【グッドなデザイン】GOOD DESIGN EXHIBITION 2019に行ってきた【その1】

2019年11月3日(日)

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6月2日(土)、六本木の東京ミッドタウンに行ってきました。

うわ。芝生広場にでっかい建物ができてる!

現在ミッドタウンでは、
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019
を開催中で、こちらはスイスの高級時計ブランドAudemars Piguetによるエキシビション会場です。
イベントが終わるとこちらは撤去されて、次はいよいよ恒例のクリスマスイルミネーションですね。
・・クリスマスか・・早い・・。

ミッドタウンの中はデザインタッチの一環でRocca SPIELEのデザイナー柿木原政広さんがつくったモビールが展示されてたり・・・展示・・あ。柿木原さんご本人がいらっしゃった。

また、TOKYO MIDTOWN AWARD 2019の受賞作品発表・展示も地下1階でやってます。


んで、今日やってきたのはもちろんこちらをチェックするためです。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2019 2019年度 グッドデザイン賞受賞展
●会期:2019年 10月 31日(木)ー 11月 4日(月・祝)
●時間:11:00-20:00*最終日 18:00まで / 入場は閉館 30分前まで
●会場:東京ミッドタウン各所
●入場無料
●主催:公益財団法人日本デザイン振興会

グッドデザイン賞受賞展、通称「G展」。ガンダム展ではありません。

そもそも「グッドデザイン賞」って何か知ってます?

グッドデザイン賞は1957年の通商産業省主催「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」として生まれ、現在は公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が運営する「総合的なデザインの推奨制度」のことです。

エントランスにはグッドデザイン賞60年の歴史をふりかえる「GOOD DESIGN HISTORY」の展示。


  • AIBOもグッドデザイン


  • こちらは最近のもの


  • うわ。小さい頃、このお釜に似たのがうちにあった

1964年のグッドデザイン賞審査基準を見ると、
1 材料の特性を活かし、有効適切に使用されているもの
2 用途、機能を十分に満足しているもの
3 美的感覚を満足させるように総合的に造形されているもの
4 独創性のあるもの
5 量産に適し、合理的価格であるもの

と書いてあるんで、この頃はあきらかに「大量生産されるモノのデザイン」が対象だったようです。

てなこともあり、グッドデザインというと多くの人が真っ先に思い浮かぶのが「かっこいいプロダクト製品」じゃないでしょうか。手羽もグッドデザイン展を見に行くようになるまで、そういうものばかり展示されてるもんだと思ってました。素人は行っちゃいけない敷居の高いデザインの展覧会(笑)
そのつもりで行くと、きっと「なんでこれが受賞してるの?」「どこがデザイン?」と絶対に思うはずです。


前置きはこれくらいにして、メイン会場に入ってみましょう。

すんごい人・・・。
でも数年前に比べると、中国系の方が減ったような印象。

ここは今年の受賞対象1,420件の中で、特に高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」、さらにその中で「特別賞」を受賞した作品が展示されてます。実質のメイン会場。

今年のグッドデザイン大賞を受賞した「結核迅速診断キット」
左側にいた方が「この製品はフジが昔から持ってる写真の現像技術を使って・・」と解説してたから、きっと富士フイルムの人だと思って質問しようとしたら、「すごいよねー」と言いながら友達とどこかに行ってしまった。観客だったとは・・。


