競技ダンス部のデモンストレーションは中央広場から2号館下へ移動してやってたし、

ダンスサークル「PUNCH☆STA」もそうでした。
なので急なお知らせが入ると思うので、芸術祭公式SNSや各サークルSNSをチェックしてね。
屋外模擬店も早めに撤収、もしくは飛ばされないようにしっかり固定しましょ。



で、昨日なんですが、隠れイベントがあったんです。

実は手羽の彫刻の同級生10人ぐらいがムサビにやってきたんです。初めての同窓会。
「10人?!少なっ」と思うかもしれませんが、彫刻は1学年約30人で、関東に残ってるのが恐らく20人ぐらい。そのうち連絡取れるのが10人ちょっとなので、結構な出席率だったの。

何年前の卒業かは書きませんが、同級生のお子さんが去年ムサビ彫刻に入学したんです。みんなそういう年齢になっちゃったってこと(笑)
ほとんどの人が結婚式披露宴で会ったのが最後。SNSでつながってるのが2人ぐらいだから今何やってるのかも全然知らなくて。男は太ったり痩せたりガンになったり髪の毛が薄くなったり白髪になったり離婚したり再婚したりいろいろだけど、女性陣は全然見た目が変わらない。こいつらバケモノか?!

「卒業して以来のムサビ訪問」って人がほとんどだったんで学内を案内すると

「お、俺たちの思い出の3号館は?!」
「ああ。そこから説明しないといけないのね(笑)潰して新2号館になったのよ」
「なんじゃこの立派な工房は?!うちらの頃と全然違うじゃん!(怒りと涙)」
と助手さんと後輩(神輿総長)に怒りをぶつけたり、

「グラウンドがナイター・人工芝仕様になってる!!こんな立派なものが美大にいるの?!」と興奮しまくり。

大学学費の考え方で、「学費の施設費は後輩のため」というのがあります。
今使ってる建物・施設は先輩たちの学費によって作られたものでそれを利用してますよね。つまり施設費は「自分たちの環境を良くするため」というのもあるけど、「後輩のために」という考え方もあるんです。
なにが言いたいかというと、私たちが払った学費でこんな立派な建物と工房ができたんだから、もっと後輩は感謝しやがれ!!ってこと(笑)

写真写ってるのは8人だけど、国分寺飲み屋で3人合流。

完全に美術に関係ない仕事をしてたのは10人中2人だけ。あとは美術や彫刻と関係ある仕事をずっとやってました。(美大職員も美術に関係ある仕事にしといてください)
「彫刻学科なんか入学しても食えない」とよく言われるけど、卒業してウン10年、みんな結婚し、子供も生まれつつ、なんだかんだ美術の世界で食って生きてます。


以上、手に職がありつつ、個人主義と協力主義、繊細・体力が共存する学科なので、むしろ文系やマンガやイラストなんかよりも全然食っていけるのが彫刻学科なのかもなあ、と思った手羽がお送りいたしました。
受験する時に「彫刻なんて行ってどうする」と必ず周りから言われてそれでも受験・入学したんだから、強い意志と覚悟もあるわけで。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。