【略称から考える】ムサビ検定、略してムサケン2018【答え合わせ編3】

2018年7月14日(土)

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先週出した問題の回答・解説編をお送りしています。

【あなたは解けるか?】ムサビ検定、略してムサケン2018
【あなたは解けるか?】ムサビ検定、略してムサケン2018【答え合わせ編1】
【あなたは解けるか?】ムサビ検定、略してムサケン2018【答え合わせ編2】


今年ムサビを卒業したばかりのDラウンジスタッフ・misoさんがムサ検をやってみたところ、ここまでの正解は5問。
1年生で構成されてるムサビ入門受講生の平均正解も5問ぐらいだったから、1年でムサビ入門を受講した学生さんと4年間ムサビにいた学生さんはだいたい同じぐらいのムサビ知識になるってことなのかもしれません。
最後の問題でmisoさんが点を取れるかどうか!

ではいきます。

ムサビ検定2018【初級編ver.2】

問10. 2019年4月に新設される新学部・学科の名称を選びなさい。

  A 造形構造学部クリエイティブイノベーション学科
  B 造形創造学部イノベイティブクリエーション学科
  C 造形構想学部イノベイティブクリエーション学科
  D 造形構想学部クリエイティブイノベーション学科




正解は当然Dの「造形構想学部クリエイティブイノベーション学科」しかありません。
「こんなのムサビ生が間違えるはずない。サービス問題を一つ入れとくか」ぐらいのつもりだったんだけど、正解率が64%と思ってた以上に低く・・・まだまだ私たちも頑張らなあかんなーと(涙)

あ、そうだ。先日開催した新大学院の説明会が

デザイン・ラウンジが満席になる大盛況だったもんで、予定にはなかったけど9月に第3回新大学院説明会を開催することに急きょ決まりました。本当に開催した夜に決めました(笑)
武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコース 説明会
●日時:2018年9月7日(金) 19:00-20:30※入退場自由、予約不要
●会場:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ

ぜひお越しください!


それはいいとして。
やはり手羽の一番の悩みはクリエイティブイノベーション学科の略称をどうするかです。
普通に略せば「クリイノ」だけどなんか言いにくい。
関係者は英語イニシャルの「CI(シーアイ)」を使ってるけど学内には全く浸透していない。
手羽は「クリベーション」を提唱してるけど誰も聞いてくれない。
今まで聞いた中では「クリノベ」が一番しっくりくるかな。

略称なんてものは、誰かが最初に略して呼んで「あ、それいいんじゃね?」と自然と浸透したのがほとんどのはず。
「ムサビ」なんて典型例でしょうね。
甲田前学長は「ムサビ」はほとんど使わず「ムサシノ」を使ってました。多分「武蔵野美術学校」ができた頃は「ムサシノ」という呼び方が主流だったと思われ。
で先に「タマビ」という略称が生まれ、それに対する形で「ムサビ」が生まれたんじゃないかと手羽は推測しています。「あっちがタマビだからムサシビ・・じゃなくて同じ3文字のムサビでいいんじゃね?(半笑)」的に。普通に考えて「武蔵美」と書いて「ムサビ」と発音するはずがなく、先に「タマビ」があったからだと思うんです。

最初に略称を付けた人の記録は今までないから、「手羽が新学科の略称を最初に名付けた」と歴史に名を残したいのよね。


そこで授業内で略称を募集したところ(他力本願)、


  • 授業内コミュニケーションシートより

「クリべ」が3票、「ノベショ」が2票、「イノベ」1票、「クリノベ」1人、「クリベーション」1人でした。
うん、クリべ、いいですね。
でも個人的にはノベショが好きです。「ノベショー」と平音で発音すると今どき感がある。クリエイティブ成分が0だけど。
クリベーションと書いた方、そういうおべっかは嫌いです。


そうそう略称といえば。
視覚伝達デザイン学科の略称は「シデ」ですが、今も「シカデ」と略してる地方の予備校さんがあります。北関東でよく聞くかな?
恐らく昔は「シデ」派と「シカデ」派があり、「シカデ」派だった学生さんが卒業して、講師や先生をした地域が今も「シカデ」を使ってるんじゃないかと。

「場所によって変わる」ってことだと、タマビグラフィックのことを私たちは「タマグラ」と呼ぶけど、タマビ生やタマビ関係者は「グラフ」を使ってる人が多いんじゃないかしら。学内では「タマ」要素がいらないからね(笑)

困ってる略称ケースだと「ハマビ」ですね。
私たちからすると「ハマビ」といえば「横浜美術学院」さんですが、横浜美術大学さんも「ハマ美」という呼び方を使ってて。
両校で綱引きでもやって、どっちが本当のハマビか決めてほしいのだけど(ぼそっ)


さらに脱線すると。
略称は時代によって変化するもので、私たちは「イメージライブラリー」のことをずっと「イメライ」と呼んでたけど、今の学生さんは「イメラ」なんですよ。1文字短くなってる。「イメラ」が主流になったのはこの5年ぐらいじゃないかな?慣れないから手羽は聞くたびに「キメラ」をイメージしちゃうんだけど。
「オープンキャンパス」も15年前ぐらいまでは「オプキャン」派が主流だったけど今は「オーキャン」。あ、今日からタマビ・東京造形・女子美はオーキャンです。

「ムサビ」という表記も、私より上の世代は「武蔵美」と書くけど、手羽と同世代の人は「ムサ美」だし、今の学生さんはほぼ「ムサビ」に変わってきています。その人がどの表記を使ってるかでだいたいの年齢がわかるんです。
手羽は「ムサ美」の中途半端感が嫌いで、略称のことを含め詳しくはこちらをご覧ください。
私は「ムサ美」が嫌いです。


脱線しすぎですね・・・話をムサ検に戻します。


ムサ検全10問の答え合わせが終わりましたが、皆さんは何問正解しましたか?
ムサビ入門受講生では、さすがに全問正解者はいなかったけど、9問正解者が4人、8問が5人いました。学生さんで9問正解ってすごいです。
なおかつ基礎デとデ情生が多く(9人中5人だった)、さすが長澤学長が関係する学科だけある。ムサビ愛が強い人が多いのかもしれない。


最後に表彰式を行い、9問正解者4名には、とってもレアで貴重な手羽の直筆サイン入りムサビ日記をプレゼントしました!!

・・といいたいところなんだけど、amazonにムサビ日記が一冊しかなくて、他3名はどうしようと考えた末、



美大関連本と、



ムサビOBOGが描いた漫画を適当にアソートしてプレゼントしました。
貴重な手羽直筆サイン入りムサビ日記、なおかつ作者が渡すというレア体験よりも、これらを渡した時の方が盛り上がったのが少し悲しかったです(涙)


ここまで読んだ方はもうわかったかな?
ムサビ検定は、答え合わせ・解説含めて実は美大に興味をもってもらうための検定なのです。
シリーズ最初に
==========
ムサビ入門は、毎回異なるテーマで異なる専任教員が、それぞれの研究分野によせて学生さんにとって身近な「大学生活とムサビ」をモチーフに講義するのが最大の特徴なのです。
==========

と書いたとおり、あくまでもムサビをモチーフに使ってるだけで、手羽の研究分野の話をした、と。
あ、研究ではなく愛好だけど(笑)
もっと美大のことに興味を持ってね。


以上、コミュニケーションシートに

「受験時代にブログを読んでました」といっぱい書いてくれて本当に本当にありがたく嬉しいのだけど、 今も書いてますから! な手羽がお送りいたしました。
実はムサビ生・美大生向けに書いてる情報の方が多いから、「昔読んでました」ではなくぜひ今も読んでね。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。