【最優秀賞はこのチーム】ムサビ×東工大合同WS「コンセプト・デザイニング2022」最終日その2!

2022年8月3日(水)

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10年以上続く東京工業大学と武蔵野美術大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング2022」をレポートしています。
これまでの話はこちら。
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ちなみにスタッフのお子さん(中学生)がこっそり最終プレゼンを聞いてたんですが、感想を聞くと「わかったようでわかんなくて、面白いような不思議なような感覚が楽しかった」とのこと。
的確!!後姿がお母さんに似てきた!


そんな最終プレゼンはまだまだ続きます。

Bチームの「ルカラレルノ公園」。
これがどういう意味か聞くの忘れちゃった・・。

今回初めて中間プレゼンと最終プレゼンが同じ会場で事前に会場感がわかってたこともあるのか、会場をうまく使ったプレゼンがいつもより多かったです。

このBチームも、

学生さんや両学長、先生に参加してもらう形のプレゼンでした。
つり革のついたライトのような物体を中心にして立ち、Bチームが起こしたいくつかの出来事に「心がふれた」と思ったら前に一歩、ふれなかったら背を向けます。


  • それを照明を消した状態で(笑)


  • 両学長が出会ったその日にこういうパフォーマンスに付き合ったことは語り草になるんじゃないかしら

最後に電気をつけるとこんな感じに。

先生たちだけじゃなく、他チームの学生さんからも感想や質問が飛び出してました。


ラストはCチームの「//」。「コメントアウト」と読みます。 

最初に「ふる ふれる」を象徴した造形物をドーンと。

・・ん。これって、

さっきまで駐車場で塗装してたやつだ(笑)
しかしよくこんな大きな立方体を1日で作って彩色したもんだ。

「お題をテーマにした造形物を作りました」で終わりかな?と思ったら、

急に式典が始まった。
それでみんなジャケットを着てたのか。

ここで衝撃的な事実があかされます。

「コロナ対応で、一個飛ばしに着席することが増えましたが、飛ばされる椅子をネガティブなものではなくポジティブなものに変換してみました」

・・・え?え?!

この椅子のカバーは密回避のためにTAさんがやったものだと思ってたけど、これも作品だったの?!
確かにすべてに花がついてて、不自然には感じてたけども。
や、やられた・・・。

「こちらの紙はDNP様よりいただいた資材を利用させていただきました」と協力会社の紹介も。

「その椅子(距離)を再認識していただくための象徴として記念彫刻を制作しました。ではこれより記念彫刻お披露目のテープカットを行いますので両学長は前にお越しください」

なに、この展開(笑)

でもこれってまさにサービスデザインですね。
手羽はプレゼン聞きながら、(ちょっと違うんだけど)2019年グッドデザイン賞を受賞した「棟下し式」を思い出してました。


全チームの発表が終わり、

別室で担当教員3名による審査。かなりの接戦でした。


さ、どのチームが最優秀賞を受賞するのか。

学生さんもドキドキ。

TAさん達もドキドキ。


コンセプト・デザイニング2022最優秀チームは・・・

最後にプレゼンしたCチームに決定!!

発表の順番はくじ引きで決まったのだけど、最後の最後で椅子のカバーのヒミツが明かされる順番の妙もありましたが、

アートとサービスデザインを組みわせたパフォーマンスの面白さなども含めての評価でした。

最優秀賞チームには副賞も用意してあり、

フレル・ウィズ自由が丘にある、横浜フランス菓子 プチ・フルールのクッキー詰め合わせセット!!
最後までダジャレで通してやった。ええ。手羽の自腹です(笑)


最後に審査員から講評。


  • ムサビ油絵学科の袴田先生。


  • ムサビ視覚伝達デザイン学科の古堅先生


  • 東工大の野原先生

実は今回のお題「ふる ふれる」は去年やる予定だったお題でした。
去年は募集をかけ参加学生さんも決まってたんだけど、宣言が発令されたため、一度8月末に日程を延期し、それでもおさまる気配がなかったため結局中止になっちゃったんですね。
無理すればオンラインでやれなくもなかったのだけど、コミュニケーション重視のワークショップなのでリアル開催にこだわった上での苦渋の決断でした。
なので今回リアルでやれたことは本当にうれしくて。


  • ムサビの長澤学長から総評


  • 東工大の益学長から総評

今はいろんな大学でデザイン思考を使ったレクチャーをやってますが、このコンセプト・デザイニングは「デザイニング」といいつつ、「貢献」「逸脱」「破壊」「漂流」「対話」「出展」のアート思考プロセス要素をもったワークショップになっています。別にそれを目的に始めたわけじゃないんだけど、自然とそうなって、さらに独自に進化しちゃったというか。
ここまで本格的に理工系大学生と美術大学生が混在した思考グループワークショップをやってる例は他にないので、また来年も開催できることを願っています。

最後に記念写真。

グループディスカッションと制作を伴うワークショップなもんで学生さんたちの距離が近くなることはわかってました。ちょっとドキドキだったけど、TAさんたちが感染対策をしっかりやってくれたし、学生さん達も自覚をもってくれてたので、終了して4日たちますが、今のところクラスターなどが発生した報告は受けていません。
無事に終わることができ、学生さん、先生、TAさんに本当に本当に感謝です。
皆さん、お疲れ様でした!!!!

来年は「声を出さない約束でマスクを取って記念写真撮ろう!」なんてわざわざ言わなくてもいい状態になってるといいなあ。

・・といいつつ、

最初に「新型」と書いてあると「コロナ?!」とドキっと思ってしまう脳に完全になっちゃってる自分が悲しくなるんだけどね。

終わり。



以上、コンセプト・デザイニングは社会連携チームの仕事だけど、昨日は広報チームの仕事でとうきょう総文祭に大学ブース出展してきたんだけど、


  • 撮影:東京造形・M澤くん

ことごとく手羽の映ってる写真が全部クネっとしてて悲しくなる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。