「Denkigamiで光って動く動物たちをつくろう!」@デザイン・ラウンジに行ってきた

2019年11月5日(火)

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もう少し11月2日の話が続きます。
これまでの記事はこちら↓
【グッドなデザイン】GOOD DESIGN EXHIBITION 2019に行ってきた【その1】
【グッドデザインを学ぶ科目は「社会」?!】GOOD DESIGN EXHIBITION 2019に行ってきた【その2】

グッドデザイン展で賑わうミッドタウン5階デザインハブへ。

実はグッドデザイン展よりも武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジでやってたこっちのイベントが気になって、あえて11月2日にやってきたんです。

秋のキッズワークショップ「Denkigamiで光って動く動物たちをつくろう!」

デザイン・ラウンジのイベントをレポートするのは半年ぶり以上だな(ぼそっ)

Denkigamiとは、「デンキ+オリガミ」からきてて、ドイツ・ベルリンで活動している3名の若いデザイナーグループから生まれたキッズ教育プロジェクトなんです。

そのメンバーは


  • Gyujin Leeさん


  • Gosia Lehmannさん


  • Valerian Blosさん

の3人。

このDenkigamiプロジェクトは、ベルリンのFuturium博物館(The house of future in Berlin)で紹介された後、2018年ベルリン芸術大学とベルリン市からの支援プログラム’Creative Prototyping’に選抜され、2019年キッズデザインアワード(ケルン・ドイツ)で’Special Mentioned Prize’を受賞しています。

コンセプトは
・素材は紙を使い手ごろな価格設定
・プログラミングスキルや追加のハードウェアやソフトウェアは不必要
・取り付けにはんだ付けや接着剤は必要としないので、電子部品を取り外して別のものに使用することができる
・さまざまな年齢の少年少女が参加可能
・さまざまな難易度を設定

の5つ。

そんなことよりも、

カモノハシ、ホタル、電気ウナギの3種類があり、カラフルでポッポで、かわいいんですよ(笑)
外国の方からすると、折り紙もそうですがあえて「DENKI」という言葉を使ってるところを見ると、こういうカラフルなポッポさって日本らしく感じるのかもしれませんね。


仕組みは、

導電性の銀インクを手刷りでプリントしてるから、配線は必要なく電子部品を取り付ければOK。

最初に身の回りの電気の仕組みや電気を発するものをレクチャーしたあと、

子供たちに作りたいシートを選んでもらって、それにあった光センサーやトランジスタ等電子部品をセレクトします。
あとはマニュアルにしたがって作るだけで、わかなければサポートの学生さんがアドバイスしてくれる、と。

これはホタルで、接触点をずらすとこんな感じにRGBカラーで光るんです。


こんな簡単な仕掛けなのに、こういうことができちゃうんだなあ・・。超文系人間にはこれだけで感動なんだけど。

他のカモノハシは電磁場を感知すると独特の音で鳴き、電気ウナギは光をあてるとブルブル踊るようになってて、レベル的にはホタルが一番簡単で、カモノハシが難しそうだったかな?
工作自体は簡単なんですが細かい作業が少しあるんで、「対象年齢:5歳以上」とあるけど、多分「小学3,4年生ぐらいだったら一人でできるかも」レベルかもしれません。老眼のおっさんにはこの細かい作業がちょっと苦手だけど。

なかなか皆さん一発ではできなくて、

チェッカーなどを使ってどこに原因があるか、ひとづずつ確認しながらトライ&エラーを繰り返し進行してました。
この経験がとっても大事なんですよね。

横でグッドデザイン展やってるから、海外のお客さんが興味津々に「これはどこで買えるんだ?」と何度も聞かれてた(笑)
パっと見、売っててもいいレベルなんだけど、なんせ導電性の銀インクは手刷りなもんで、販売できる「ちゃんと電気が流れます」という責任が取れないから現在は売ってなくて。
今はワークショップに参加するしかない、皆さんかなり貴重な体験をされたんです。

最近のデザイン・ラウンジはサービスデザイン系のイベントが多かったから、こういう電子工作系ワークショップももう少しやっていきたいですね。


さて、デザイン・ラウンジのイベントはまだまだ続きます。

武蔵野美術大学公開講座2019 第5回「『役に立つ』から『意味がある』へのシフト」を学ぶ!
●日時:2019年11月6日(水)19:00-21:00
●会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(ミッドタウン・タワー5階 東京ミッドタウン・デザインハブ内)
●受講料:3,500円(税込)
●運営:株式会社OFFICE HALO、武蔵野美術大学社会連携チーム
●講師:山口周|独立研究者、著作家、パブリックスピーカー
●モデレーター:稲葉裕美|OFFICE HALO代表取締役/WEデザインスクール主宰

「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」の著者である山口周さんの公開講座は明日6日。
もう少し席に余裕があるそうなのでぜひ。


折詰め会 第88回

デザイナー・エンジニアなど専門性を持つ人が月1で集い、「何か面白いこと」を探索し合い各自持ち帰る「折詰め会」も今度の11月7日で88回目。ラウンジ開設当時から続いてる唯一の企画で誰でも参加できます。


ちなみに8日に開催される
Xデザイン学校公開講座「エスノグラフィーとデザインを考える」

エスノグラフィーは、もともと文化人類学や社会学で使われている調査手法で、現在はデザインの世界で多様に活用され・・・と説明しようと思ったけど満席になっちゃいました。


そしてそして、今月末から始まるこちらの展覧会もよろしくお願いします。
東京ミッドタウン・デザインハブ第83回企画展 ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ


●会期:2019年11月25日(月)~12月25日(水) 会期中無休
●時間:11:00-19:00
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●入場料:無料
●主催:東京ミッドタウン・デザインハブ
●企画・運営:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科


詳しくは先日書いたこちらの記事をご覧くださいませ。
【若者を信じよう】東京ミッドタウン・デザインハブ企画展 「ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ」が開催されます【11/25(月)-12/25(水)】


「手羽さんは最近市ヶ谷に浮気中だし」と言われたけど、六本木さんのことも忘れてないからね!みんなずっとずっと好きだお!



以上、

この子は、ホタルがピカっと光った時の感動を一生忘れないだろうなあ、と思った手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。