9月1日、手羽は二日連続でムサビ吉祥寺校にいました。
もちろん、
■第25回武蔵野美術大学 地域フォーラム「アート&デザイン2019吉祥寺」~もうひとつの芸術祭 原点に立ち、未来を見る~
のためです。
昨日の話はこちらをご覧ください。
■【未来につながる兆しを拾う】ムサビ地域フォーラムアート&デザイン2019吉祥寺「吉祥寺から巣立った我ら」に出てきた!
そのまま2号館4階の第1講義室へ。
今日は
■トークライブ「みうらじゅんからの手紙」
●日時:9月1日(日)13:00~14:30
●ゲスト : みうらじゅん / イラストレーター、作家、ミュージシャン| ヨシムラヒロム / イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使|なかむらるみ / イラストレーター
●ライブペインティング(キャラストレーション): uwabami / アートユニット
の日だったんです。
みうらじゅんがムサビにやってくる。手羽の念願がひとつ叶った日。
企画会議で「去年はリリーさんに登壇してもらったから、
■【リリーさんと信也さんと時々手羽】ムサビ地域フォーラム「アート&デザイン2018福岡」に行ってきた【その2】
次はやっぱりみうらさんしかいないっしょ」的な感じであっさり決まり(笑)、交渉してOKもらいました。
みうらさんは校友会誌に出てもらったり、芸術祭ゲストで来たり、テレビ収録でムサビで授業やったりはしてるけど、大学・校友会主催のイベントにはまだ一度も出演してもらったことがなかったんです。やはりこのタイミングだろう、と。
となると、司会はみうらじゅんをこよなく愛すヨシムラヒロムくんしかいない。なんせムサビへの編入試験面接で「みうらじゅんさんに憧れてムサビを受験しました」と言った男ですから。そして「町中を観察しておじさんばかり描いてるイラストレーター」てことで、デ情卒のなかむらるみさんに白羽の矢が当たったのです。
開場前の会場に入ると、全部の席になんか置かれてる。なんだろ?
それはヨシムラくんが7時間かけて書いた、みうらさんの様々な関係性を表した「みうらじゅん曼荼羅」(手羽命名)だった。
アップで見ていきます。
ここまでいくともう愛情というか狂気に近い・・。
手羽もみうらさんの本やDVD、出演番組はだいたいチェックしてるけど、これにはかなわない・・司会をヨシムラくんにお願いしてよかった。
そしていよいよ開場!
もちろん満席。聞いた話だと2時間ぐらいでチケットははけたそうです。
てなわけで、待ちに待った本編スタート!!
「なんでこんな写真まで持ってるの?!」とみうらさんが質問するぐらい、ヨシムラくんはみうらさんを調べ上げてて。これは有名なゴジラ事件の記事。
とにかくみうらさんは話がうまかった。それに尽きます。
(面白かった話を細かく書こうと思えば思うほど、危険な話ばかりになるから書けないもどかしさ)
会場に武蔵野市長がこっそりいらっしゃってたんだけど、「変な大学」と思われなかったかしら。ま、変な大学なので心配してないけど。
実は昨日9月1日って、
富山でやってる「みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 MJ's FES in 富山」の最終日だったんですよ。でも「ムサビのことをあちこちで語ったり書いてるくせにムサビに不義理だったんで、一度くらいは」とこちらを優先していただいたんです。本当にありがとうございました!
ちなみに質問コーナーで京都出身のみうらさんに「京都造形の新しい名前、みうらさんならどう付けますか?」と聞こうと思ってたけど大人なのでやめました。でも、みうらさんなら京都のみんながハッピーになれる名前を付けられると割と本気で思ってるんだけど。。
ところで。
ステージの横でトークイベント中ずっと
絵を描いてる二人組がいました。
彼らは視デ卒のはらだかおるさん・デ情卒のムトウアキヒトによるアートユニット「uwabami」
。手羽のムサビ卒一押しアーティストで、デザイン・ラウンジの開所式だったり、ららぽーと立川立飛のオープニングだったり、伊勢丹×ムサビのU-25イベントだったり、手羽が「ここぞ」って時には毎回お願いしてる二人。
あ、伊勢丹×ムサビのU-25イベントにはヨシムラくんも参加してて、ヨシムラくんが「訴えられたといえば」とトークの中でその話をしかけたような気がした。
普段はお客さんを画面の中に入れるキャラストレーションをやってるんだけど、今回は話された内容をそのまま絵にするグラフィックレコーディングっぽいことをやってもらったのです。
これかなりすごいと思いません?
