【琵琶湖が見える美大】成安造形大学に行ってきた

2026年2月18日(水)

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京都・滋賀旅2026シリーズをお送りしています。
これまでの話はこちら↓
【2027年に通信教育開設予定】京都美術工芸大学卒業制作展/大学院修士設計展に行ってきた
【2027年に新領域と新建物建設】成安造形大学 卒業制作展2026に行ってきた
 

日付は変わり2月16日(月)、午前9時50分。

滋賀県にある成安造形大学に到着。
昨日の記事では突然閃いて突然訪問したように書いたけど、本当は事前に「受験生じゃないけど大学見学させてください」と公式の応募フォームから申し込んでました。そこは社会人ですから。
ま、手羽とは一切伝えず、本名と携帯番号しか書かなかったけども。嘘はついてない。

簡単に成安造形大についてご紹介。
といっても、なかなか成安さんの歴史は東京の人間からすると複雑でして、間違ってたら修正してください>関係者の皆さん。

成安造形大学開学は1993年とまだ30年ぐらいしかたっていないのですが、学園としては1920年設立の「成安裁縫学校」が始まりなので125年を超えています。上記写真の銅像が学祖の瀬尾チカさん。
以前は短大や中学・高校もあったけど、成安造形短期大学(元 成安女子短期大学)は2002年に学校法人大阪成蹊学園へ設置者変更し、大阪成蹊大学芸術学部に改組転換され短大は2006年廃止。
京都成安中学校・高等学校は2007年に学校法人京都産業大学へ設置者変更して、今は京都産業大学附属中学校・高等学校になってます。
なので、現在学校法人京都成安学園が運営している教育機関は成安造形大学と京都にある成安幼稚園・・・となるのですが、大学と幼稚園の関係性が手羽もよくわかっていません・・。
ただ、「成安造形大は滋賀に移転した」とつい言っちゃうけど、大学は「滋賀県で唯一の芸術系大学」としてスタートしてるんで、「移転」ではなく「滋賀で開学」が正しいです。

この木は開学時に植えたものだそう。こんなに大きく成長しました。
  
手羽が以前成安造形大さんを訪問したのは2010年頃かな?
タマビの米山さんと一緒に行ったのが最後なので、かれこれ15,6年前。当時はスマホじゃなく携帯だったからあまりきれいな写真が残ってないんすよね。
バシャバシャ撮っていきまっせ。
 

成安造形大さんの特色や売りはいくつかあって、まずは

【キャンパスが美術館】。
京都成安学園創立90周年を記念して2010年から始まったプロジェクトで、キャンパス内に点在する複数のギャラリースペースを外部の人も自由に見れる回遊式美術館のことです。


  • あちこちに巨大なオブジェがあり、


  • バス停にもコンテナを使ったギャラリーがあります


  • ま、こういうのがあったら当然やるよね?

では、キャンパスを回りますか。

キャンパスマップはこちら。
きれいにグリッド状に工房が建ってます。

開学の木を囲むように円形の建物があり、左側が


  • 本部棟。事務局などが入ってます


  • 右側が図書館棟で図書館以外に情報メディアセンターや


  • 生涯学習センタ—、

3Dプリンタなどデジタル機材が使えるファブリケーションコモンズ「fabco」があります。
 
つづいて食堂棟。
 

購買部の他、


  • コトコト食堂という学食


  • 学生ホール、

メニューはこちら。4月から業者さんが変わって、地産地消のメニューになり、夕方の営業もされるそう。
 
ここからアトリエ・工房群を一気に見ていきます。


  • A棟は総合領域で、他領域の授業を受けられます


  • C棟はイラストレーション実習室など

この工房がきれいに並んだ姿が好きなんですよねー。


  • D棟1階にはどの領域でも使用できる鉄工ラボ


  • 鉄工ラボで作れるものはこんな感じ


  • 学内には複数のラボがあり、学生さん対象のワークショップをやってるそう


  • 体育館

よく高校生には「オープンキャンパスに行ったら、部屋の中より建物の裏側を見た方がいいよ」とアドバイスしてます。
部屋内はオーキャンできれいにしててどこも一緒だけど、外側や裏側見るとその大学がちゃんとモノづくりをしてる美大かがすぐにわかるんです。「美大でモノヅクリをしてないってどういうこと?」と思うかもしれませんが、ほんと違いがはっきりわかるんで一度試してみてください。
もちろん成安さんはモノづくりをちゃんとしてる大学でした。


