【リリーさんと信也さんと時々手羽】ムサビ地域フォーラム「アート&デザイン2018福岡」に行ってきた【その2】

2018年7月2日(火)

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毎日3時に起きてブログ書いてる人間にとって今日は勝ちゲームな手羽です。
ワールドカップ見ながら書いてます。
この段階で0-2!!これはもしかして、もしかしちゃうんじゃないの?!


6月30日(土)、7月1日と福岡県のFUKUOKA growth nextで開催された地域フォーラムの様子をレポートしています。
初日の様子はこちら。
【創造の穴】ムサビ地域フォーラム「アート&デザイン2018福岡」に行ってきた【その1】
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7月1日(日)快晴。
朝1からメイン会場では、

午後のトークイベントの準備が急ピッチで行われていました。

おっと、写真撮ってる場合じゃなかった。こっちも準備をしないと。


  • 大学紹介ブースの設営。


  • こんな感じで新学科・大学院の紹介をやってました。

地方でこの学長、造形構想学部長、主任教授の3ショットは貴重ですな。
そうそう、会場で「もしかして手羽さんですか?」と声をかけたくれたのが空デ1年の親御さんで、
「美大を受験すると決めてから3年間、手羽さんのブログを参考にさせてもらってきました」
「3年!ありがとうございます(涙)」
「ムサビに合格した2割ぐらいは手羽さんのおかげです」
「・・2割って低くないですか?」
と大学職員としてはあるまじきツッコミを入れたり。

このFUKUOKA growth nextは新学科や新大学院、市ヶ谷キャンパスのコンセプト「オープンイノベーション」「起業」「実証実験」「プロジェクト型授業」と相性がよく、2階以上はシェアオフィスになってて


  • 3年B組は九大さんが入ってたりします。


  • こんな張り紙も


  • 実証実験にフルサポートですばい!


  • すごかねー。

徐々に人が増えてきて

廊下もこんな感じ。

松岡勇樹さんによる「『段ボールクラフト』親子で動物をつくろう!」ワークショップも満席。
いいなー、やりたかったなー。


  • これも松岡さんの作品。


  • 子供たちはレーザーカッターに興味津々

そうだ。すずきらなさんの黒板アートも佳境に入ってるはずだ。
どんな感じになってるかな?

写真撮られまくってた(笑)

らなさんに質問する人も昨日より増えていて


  • ポートフォリオで今までの活動を紹介したり


  • 子供達に聞かれたり。

考えてみたら、黒板ジャックは基本前日にこっそりやるものだから、お客さんにいろいろ聞かれながら制作することってあまりないかもしれない。


  • そして予定どおり12時に完成。


  • サインも入れ記念撮影。

でも黒板アートの宿命は、すぐに消さないといけないこと。

「この中で消したい人はいますか」
と「この中にお医者さまはいらっしゃいますか?」的に聞くと、子供たちから「はーーい!」と手が挙がる。

実に20分ぐらいの作品の命。
でもきっとこの子は「チョークで描かれた目玉焼きを消した」ことを一生覚えてるんじゃないかしら。

いい大人が嬉しそうに消してた(笑)

すずきらなさんのうしろで嬉しそうに消す手羽。
「黒板ジャックを消す」という手羽の長年の夢が叶った瞬間。


てな感じで午前中は過ごして、いよいよ午後の部。

リリー・フランキーさん、若杉浩一さん、長澤学長、中島信也さんによる パネルディスカッション「創造の穴『イノベーションを起こすクリエイティブとは?』~エンターテイメント、起業、美術教育それぞれのイノベーション~」がまもなく始まります。

何が心配かって、ちゃんとリリーさんが時間通りに来てくれるかで(笑)
だって、もう入り口には


  • 整理券待ちの行列が


  • 外まで続いてるんだもん・・・。

でもちゃんと来てくれました。
今日はイベントということで朝の5時に飲み会は切り上げたそうです。

ずっと笑いっぱなしの90分間で、学長もリリーさんに「岩城滉一に似てる」といじられ、

素で大笑いしてる手羽が映ってた。
心の中で「違う違う。岩城滉一じゃなくて稲川淳二!」と突っ込んだけど。

リリーさんが「故郷愛も母校愛もないと思ってたけど、やっぱり福岡に来ると帰ってきたという気持ちになるし、気が付けば一緒に仕事してる人や遊んでる人はムサビOBばかり」と語ってたのが印象的でした。

