【美大4年生必見】手羽の卒業制作35ヶ条その4「重力と小屋と電気とSNSと来場者と」

2020年1月13日(月)

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卒展出品経験と教務課時代の卒展担当経験、あちこちの美大卒展を見る趣味から、教育研究効果・美術的評価ではない視点の
「卒展ではこういう部分を気を付けるといいよ」
「卒業制作で陥りやすい点」

等テクニカルなアドバイスをまとめました。多分一番欲しているのは精神論ではなくこういう話なのかな、と。
ムサビ生向きな内容になってますが、他美大の方、また卒展以外でこれから展示を考えてる人、来年卒展の方にも参考になると思います。

これまでの話はこちら。
手羽の卒業制作35ヶ条その1「卒業制作展は卒業記念制作展ではない」
手羽の卒業制作35ヶ条その2「才能とお金と校正」
手羽の卒業制作35ヶ条その3「他人の意見と屋外・共有スペース作品」



12.大きさ・長さ・広さ・高さの「重さ」がある

小さいと気にならないけど、大きくなると気が付くもの。
それは大きさ・長さ・広さ・高さの「重さ」です。

例えば、
「布はでかくなると重くなる(大きさ・広さの重さ・空気の重さ)」
「鉄は長くなると予想以上にしなる(長さの重さ・鉄の柔らかさ)」
「紙を立方体にして積み上げたら潰れる(高さの重さ)」

など。
「あれ?鉄って長くなると結構曲がるのね」と気がついたのが講評前日だった日にゃ、「まあ・・しなってるのもアリってことにしよう。曲線を出したかったってことにしよう」とか自分の中で言い訳して乗り切るしかない。

これらは大きなものを作る時の素材や設置方法の知識・経験がないから起きることで、見る人間が見れば 「ああ。ほんとはビシっと直線にしたかったのに、直前にそっちゃうことがわかったんだろうなあ・・・」とすぐにわかっちゃいます。大きなものを作れば「重さ」、つまり重力の影響がどんどん出てくることを覚悟しときましょ。これも机上の計画ではわからないこと。

また、「B1プレゼンボードを壁に両面テープで貼り付けて、翌日出てきたら全部床に落ちてた」ってことはデザイン系の人なら一度は経験してるはず(笑)
これも「重さ」の一種であり、「時間の重さ」でもあります。
安易な解決策として次に取る手は「両面テープをもっといっぱい使う」「超強力両面テープを使う」でしょうか。でも、これって剥がすのが大変なんですよね。せっかく作ったプレゼンボードが撤収の時に剥がす勢いで折れ曲がったり、壁の塗装がベリっとはがれたり・・これまたよくあるシーン(笑)

何故わざわざ虫ピンや展示フックを使うのか。
それは作品の保護でもあるし、壁の保護でもあるし、撤収時の簡単さだったりするんです。あえてその手段を取ってる蓄積された理由があるんですね。


13.小屋モノは内側と外側をしっかり作れ。いや、そもそもその小屋はいるのか?

手羽は「小屋モノ」と呼んでるんですが、「囲った壁や小屋(ようなもの)の中で作品を展示したり、その中で映像を見せたり、または穴から外界を見る」タイプの作品です。

このタイプで一番陥りやすいのは、中のことばかり考えて外装、つまり「箱」の処理を手を抜いちゃうパターン。自分が見る側の立場だと、見た目の悪い作品の中に入ろうと思いませんよね? 中に入って見てもらいたい作品なら、中身を作る以上に「箱」制作に力とお金をかけるべきなんです。

んで。
「教室の中に自分が占有できる空間が必要=壁で作品を囲む」という展示が最近は多いけど、その小屋が浮いてたら見栄えがいいものではありません。「そもそも小屋状態にする必要があるのか?」なんです。
その壁に必然性があったり、外側から見て壁も作品の一つになってるならいいんだけど、「ダンボールパネルを立てただけですー。1人の空間が欲しかったんで囲みましたー」みたいな作者が、いい作品を作る気遣いがあるとは思えません。なので手羽はそういう小屋の中には入らないようにしてます。これまでの経験上、いい作品だったことがなかったんで。

