【柔らかい組織】君もムサビ職員になろう4

2020年5月2日(土)

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学校法人武蔵野美術大学が専任職員の募集をやってます。

学校法人武蔵野美術大学 専任職員募集概要
●雇用形態:専任職員(総合職)〈正職員〉
●募集人員:若干名
●勤務地:鷹の台キャンパス、吉祥寺校、市ヶ谷キャンパス
●採用期日:2020年9月入職
●応募条件:
 1)4年制大学卒業以上
 2)2020年9月1日時点で、35歳以下(若年層の長期キャリア形成を図るため)
●応募方法
 1)マイナビ所定ページよりエントリー
 2)応募書類を期日までに送付
●応募締切日:2020年5月18日(月)17:00エントリー完了及び応募書類必着

*新型コロナウイルスの感染拡大状況次第で、選考スケジュール、採用予定日が変更になる可能性があります。

いい機会なので美大職員について、数回に分けてお届けしてます。
今までの話はこちら↓
【導入編】君も美大職員になろう1
【美大卒職員は意外と少ない】君も美大職員になろう2
【キャリアステップの考え方】美大職員になろう3

いよいよムサビ職員について書いていきます。
マイナビ転職 エントリーページ」に書かれてることが本当に正しいのか、引用しながら検証・補足を書ける範囲で(笑)



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【求める人材】
◎仕事を通じて自己の成長を図りたい方
◎組織の発展のために尽力する熱意のある方
◎美術・デザインを通じて社会貢献に取り組む意欲のある方
◎柔軟な創造力と着実な実行力を併せ持つ方
◎経営的視点で大学を運営できる方
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第2話の話ともつながりますが、5項目のうち美術・デザインにうっすら関係するのは1項目だけで、しかも美術・デザインの知識ではなく「を通じて社会貢献に取り組む意欲」です。「美術が得意かどうかは関係ない」ってのはそういうことなのです。
「てかお前らはそういう能力あるのかよ?」と言われたらギャフン。

どういうタイプの人に入ってもらいたいか議論重ねて最終的にこの5つに絞り込んだんですが、後で「あ。この求める人材5か条って、クリエイティブイノベーション学科、大学院クリエイティブリーダーシップコースの理念そのものじゃね?」と気が付きました。
概要 | 武蔵野美術大学 造形構想学部・大学院 造形構想研究科

●現代社会における諸問題の解決に貢献し、新たな価値の創出を行う柔軟な発想力や構想力を有する人材の養成
●企業のマネジメントや、起業・スタートアップ、ビジネス戦略といったフィールドで活躍する人材の育成

このあたりの価値観を共有できる人が増えると組織がもっと良くなるはず。


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【チームワークを大切に】
専任職員は現在71名。大きくない組織だけに、各グループ間の連携が不可欠です。チームワークよく業務に取り組むことが大切です。
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専任職員は71名。嘱託職員さんが42名、長期臨時職員さんが44名でその他に派遣さんや業務委託の方がいらっしゃいます。
通学部学生約4000人で、プラス通信教育課程も扱ってるこの規模の大学としては専任職員71名はかなり少ない方なんじゃないかしら。なんせタマビは2019年4月現在110名ですからね。


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【新しい視点に期待】
大学の仕事は複雑化、高度化、専門化が進み、教育・研究・社会連携や組織管理・運営に関して
職員が果たすべき役割が重要になっています。大きな責任を担うことが求められる現在において、若手職員の方々には、従来の枠にとらわれず、新しい視点から課題発見や問題解決に、力を発揮していただきたいと考えています。
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2015年から事務局では「部課室制」を廃止し、「グループ・チーム制」を導入しました。
ざっくりわかりやすく説明すると、グループがこれまでの「部」、チームが「課や室」です。

ま、普通は「・・・部とグループ、何が違うのよ?」と思いますよね(笑)

狙いとしては「事務業務のフラット化」「有機的な仕事のやり方」です。
大学もどんどん新しい仕事が増えてて、例えば「社会貢献・社会連携」というキーワードは前からあったけど、どの大学も本格的に取り組むようになったのはこの10年以内です。「在学生保護者への説明責任」も昔はなかったし、「大学間連携」「高大連携」「IR」もそうだし、美大だと「小中学生への美術アプローチ(初等中等教育への美術振興)」が典型例ですね。
すると、「その新しい業務はどの部署がやるんだ?」問題が発生することになります。

どうしても「部課室」だと「自分の仕事はここまで」と既存の与えられた業務分掌を保守する力が動いてしまい、同じ部でさえも「それは●●課の仕事」と別名「縦割り」「たらい回し」が起きます。
縦割りの利点も確かにあるんだけど、業務内容・職員の求められる仕事が増加・変化・進化してる現状だと「縦割り」では全然対応しきれないし、課のままでそれに対応しようと思うと職員数とスペースを増やすしかなく、さらに原資は決まってるのに予算取り合戦になってしまう。

なので「業務が固定化された課」を無くし、「グループ内の仕事をその時々に合わせてチームを組んで対応しましょ」というのが「グループ・チーム制」の理念です。「業務に合わせて人の組み合わせを変える」、「チーム」というよりもっと柔らかい形の「プロジェクト」が目指してる意味合いには近いかもしれませんね。
服務管理の関係で1チームには必ず所属しますが、基本的にみんなフラットな「グループ員」です。こうすることでたらい回しが起きにくくなる、と。
理論的には


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入職後は適性等を判断して配属します。学生支援、学生募集や広報、国際交流、学外との連携、美術館・図書館、経営企画など3~5年のジョブローテーションによってさまざまな業務を経験し、総合職として多彩なキャリアを磨けます。
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彼女も語ってるように3~5年のジョブローテーションをやってるので、何かを極めるのは難しい構造だけど、「いろんな仕事を経験して自分の経験値を高める」という意味ではグループ・チーム制+ジョブローテはもってこいの仕組みといえます。
はい、理論的には

ただ、このポリシーが職員全員にしっかり浸透してるとは正直言いにくいです。
やっぱり中には「課とチームと何が違うの?」といまだに言ってる職員がいるのは事実。
キーポイントになるのはチームリーダー(いわゆる課長。通称TL)で、TLがこのポリシーを理解してないとどんなにグループ・チームなどと名称や仕組みを変えても「縦割り」が発生することがわかってきました。なので、TLが他のチームのTL補佐を兼務するとか、かなり複雑な人事配置をやるようにしてます。「役職」の考え方も柔らかくするしかない。
逆に若い職員さんの方がポリシー理解が早く、「従来の仕事の枠に捉われない」「チームを超える」動きが若手職員から起きているのを実感してます。


続く。


以上、手羽は市ヶ谷キャンパスに行くことが多いので、「裏市ヶ谷チームリーダー補佐」と言われてる手羽がお送りいたしました。
市ヶ谷チームの壁カレンダーに「手羽出勤」と書かれててちょっと嬉しくなったり。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中