でも、リリーさんの頭の回転力の速さ、若杉さんの人間力、長澤学長のムサビへの愛情力、どれもすごかったけど、個人的には

中島信也さんの進行力がピカイチでしたね。
脱線させようさせようとするリリーさんを脱線させつつもルートに戻す話術、このメンバーの進行は中島さん以外ありえなかったかも。

信也さんは昔から「ムサビOBの特徴は『悩む・迷う・立ち止まる』」というフレーズを使っています。モヤモヤしながらも立ち止まりながらも前に進むタイプが多い。それを聞いて手羽が発見したのは、佐藤某さんなど著名タマビOBはプロフィールに自信満々な「どうだ、俺のデザイン凄いだろ!」と腕組んでシャキっとした写真を使う人が多いけど、ムサビOBは「すんまそん・・」と照れ笑いしてるものが多く、プロフィール写真見るとだいたいムサビOBかタマビOBかわかるんです(笑)
これらをちゃんとした言葉にするならば「寛容力」であり、まさに前日学長が語っていたムサビの教育理念「真に人間的自由に達するような美術教育」であり、いつのまにか私たちはムサビの血を受け継いでいて、これからのクリエイティブでイノベーションな時代に必要な要素かもしれません。


あ、これはたまたまなんですが、

今月リリーさんはムサビの課外授業に登壇されます。またお世話になります・・・。
課外授業だから学生さんしか出席できないのだけど、昨日の整理券配布の時は

暑い中、長い行列ができてました・・・。


ところで。

参加された人は2日目のパネルディスカッションの話で盛り上がってるけど、前日

手羽が「美大・ムサビの現状分析と強み・弱み」という話をしたのを覚えてますでしょうか(涙)
校友会支部から事前アンケートで大学へ「地方支部と出身在学生との交流システムを作ってほしい(支部展に出展してほしい)」「もっと校友会に情報を伝えろ」等いろいろ質問をいただいてたんですが、一つ一つ答えるよりもこういうプレゼンの方がいいだろうと思いまして。
(微妙に翌日のパネルディスカッションにつながってましたね)

在学生の個人名や連絡先は個人情報の関係で伝えられないし、(自分が学生時代のことを思い出せばわかりますが)学生は「メリット」を感じないと多分支部展に出展しないはず。でも「支部展に出展する場合、地元への交通費を半額校友会が負担する」等の仕組みがあれば興味をもつかもしれません。

それとよく校友の方から「もっと大学は情報を卒業生に伝えろ!」と怒られるのですが、実はムサビは美大、いや同規模大学の中でも情報を発信してる大学だとわかっています(そのデータもお見せしました)。
あ。一昨日・昨日と日経さんで2つの新学部関連の記事が公開されましたね。
武蔵野美大、都心で勝負 旗振り役は元出光の豪腕社長 : NIKKEI STYLE
都心と郊外、揺れる大学の今 青学、武蔵美、桜美林 映像 :日本経済新聞

現在の志願者数や新しい建物のこと等を知らないのは仕方ないのだけど、これだけ最近意識的にいろんなメディアに流してる新学部や旅ムサ・黒板ジャックのことを会場で初めて知った支部長さんや校友がいらっしゃって。校友会がムサビの発展に寄与するボランティア団体だとしても、はたして「大学の伝え方」だけが「伝わらない」原因なんだろうか。
・・・もう少し書くつもりだったけど、ここで日本が負けてしまったので、続きを書く気力がなくなった・・・もしかしなかった(涙)
気が向いたらいつか続きを書きます・・・。

とにもかくにも校友会福岡支部の皆さん、本部の方々、本当にお疲れ様でした。地元だから言うわけじゃないですが、今までで一番素敵な地域フォーラムでした。
そして日本代表と歌丸さん、今まで夢をありがとうございました。


以上、一緒に行った社会連携チームのABさんから、まるで心を読まれたかのように

「これ、撮りたいんでしょ?撮ってあげますよ」と言われた手羽がお送りいたしました。
うん。これを見た瞬間からやりかったの(涙)長い付き合いってのはありがたい。

みなさんにとって今日がGooddayでありますように。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。