なんとなく、同じ立体を作るにしても彫刻や建築の学生さんは空間の外側からモノを考える意識、空デは内側から空間を考える意識が強いかな。言い方変えると、空デは舞台美術的な発想なので「内側がよければ外側はどうでもいい」的になりがちなんで気を付けた方がいいっす。


14.吊りものは要注意

「上から作品を吊るす」って、美大生なら一度はやってみたい展示方法なんだけど、多くの人にとって経験が少なく机上の空論が一番出ちゃう展示方法でもあります。

まず当然ながら「天井からどうやって吊るすのか?」という問題が発生します。
天井に穴は開けられない。でもガムテープだと多分半日で落ちちゃう。うまい具合にひっかける場所があっても、長時間吊るすのは可能なのか怪しい。細い塩ビパイプなんてすぐ折れちゃう。

そして「なぜ吊るのか?」
「上から吊るす」ことを軽く考えてる人が多いけど、最初はそこからの検討なんです。

恐らく、「宙に浮いてるように見せたい」「中を歩くと大きな布がフワっとなってきれいだと思うから」等だと思うんだけど、実際にやってみたら「吊ってるものはやっぱり吊ってるようにしか見えない」「作業が大変な割には床から自立展示でやるのと効果があんまり変わらなかった」「全然布が動かないor風の影響で布が常に動いちゃうorフワっじゃなくバサバサっとはためく」になった作品も多いです。

特に屋外で大きな布やビニールを吊るしてテンションを張る作品は、かなりシミュレーションしないと思った通りにはいきません。「空間のものに上下左右テンションを張る」ことがどんだけ大変なことか・・・。
ぶら下げるだけであればすぐできるし、左右はどこかに紐をくくりつければテンション張れないまでも固定はできるけど、それだけではすごく揺れるんです。室内だとエアコンや人の動きぐらいで余計に動くし、屋外だと風でバタバタと。

それを固定するためには下方向への固定が必須。
地面にアンカーを打てればいいけど、だいたいは床穴あけ禁止なので重しを使うことになり、その重しをどう処理するか(隠すか)がポイントになります。恐らく思ってたよりも大きく多くの重しを使うことになるはずで、「フワっ」とした優しい軽い印象の作品を作りたかったのに足元にゴッツイ重しがゴロゴロして重たーい印象の作品になったり。
「吊ってテンション張る」作品は上下左右からテンション張れる「フレーム」のようなものを作り、テンション具合を微調整できる構造にしないと、多分作者のイメージ通りにいかないはず。


また「この時期の風の強さと寒さはハンパない」「大きさ・長さ・広さ・高さの『重さ』がある」とも関係しますが、普段は重さをあまり感じない布やビニールだけど、ある程度の大きさになるとその重量と風の力でハトメからビローンと延びてビリっと確実にいきます。布やビニールは意外と伸びるし、モロい。
吊るす紐も実験してちゃんと選定しないと、これがまた時間がたつと伸びるんですよ・・設営の時はビシっとテンション貼られてたのに翌日はベロンベロンになってるのもよくあること。

街の広告の大きな垂れ幕をよーく見ると、切れ目や穴が開いてるのに気が付くはずです。あれは破れたんじゃなく風を逃がすためにあえて開けてあるんですね。吊りモノをやる人はそういう別の知識を仕入れる必要があります。
そして大量の吊りものだと脚立の上で手をずっと挙げた状態の作業になり、ミケランジェロ気分になることも覚悟しときましょ。


15.電気を使う作品は電源入れて初めて成立する

ビデオとかPCとか電気を使う作品はちゃんと展示の時は電源いれましょ、ってこと。
すんごく当たり前のこと言ってますが(笑)、それが展覧会でできてない作者も多く・・・。

展示室に入ると、明るい部屋に電源の入ってないプロジェクタとパソコンだけポツンと置かれてて、「???プロジェクターだけ置いたインスタレーション?」みたいな状態ほどみっともないものはなく。そういうメディア・発表方法を選んだ以上、「毎朝電源を入れてスタートボタンを押す」のも卒展なんですよね。
 
