ムサビオープンキャンパス2018を手羽と妄想デートしてみる

2018年絵6月9日(土)

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ムサビのオープンキャンパスが本日から開催されます!


MUSABI OPEN CAMPUS 2018

●開催日:2018年6月9日(土)、6月10日(日)
●時間:両日10:00-16:30 *予約不要。入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス
*お車でのご来場はお控えください


ムサビオーキャン(以下オーキャン)2018をシリーズで紹介しています。これまでの話はこちら。
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今日は、「女子高生がムサビオープンキャンパスで大学2年の手羽とデートする」という変態的な話を。


女子高校生のつもりで読んでください。

・・・・・・・・・・・・・
私はマウ子。浪人1年目。
去年ムサビに現役合格した手羽先輩は、高校の1個上の先輩で、美術部で仲良くなり、2年前から付き合い始めました。去年のオーキャンで別れようと思ったけど、結局ズルズル今も付き合っています。

でも2年目でなんとなく倦怠期に入ってて。
すると「今年もムサビのオーキャンスタッフやってるんだけど気分転換に遊びに来ない?」と誘われたの。
それは行くっきゃない!きゃは。

今年開通したという立川駅からのバス直行便で1年ぶりにムサビへ。
嘘です。受験で一度来てるから4ヶ月ぶりかな。視デ、基礎デ、デ情を受けたけど全滅だったの。
他の大学は受かってたけどどうしても手羽先輩のいるムサビに行きたくて浪人することにしました。
毎日平面構成ばかりで確かに気分転換したかったタイミング。

できたばかりの9号館1階ゼロスペースに手羽先輩がはだ色・・じゃなくてペールオレンジのスタッフTシャツを着て待っててくれた。
遠くで見ると裸みたい・・。

「ようこそ。ボクたちのムサビへ。なんてね!あはは(笑)」

こういうことを平気で大声で言える手羽先輩がちょっと嫌いだけどちょっと好き。

1号館下で来場者カードを書いて、これでムサビオーキャンスタート!
手羽先輩によると、オープンキャンパスを「オプキャン」と略す派と「オーキャン」と略す派に分かれるけど、今は「オーキャン」派が主流なんだとか。

「マウ子は今年どこを受験するつもりなの?」

「今年も視デ中心に受験しようと思ってるけど、発表された新学科?あれもなんとなく引っかかってるんです」

「そうか。じゃ新学科の紹介は最後にして、先にいろいろ見ていこうか。去年も説明したけど、ざっくりとムサビの建物は通常時だと、
2号館:彫刻学科、ファイン大学院
4号館:油絵学科
5A号館:日本画学科
5B号館:油絵学科
5C号館:版画
6号館:版画
7号館:空間演出デザイン学科、基礎デザイン学科、教職
8号館:工芸工業デザイン学科、建築学科
9号館:デザイン情報学科、芸術文化学科
10号館:視覚伝達デザイン学科、空間演出デザイン学科、基礎デザイン学科
11号館:共通彫塑
12号館:映像学科
14号館:工芸工業デザイン学科
と分かれてて、だいたいはそこに行けば解決できるようになってる。
でも飛び地があったり、空デは8号館1階スタジオでファッションショーをやってたり、オーキャンだけ基礎デは9号館地下展示室でやってたりするから、さっきもらったパンフレットでちゃんとチェックするしかないね。」

「基礎デは10号館4階に行っちゃダメ、と。メモメモ」

「そして多くの学科が独自にオープンキャンパスリーフレットを作ってるのは知ってるよね?」

「はい。去年あちこちでもらいました」


  • 去年の学科ごとのオーキャンリーフレット

「1号館下でもらった大学全体のパンフも大事だけど、各学科がやってる詳細な内容とかタイムテーブルは各学科リーフレットを見た方が早いんだ。それをゲットしながら行動するのが一番賢い動き方。そしてオーキャン用じゃなくて学科を説明してる独自パンフもそこでゲットしよう」

「去年も思ったけど、なんで各学科のパンフって形をそろえないんですか?」

「いい質問だね。ただはたしてそれが本当にいいのか、って問題で。だって各学科のイメージは違うし、それぞれデザインできる人がいるわけで、ある学科は新聞形式だったり、ある学科はメモ帳タイプだったり、いろんな形があるのが美大の特徴だと思うんだよね」