  • キッチン製品などもあります


  • 大型船の模型ってテンションあがる。



  • プラモデルのような建築設計図



良品計画さんは自動運転バス「GACHA」が金賞、「無印良品 銀座」がベスト100などいろいろ受賞してました。
来年は市ヶ谷キャンパスでどうですかね。

ところで、手羽が「あああああああ」と叫んでしまった案件がありまして。

ホールとホールの間にある過去の受賞年鑑を見れる休憩スペースが「GOOD DESIGN LOUNGE」と名称がついてて。

というのも、ミッドタウンでグッドデザイン展をやるようになって、デザイン・ラウンジでは同じ時期に

手羽が名付けた「GOOD な DESIGN LOUNGE」という企画をやってたんです。
たまたまグッドデザイン展と時期がかぶってるテイで、広報チームから「どうせ手羽さんが考えたんでしょ?」とバカにされながら、いつJDPさんに怒られるかドキドキしながら。
で本家が今年「GOOD DESIGN LOUNGE」と名前を寄せてくれたのに、ラウンジは手羽がいなくなってあっさり「GOOD な DESIGN LOUNGE」を使わなくなっちゃったの。この薄情者!今年もやってりゃよかったのに(涙)


  • 数多くの受賞を記録した企業による特別展示ブース

イベントステージもあって、手羽がいた時は今回のG展のデザインやキュレーションを担当された色部義昭さん、久慈達也さん、成瀬友梨さん、猪熊純さんが登壇されてました。

廊下には今年度の全受賞作品一覧パネル。

そうそう。会場で「もしかして手羽さんですよね?」と声をかけられ、「あ、そ、そうですけど・・どなた?・・」と聞くと、ミッドタウンアワード2019アートコンペ受賞者の古屋真美さんだった、という出来事がありました。

こちらの作品です。
受験生時代ブログを読んでくれてたそうで、ありがたやありがたや。
「仕事中のお忙しい時に声かけてすいません」と言われたけど、これ、趣味なんで・・。


G展は地下1階のホールだけでなく、

こんな感じにミッドタウン全体を使って開催されてます。

でも通常のエレベータだけだとこの来場者数に対応できないので、G展の間だけ普段は乗ることができない業務用大型搬入エレベータで地下1階から移動することができるんです。これもある意味貴重な体験なんでぜひ乗ってみて。

てなわけで5階へ。


  • 4,5階は日用品、家電、建築から普段見ることのできない産業・医療機器、アプリやウェブ、サービス、社会貢献活動や地域活性化の取り組みまで、ありとあらゆる今年の受賞デザイン約1,300件が集結してます。


  • できたばかりの日立さんの中央研究所 協創棟だ。ちなみに協創棟は第32回日経ニューオフィス賞 クリエイティブ・オフィス賞も受賞してます

教育施設部門で大学の建物で受賞したのは、神奈川大学横浜キャンパス30号館京都工芸繊維大のKYOTO Design Lab等 。


そして、くどくてすいませんが・・というかこれを紹介したくて今日書いてるようなもんだけど、

武蔵野美術大学9号館1階のゼロスペースも今年グッドデザイン賞を受賞いたしました。
ムサビがグッドデザインを受賞したのは、2017年「旅するムサビプロジェクト」以来です。

デザイン振興会さんが気を使ってくれたのか、たまたまなのかパネルはデザイン・ラウンジの目の前にあります。よかったらチェックしてくださいませ。

ちなみに最新の受賞商品や定番グッドデザインを購入することもできまっせ。

地下1階アトリウムにGOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARAのポップアップストアが今年も登場してるんです。

長くいたらいっぱい買っちゃいそうで怖い。買って帰ったら「オシャレだけど、どこに使うのよ!」「知ってると思うけど・・あんたの子供はもう中1だよ?!」とか奥さんに怒られるやつだ。これは危険。

うーん、まだまだ紹介したいものがいっぱいあるけど長くなったので、明日に続くっ!
意外と知らないG展の仕組みなど明日書かせてもらいます。
G展は4日までなので急げ!!


以上、

五十嵐先生に「お前は関係ないだろ!」と怒られそうな手羽がお送りいたしました。
い、一応場所を管理する部署なので、まったく関係ないわけではないのだけど。

「デ情の白石先生はほんとに全然関係ないやん!(笑)」と思ったら、白石先生は9号館1階ワーキングチームだったから、手羽以上にこの賞状を持てる権利があることが判明。
悔しい・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。