観客として理解できないのが、1部屋を複数人使ってて、1人だけ電源が入ってないケース。
監視の学生さんに「なんでアレは電源入ってないの?」と聞くと、「●●ちゃん、寝坊してて(笑)」と返ってくる。「電源入れてあげれば?」と聞くと「スタートの仕方がわからないんで」「壊したら怒られるんで」「それは作者の責任なんで」と。

確かに作品を見てもらえないのは作者の責任だけど、これまで書いてきたように隣接した作品の影響って大きく、部屋の中に一つでも電源がついてない作品があると、その部屋全体悪い印象になるんです。
きっとその子がいつも遅刻ばかりする子なんでしょうね。「作者の責任です」と周りが言いたくなる気持ちもわかるんだけど、繰り返しのメッセージになりますが「個の卒業制作」と「合同の卒業制作展」は違って、自分のためにも「教室でのグループ展」という意識でやった方がいいですよ。
ちなみに手羽は卒展で教室に1,2個電気がついてない作品があったら、その部屋は丸々見ないようにしています。それが気にならない作者たちが自分の作品に気を使えるとは思えないので。
このやり方で卒展見ても、結果的にほとんどの優秀賞を毎年チェックできちゃうのが何よりの証拠です。


16.作者に見えなくても、お客さんに見えるものがある

美術の世界には「作品以外は評価してはいけない」という心優しい習慣があります。
例えばツッカエ棒が横っちょから見えてても、「ここまでが作品です」「この方向から見てください」と作者から言われたら、その部分しか「見えてない」ことにするし、見てないフリをしてあげるもんなんです。

とはいっても、ツッカエ棒はツッカエ棒。
構造の一部として処理されてればいいけど、「これ、もう少し隠すとかどうにかできなかったの?・・」と口にしないまでも思ってしまう。作品の前に工具や端材が置きっぱなしだったり、延長コードが作品の横にダラーンとぶら下がってたり、作品の前を延長コードがニュルニュルしてたら、「これは作品じゃありません」と言われても気にならない方がおかしい。

電気を使う作品が増えたせいか、延長コードの処理が適当なものが最近目立ちます。
多分作者にはあのグルグルクネクネのコードが見えてないんじゃないかと。せめて目立たない養生テープ(ガムテープはダメ。溶けちゃう)でまっつぐピシッと床や壁に固定してくれたらいいんだけど。

あとは私物かな。
展示場所が教室だから逃げ場がないことはわかってるんだけど、作品の近くに世界堂の袋が転がってると「ああ。世界堂で材料買ったのね・・・」と急に現実に戻される感じになります。展示台の中に配布物とか荷物を隠せる構造を作っておくといいですよ。
「作品以外は評価するな」かもしれないけど、その前に「作品に対する愛情はないのか」なのです。

大学は「一般的に展示した場合の最低限必要な壁面は用意しましょ」なスタンスなので、それ以上のものを求める場合は自分でなんとかするしかありません。デ情とか学科によっては学生たちでお金を出し合って展示パネルにつける布をまとめて発注して統一感を出してたりします。
空間づくりにちゃんと目がいってる学科はそういうところまで気を使ってるってことですね。


17.お客さんは大事。でも・・
これは4年前のムサビ卒展で工デの部屋の受付に置かれてた学生同士の伝言メモ。

「タマビの卒展では受付や監視の学生さんに挨拶されるけど、ムサビの卒展では挨拶されない」と言われたことがあります。

手羽はムサビ卒展に慣れちゃってるからか、「念のために学生さんがスタンバッテいる」ぐらいの認識なので別に挨拶されなくても全然平気だけど、普通に考えればお客さんが会場に来たら「こんにちは」の一言ぐらいは言った方がいいかもしれませんね。
そこにいることが「受付・監視」のためであれば、ずっとノートPCやスマホをさわってる行為はありえないので。
 

ただ。
ここからは意見が分かれるところですが、手羽は作者が「作品を説明させてもらっていいですか?」とポートフォリオをもって近寄ってこられるのが苦手な人間で・・。

理由は二つあって、一つ目は「自分のペースで展覧会を見たい」から。
自分なりの作品を見るペース・やり方があって、手羽は一度サーとみて、気になった作品だけ近寄ったり繰り返し見る派です。でも「説明させてもらっていいですか?」と来られちゃうと「いえ、結構です(びしっ)」と言えるわけがなく、「あ、はい・・」と聞くしかない。
それで「そんなコンセプトがこの中にあったのか!!すごいじゃん!!」と知らされることも多いんだけど、興味をもったらこっちから聞くし、なければ素通りするし、それでよくね?と。

