【おもしろおかしく】堀場製作所びわこ工場「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」に行ってきた

2026年2月19日(木)

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京都・滋賀旅2026シリーズをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
【2027年に通信教育開設予定】京都美術工芸大学卒業制作展/大学院修士設計展に行ってきた
【2027年に新領域と新建物建設】成安造形大学 卒業制作展2026に行ってきた
【琵琶湖が見える美大】成安造形大学に行ってきた
 
 
成安造形大学から車で約10分の場所にあるこちらに到着。

堀場製作所びわこ工場です。

堀場製作所は、 1945年に堀場雅夫さんが京都大学在学中に創業した「堀場無線研究所」が起源にある、京都に本社を置く会社です。
「堀場製作所」と聞いても何の会社かわからない人の方が多いと思いますが、分析・計測機器の会社で、自動車のエンジン排ガス測定・分析装置分野ではなんと世界シェア80%、世界27カ国に拠点を持つ、京都が誇るグローバル企業なんです。


んで、なんで手羽が美大やアートと関係ない堀場製作所のびわこ工場に来てるかというと、ほんといろんな偶然が重なった結果でして。
長くなりますが書かせてもあります。
  
時間は遡ること2025年11月14日。

京都で日本能率協会主催「アートが切り拓く経営の未来」というイベントが開催されました。
詳細はこちら↓
日本能率協会主催「アートが切り拓く経営の未来」in京都に行ってきた
京都市立芸術大学・愛知県立芸術大学・金沢美術工芸大学の学長、学校法人武蔵野美術大学の長澤理事長、そしてムサビ大学院クリエイティブリーダシップコースで博士号をとった朝山 絵美さんが登壇するっていうんで、手羽も聴講させてもらったんですね。

持ち時間を全く守らない学長先生(笑)のプレゼンの後、

偶然長澤理事長の横に座ってた堀場製作所の堀場厚 会長が「経営におけるアート実装の必要性とは」というプレゼンされたんです。

恥ずかしながら、会が始まるまで「堀場製作所」の名前を手羽は知りませんでした。
でも、短い時間でしたが堀場会長の話がすごく興味深く、特に新しく作ったびわこ工場のコンセプトが「これって、大規模工場クラスで取り組んだデザインによる課題解決の典型例だなあ。いいなあ。実物見てみたいなあ」と感じたんですね。
その証拠に

その時の記事にも「お話が面白く、工場見学に行きたくなった」と書いたし、長澤理事長に興奮しながら「工場行きたいなあ」と語って、それを理事長も覚えてたし、東京に帰ってからも、こっそり工場見学会をやってないか調べたくらい。
 
 
んで、2ヶ月後の2026年1月16日(金)。
日本生産性本部が主催する「経営者養成講座 Art Of Management Program」という企業経営者および経営者候補を対象とした長期研修があり、それにムサビも毎年協力しています。
2025年度ムサビ卒業・修了制作展[鷹の台キャンパス]2日目に行ってきた
↑この記事で書いてる「いろんな企業の執行役員を対象に、午前は手羽のムサビ説明と学生ガイドによる卒展ツアー、午後は長澤理事長の独演会」がそれです。
 
いつも午前中は卒業制作展を見学し、

午後は長澤理事長の講演という流れ。
 
その前座として、

手羽がムサビ説明と「アートやデザインの必要性」のショートプレゼンを毎年やってるんですが、「まさにこれってデザインですよね」の具体例として、学んだばかりの堀場製作所びわこ工場を紹介したんです。ネタはいつも新鮮に(笑)


  • ↑これが実際のスライド。

するとなんと研修参加者に堀場製作所の執行役員・戦略本部兼営業本部担当がいらっしゃったんです。こんな偶然ってあります?
 
終わった後に堀場の方から「ぜひ工場にいらしてください」と言われて、手羽も社交辞令的に受け取って「いやー、ほんと行きたいんですよー」と答えたら、それを横で聞いてた日本生産性本部の方が
「あ。次回2月の研修は

ちょうど堀場製作所びわこ工場の見学会と堀場会長の講演ですよ。手羽さんも参加しますか?」と。
お。入試業務直後で体力的に厳しくはあるけど、行けなくはない日程。
  
もしムサビの前に堀場製作所見学会だったら。
もし堀場見学会が入試中だったら。
もし手羽が堀場びわこ工場をスライドで紹介しなかったら。
もし堀場関係者が参加してなかったら。
もし京都のイベントに長澤理事長が参加してなく、手羽が行ってなかったら。


いろんな偶然が重なった結果で、これを断る理由はないっしょ!てなわけで、堀場製作所びわこ工場にやってきたのです。
なので今回の京都・滋賀旅は、
1)堀場製作所に行く!
2)調べたら近くに成安造形大さんがあったから、久しぶりに行ってみるか
3)成安造形大さんへ行くんだったら卒展も見ておかないと
4)あ、京都美術工芸大さんがちょうどオーキャンやってる!
てな順番で決まった旅でした(笑)
 