  • E棟は洋画実習室。ちょうど卒展から作品が戻ってきてるところでバタバタされてた


  • E胸は美術領域の展示室もあります。キャンパスが美術館


  • F棟の版画ラボ

E棟から琵琶湖をのぞむとこんな感じ。


  • 山の傾斜をつかった構造になっています


  • グランドに降りて右にあるのがH棟、真ん中が先ほどのE棟

 
成安造形大さんといえばこれを忘れちゃいけない。

コミュニティスペース「結」で、学外の方も利用できるんです。

食とアートを通じたつながりの場として「EAT MEET ART」をコンセプトに運用されていて、ブルーベリーフィールズ紀伊國屋によるカフェテリア、パン・焼き菓子工房が併設されてます。

学生有志による大学と地域の交流を育むことを目指したプロジェクト「YUI Lab(ゆいラボ)」の活動拠点でもあります。
月曜は閉店日だったのが残念・・・また来ます。


  • バス停にもあったこちらの彫刻作品は今井祝雄先生の「ヴォワイアン」

とにかくロケーションが最高で、多分美大で一番いい景色のいいカフェ。
「湖が見える美大」って日本でも成安造形大さんだけだし、それが琵琶湖っていうんだから、なんとも贅沢な空間。
 
動画も撮ってきたのでぜひ。

 

そして聚英館へ。

地域実践領域が入ってる建物で、地域実践領域はムサビのクリエイティブイノベーション学科(CI学科)とやってることがかなりかぶっているのもあり、手羽がもっとも気になっている領域。
ここでなんと副学長の加藤賢治先生、石川亮先生とお話することができたんです!!
CI学科は滋賀県長浜でプロジェクトをやってるんで、長谷川先生や岩嵜先生のこともよくご存じでした。

両先生、貴重な時間をありがとうございました。
また先生に引き合わせていただいた広報の吉田さんにも感謝です。
ただ、ありがたいことではあるんだけど、吉田さんが会う人会う人に「この方はムサビの方で、いろんな美大をブログでずっと紹介してる美大業界の有名人で・・」と紹介してくれてる1分間ぐらいが毎回手持無沙汰で、相手の「へー・・」という薄いリアクションが毎回恥ずかしくて・・。
「そんなに有名じゃないからもうやめてーー(涙)」と心の中で叫ぶ1分間。

ん。G棟では工事をやってる。
  
昨日の記事で書いたとおり、2027年に新領域と一緒に新建物が竣工されるんです。

こちらが完成予想図で、2・3階は新設されるゲーム・アニメーション領域の教室、1階は地域実践領域の教室と新しいギャラリーが入ります。
また、紹介してきた造形ラボ・鉄工ラボ・版画ラボ・情報メディアセンター・Fabcoを一元化し、「クリエイティブサポートセンター」が誕生するそう。

つい数日前に地鎮祭が開催された現場から完成予想図と同じ角度で撮影。この写真を撮りたいがために来たようなもん(えっ)。
最近の手羽は完成した建物を見るのではなく、作る前、もしくは工事中に訪問して「自分ならこの空間だと、ここに入口を作って、すぐ横にギャラリーを作って・・」と妄想する危険な領域に入っています。
しかし2027年ってことはあと1年後ってことですよね?1年でこの建物ができちゃうのか・・すごいなあ・・。

というわけで約20年ぶりの成安造形大学訪問レポートはこれにて終了。
成安造形大スタッフの皆さん、お忙しい中、お付き合いいただきありがとうございました!!


 
以上、午後はいろんな偶然が重なって、

こちらを見学させていただいた手羽がお送りいたしました。
詳しくは明日。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。