二つ目は「作品で勝負しろよ」と。
「研究」だと確かに見た目はわかりづらいし、「自分の作品をたくさんの人に理解してもらいたい」というその姿勢は否定しないんだけど、その説明パネルはなんなの?口頭で説明が必要な作品って作品としても説明パネルとしても失敗してるってことじゃないの?と、どうしても思っちゃうんですよね。

ファイン系は同じように考えてる人が多いかもしれません。キャプションに「無題」と書いたら怒る人がいるんですが、「余計な情報を観客に与えたくない」という気持ちもわかってほしくて。
でも最初に書いたように、これは人それぞれ。
「普通の展覧会じゃなく卒業研究・制作発表なんだから、自分の研究内容を説明するべき」という意見ももっとも。なので「やらない方がいい」ではなく、必要ならガンガンやればいいと思います。


18.ネットは便利で怖いもの

ここ最近は卒業制作作品がSNSでバズることが多いです。去年の美大卒展で一番バズった作品は間違いなくこれですね。
絶対ぶつからないボール? 8方向から16個が行き来、藝大卒展が話題

一方、「昔よりも周りの目を気にしなくちゃいけなくてかわいそうだなあ」とも感じてます。
手羽の頃は友達と教授以外に「君の作品はダメだ」と言われることはなかった(情報が入ってこなかった)んで「オレってまさか天才?!」と勘違いしたまま卒業することができたけど、今はネットでいろいろ言われちゃう。
作品の「好き嫌い」は人それぞれだしそれを語るのは自由なので、ネットでの評価を無視するか参考にするかは自分次第。でも卒展時期はくどいようですが気が付かないうちに精神が不安定になってるんで、エゴサーチして自分を追い詰める必要はないと思ってます。

また、某騒動以降「文脈を読まれずに叩かれるケースも想定しないといけない」というめんどくささも出てきてます。
下は3年前のムサビ卒展で見かけたキャプションです。

作品を見ればオマージュであることは一目瞭然だし、解説文にもそう書いてあるけど、行間や文脈どころか説明文章も読まれずに「パクリだ!」とネットで炎上しちゃう可能性が今はあって。
昔は「わからない方が悪い」だったけど「誰でもすぐにわかるように作ってない方が悪い」の世界になってる。その状況がいいことなのか悪いことなのかは抜きにして。

また、「この作品すごい!」と好意でSNSにUPされた写真が、ある段階で情報が切り取られ逆に悪い意味で炎上してしまうケースも出てきてます。SNSではその瞬間盛り上がればいいから、どんなにそのあと「違うんです」とフォローしても誰も読まないんですよね。
こういうことが続くと近い将来いろんなところで「撮影NG」になっちゃうだろうなあ・・。


19.いろんな人がくる

おかげさまでムサビ卒展は来場者が毎年増えてますが、来場者が増えるってことは「多様な人がやってくる」ってことでもあります。便利な表現だ(笑)

「説教を始める話の長いおじさま」なんてのはこの業界にいる以上あきらめるしかないのだけど、作品や機材、貴重品の管理はいつも以上にしっかりやった方がいいです。悪意のある盗難のケースももちろん、ギャラリーにあまり行かない一般のお客さんだと「持っていっちゃいけないものどうか」「触っちゃいけないものなのか」の判断ができないので、「見本の紙冊子」「サンプルパッケージ」とかだと悪意なく持っていかれてしまうことがあります。
リンクロウやあかりちゃんが小学校低学年の頃は、お皿とか小物だと平気で展示されてるものを手に取っちゃうんですよ。2人は比較的展覧会慣れしてる子供だけど、小さい子のデフォルトは「カバーがないのもは触っていい」なんです。「作品に触っちゃダメだからね」と会場に入る前にいくら言っても、触りたくなったものは素直に触ってしまう。その純粋な気持ちは美術教育的には大事ではあるけど、親としてはヒヤヒヤもの。
ちなみにタブレットサイズの画面があったら、今どきの小さい子は必ずスワイプかピンチします。むしろ「なんで触っても画面が動かないんだ?」という感じで。時代です。