90分でこの絵を描くのもすごいけど、文字情報を一切入れず、モチーフもそこには存在せず、どういう展開になるか全くわからないのに1枚の画面に収めてる。なおかつ会場にいた人は「あの話だ!」とすぐわかるものばかり。「ムサビの近所の畑でキャベツやタケノコを(自主規制)」「みうらさんがジャッキーチェンにダッ●ワイフをプレゼントして投げ捨てられた」「小泉首相に『おなじ純ちゃんだね』と言われた」とか。これ、uwabamiの新境地なんじゃないかしら。
トークイベント後、みうらさんはすぐに帰っちゃったんだけど、その他の登壇者はサイン会を開いてくれました。
あ、そうそう。
絵本「ボンとハレトモ」シリーズ第二弾である「スパイスれっしゃでミンナデタベルモン」が9月上旬に発売されます!!もうすぐ!!
企画から2年くらいかかったそうで、テーマは「スパイス」。皆さん買ってください。
・・えーと、あまり皆さんみうらじゅんに興味がなくて気が付かなかったのか、当然のこととしてわかっててスルーしてたのか、誰からも指摘されなかったんであえて補足しときたい案件がひとつありまして・・。
ヨシムラくんが着てた「Since1929」Tシャツ。
昨日手羽が着てたやつでして、この日のために手羽が自腹で作った1枚しかない特注品だったんです!
校友会スタッフ・・そして何故かうちの職員からも「1929ってなんすか?」と聞かれたけど、もちろん1929年といえばムサビ(帝国美術学校)ができた年に決まってんじゃん!昨日からさんざん90周年だって言ってんじゃん!!
これはみうらさんが4,5年前からマイブームになってる「シンス探し」のパク・・じゃなくてオマージュだったの。
よくブランドや喫茶店の看板とかに「since1989」とか書かれてますよね。アレに注目した活動をされてるんです。
4日前ぐらいに突然「せっかくみうらさんが来るんだし、今回の地域フォーラムのテーマ的にこれをやるしかない!みうらさんとムサビへの愛情を見せられる!」とひらめき、即日できるところにお願いしたら、大きな声では言えませんが1万円かかりました・・
でも、ムサビ関係者もみうらさんも誰一人として突っ込んでくれず、ヨシムラくんだけが察してスルっと着てくれた・・。
ま、いいや。
サイン会にまぎれて、ムサビ日記をこっそり売ってたけど誰も買ってくれなかったし(涙)
そんな手羽のことよりも!!
uwabamiの二人が直前に結婚したんですよ!令和婚!
そして手羽からも。おめでとうございます!!
長澤学長といえば、「さすがだなあ」と思ったことがありまして。
会場前に顔ハメパネルがあって、
素人の手羽がやるとこんな感じなんですが、
ちゃんと学長は顔をつくるんですよね。
撮られ慣れてるというか、さすがだなあ、と。
ちなみにみうらさん自身がハメたやつはこちら。
シュールな顔出し看板。 pic.twitter.com/dzhnIsssrn— みうらじゅん公式サイト (@miurajun_net) September 1, 2019
これにて2019年度地域フォーラムは終了。
地域フォーラムは次回からビエンナーレになったので、次は2021年です。
所管だったから今年の企画会議までは参加してたけど、次からは完全に手羽から離れたイベントになるんで、校友として参加させてもらいます(笑)
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!!
あ、当日の様子を学生さんが描いてくれてましたよ。
Sun and Moon |夏休み最後
こちらもご参考に。
最後に。
手羽以外誰も気が付いてないと思いますが、昨日の小池さん、甲田先生、長澤学長、手羽、そして今日のみうらさん、なかむらさん、ヨシムラくん、uwabamiで実は1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代と登壇者は各年代のムサビ卒業生がそろってたんです。
90周年にふさわしいイベントだったでしょ?
以上、
「この箱、ほんとにフタを開けても大丈夫かな・・」と躊躇してしまった手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。