 
前置きがすごく長くなりましたね。中に入りましょ。

堀場製作所びわこ工場「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」へようこそ!
HORIBA BIWAKO E-HARBORは琵琶湖に停まる客船をモチーフにした2015年竣工の最先端工場で、入口には社是が書かれたヨットのオブジェがありました。

その社是とは、「おもしろおかしく」(Joy and Fun)。

研修会場は9階。

皆さんムサビ卒展回に参加された方たちで、ムサビ卒展が面白く、その後、市ヶ谷卒展にも個人的に行かれた方がなんと4人いらっしゃいました。また、採用担当者にムサビに募集をかけるよう指示を出したり、知り合いの起業家に大学院クリエイティブリーダーシップコースを紹介し、その方は来年受験することを決めたそう。
やっぱりこのクラスになると行動力・決断力がすごい・・。

会社名と社是が入った和菓子が用意されてたんだけど、これが美味しくて。
その場で調べたら京都の老舗和菓子屋「鶴屋吉信」が出してる「つばらつばら」という商品でした。
つばらつばら・・・もしかしてtupera tuperaの語源ってこれだったりするのかな?今度会った時に聞いてみよう。

最初に株式会社堀場エステック 堀場弾 代表取締役社長のご挨拶。

続いて、工場長からHORIBA BIWAKO E-HARBORの説明をしていただきました。
若手社員を中心メンバーにおいてコンセプトを作ったそうで、『技術の遷宮』が目的だったんだとか。
 
そして待ちに待った工場見学へ。
「工場」というイメージと(いい意味で)かけ離れたもの・・・といっても撮影NGだったので全然写真がないから(えっ)、公式紹介動画をご覧ください。

9階だけは撮影できたので、ここの写真は豊富にあります(笑)


  • 9階には琵琶湖を一望できる社員食堂「PYRATES」があります。

こちらがスライドでも紹介した工場中央にある9階までブチ抜きの階段「SKY ATRIUM」
階段って北側の小さなスペースに作るもんですが、琵琶湖が見える一等地にかなりのスペースを使って交錯する階段になってます。
エレベータだと何も話さずに各フロアに行ってしまうけど、階段の踊り場で顔を合わせることで「よ。最近どう?」からの交流が生まれ、フロアを越えた「縦」のコミュニケーションができる、と。

そしてオフィスは6階ワンフロアに壁のない状態でまとめられ、フロアの中央には各部門の責任者が一カ所にデスクを並べて座る構造。このあたりも若手社員さんによるアイデアなんだそう。
大きな組織だと稟議決裁のための「スタンプラリー」や「たらいまわし」が起きがちですが、各部門の部長たちが隣にいるので即断即決ができるというわけ。また打ち合わせは基本的に会議室でやらず、オープンな打ち合わせスペースでやることになってて、どういうことをやってるのかみんなわかるようになっている。こちらは「横」のコミュニケーションが生まれる仕組みづくりですね。
こういうのを見ちゃうと「フリーアドレスとか少し古い発想だなあ」と感じてしまうし、階段やオフィス構造など、これってまさに「知の交流を発生させるデザイン」。
グッドデザイン賞応募すれば絶対受賞すると思うんだけど。

そして最後が堀場会長による講演と意見交換。
 
堀場会長の話はさすがでしたね。
アンチョコなし・スライドなしで持ち時間45分ぴったりで終わり、いろんなアプローチのユーモアが入った豊富な実体験エピソードを語りつつ、言いたいことは1つ。手羽が理想する完璧なプレジデントプレゼン。
堀場会長の話を聞きながら、社是「おもしろおかしく」は「気持ちの余白(機械でいう「遊び」)が大事」「本気で取り組むから面白い」という意味なんだなあ、と勝手に理解しました。
また、オーナーシップ・・昔の言葉なら愛社精神・・をいかに作るかが大事ということも。
ほんと、来てよかった。

もう、すっかり堀場会長のファンになってしまって、

2ショットも撮ってもらいました。 
堀場会長、堀場製作所の皆さん、日本生産性本部の皆さん、どうもありがとうございました!
 
で研修が終わったのが17時半で、そこから東京へ帰って、京都滋賀旅も無事に終了。
京都駅で「つばらつばら」をお土産に買おうとしたけど、駅では日持ちしない「生つばら」しか売ってなかった。
あ、3月に京都出張が入ってるから、今度は計画的に買おう。
 

以上、前日は

こちらにも立ち寄ってるんだけど、時間ができたら続きを書きます、の手羽がお送りいたしました。
2月21日はさんぽうさん主催の「アート×デザイン×クリエイティブ 進学フェア【六本木会場】」で講演があるんで、そのスライドを仕上げないと・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。