そして個人情報管理も大事。
「興味のある方は連絡ください」と作品の横に電話番号やメアドを書いた名刺を置くのは悪いことではありません。でもこういう時は捨てアド・捨てアカにしときましょ。特に女性は。ほんとに「いろんな人」がいらっしゃるので。
また女性限定で住所をしつこく聞いてまわる人が出没することもあります。「嫌だけどしつこいし、断ったら怖い」と思ったらその時は「小平市小川町1-736 武蔵野美子」とでも書いときましょ。

そして、卒展中に「作品を売ってほしい」「制作してほしい」「うちのギャラリーで展示を」と声をかけられるのも関東の美大なら普通によくある話です。
でも「画廊から声がかかった!」と喜んだら単なる貸しギャラリーの営業だった・・なんてこともあるのでちゃんと話は聞きましょう(それが絶対に悪いとは言えないけどね)
依頼系だと「うちの店の空間が空いてるから作品展示して(絵を描いて)」話もよくあり、多くは「学生さんの発表する場を提供してあげたい」と善意の気持ちでおっしゃてくれてます。

ただ「美術業界・美大生の常識」と「一般の方の常識」は違うし、美術制作依頼をしたことがない人がほとんどだから、「印象派の油絵を購入するとお金がかかるけど、展示するだけならお金はかからない」と思ってる方が多い。なので事前に下記の条件を確認した方がいいです。
●壁に設置する方法がない(釘が打てなかったりピクチャーレールがない等)
●スポットライトもなく薄暗い空間や従業員しか通らないスペースだったり、厨房のすぐ横で油がべったり
●描いたばかりの油絵・できたばかりの彫刻は結構臭いことを知らない
●恒久的に設置する彫刻はちゃんと固定しないと危ないことを知らない(むしろそっちにお金がかかる)
●半屋外で雨風にあたる
●作品の管理なんてやってくれない
●夜中しか作業できない(お店だとこれは多い)
●謝礼はもちろんのこと、交通費どころか運搬費や材料費もでない。むしろ備品準備を頼まれる
●その場で「ついでにあそこも」と言われる
●展示期間が決まってないor勝手に撤去されてた
●「美大生が展示してる」という表現を使いたいだけ
●先方が上司や展示場所と調整してなくて設営直前に揉める(大人の世界じゃママある話)

等々。多くは先方に悪意があるわけじゃないのが非常にやっかいなところで・・。

この手の話は「言った言わない」「聞いた聞いてない」に必ずなるから、後でお互い嫌な気持ちにならないためにも、相手から口頭ではなく文字で条件をもらっときましょ。特にお金のことは言いにくくても必ず最初に確認するべきで、むしろその方が話が早いです。
妙な案件は約束する前に早めに先生に相談を。

ちなみに「卒展で作品を売ります」と宣伝してる美大が最近はあるんで、「本来はそうあるべきだ!そういうことをやらないから美大はダメなんだ」という声が出たりもしますが、現地に行ったら「ほとんどが学生さんが作ったハンカチや小物、小冊子をブースで売るだけ」だったりするんで、ちゃんと現地で確認してから反応した方がいいです。
個人的には芸術祭で作品売るのは大賛成だけど、卒展はどうなんだろ、とは思ってますが。


えーと・・・手羽の卒業制作35ヶ条シリーズ、ほんとは12月中に終わらせるつもりだったんだけど、ムサビ卒展週になっちゃったんで、いったんここで終わりにします(えっ)
さすがにムサビ卒展の宣伝をしていかないと・・最低限伝えておきたいことはいえたし。
あ、ほんと火事とケガだけは気を付けてね。


以上、卒展のムサビ生で手羽に展示名・展示場所と売りコメント、画像をFacebookかtwitterで送ってくれたら宣伝しますよ、の手羽がお送りいたしました。
10人ぐらいは来場者が増えるはず。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。