「なるほど」


  • これも去年の学科ごとのオーキャンリーフレット

「そして、形や材質、フォントなどで受け取るイメージや情報の質が変わることを学ぶのが美大の学びであって、その情報に適した形や紙を選ぶべきじゃない?」

「そうですね」

「全学科が同じ形の学科ごとパンフを作ってる美大があるとしたら、それは恐らく美大なのに外注して作ってもらってる可能性が高いよ」

「そういわれると、そんな美大つまらないか・・・それにしても今年はもらえる冊子類が多いような気がする」

「そうなんだよ。


  • 最新版の大学案内や入学試験問題集。なんか例年より厚みがある気がする。

数的にはオーキャンが初出しとなる新学科パンフレットが増えただけなんだけど、去年よりボリューミーな印象はあるね(笑)」

「ところで・・・さっきから気になってたんだけど・・・あそこでチラシを配ってる人は誰ですか?」

「ああ。あれは学長」

「ええええ!?詰襟じゃないからわからなかった・・」

「年に2度、オープンキャンパスの時だけ詰襟じゃない、かなりレアな姿を拝めるんだよ。あの姿の学長に握手してもらったらムサビに合格するっていう都市伝説」

「があるんですか?」

「ううん。今作った」

「もー(笑)」

「もうすぐ学長トークがスタートするから、自分でチラシを配ってるところだね。学長トークは聞いておいた方がいいよ。パワーをもらえるというか、パワーを吸われるというか、絶対にモチベーションが上がるから。特に新学科ができるから去年よりテンション高いんじゃないかな」


  • 学長トークは両日とも11:40-12:20で、会場は1号館103(第1講義室)です。

「って、まだ1号館ですね。早く前に進まないと」

「そう、イベントが発生しすぎて、なかなか前に進めないのがムサビオーキャンの特徴かもしれない(笑)最初は視デだったね。8号館の方から見ていこうか・・」

「あら。制服姿の高校生がぞろぞろ7号館に入ってた」

「あれは教職カフェ目的だね。奥まってるからわかりづらいけど、7号館105 106に教職美術演習室てのがあって、


  • 去年の様子

お茶やお菓子を食べながら休憩できる場所があるんだ。別に教職目的じゃなくてもOKで、学生さんとお茶飲みながらゆっくり話をしたい時はここを使って。9日11時半は旅ムサでおなじみ三澤先生が『「みる」を考える』、10日11時半からは美術教科書制作に関わったり、文科省のモロモロの委員をされてる大坪先生による『美術で育てる』っていう30分ぐらいのミニ講義があるから、それを聞くと教職の面白さがわかるはず」

「結構ちゃんと宣伝しましたね(笑)」

「だって紹介しとかないと、あとで伊東先生からネチネチ言われちゃうんだよ」

「え?」

「ああ。こっちの話」

「そういえば、伊東先生に会ったらなんて言えばいいんでしたっけ?去年聞いたけど忘れちゃった」

「そうそう。全身黒い服装の先生がいたらそれが伊東先生で、『スナッカーの先生ですね?』と聞くと『どうせ手羽情報だろ!!』って盛り上がるはず。魔法の言葉」

「あ。8号館下でワークショップやってる」


  • 去年の様子

「これは建築学科の体験ワークショップ。ワークショップの豊富さもムサビオーキャンの特徴と言えるね。全学科で最低1つはワークショップやってるんじゃないかな?
工芸工業デザイン学科なんて全コースでワークショップやってて、


  • 去年の様子

金工では刻印でペンダントヘッドを作ったり、ガラスではハンコ作れたりするから、工デのワークショップに参加するだけで1日潰れちゃうかも」

「へー。あれ、8号館1階になにやら行列ができてますね」


  • 去年の開場10分前の様子

「これがさっきも紹介した空間演出デザイン学科の人気企画・ファッションショー『MAU COLLECTION 2018』の行列。確かにチェックしておきたい一つかも」

「見たいけど時間が・・」

「そうなんだよ。イベントが発生しすぎてるのがムサビオーキャンのいいところでもあり悪いところでもあって。気になるものを全部チェックしようと思ったら2日かかる(笑)うまく回るコツとしては『時間限定ものを優先し、長く拘束されるものは避ける』ってやるしかないかな?」

「例えば?」

「『この時間じゃないとダメ』ってものに合わせて、その間に見れるもの・できるものをやるって感じ」

「ふーん」

「ムサビのワークショップ系はだいたい20分ぐらいでできるものがほとんどだから、隙間にサクサクやることができるし、展示系だといつでも見ることができる」

「ふむふむ」

「でもトークショー系は確かに著名人の話を聞けるからいいんだけど、1時間半とか拘束されちゃうのは短い時間しか滞在できない人にはちともったいなくて。その時間があったら他の展示とか他学科をサクサク見て回ったりとか、この機会しかない学生相談コーナーでいろいろ質問した方がいいんじゃないかな」

「そうですね」

「でも視デを今年受験するって決めてるんだったら、視デの入試解説は時間を拘束されても聞いておいた方がいいだろうね。今年は卒業生4人によるトークもあるらしいよ


  • 「みんなちがって、みんな視デ 〜2016年度 卒業生4名が語る同窓会型トークショー〜」は9日 13:00-14:30で1号館104(第2講義室)!

「え。なんで視デだけバナー使うんですか?手羽さんは視デひいきし過ぎじゃないですか?(怒)」

「だって、視デのオーキャン実行委員の学生さんが『手羽さんに宣伝してもらいたいんです』ってやってきて、いろいろ説明してくれたんだよ(実話)。できるだけ広めたいという気持ちと行動力はさすが視デだし、そういう学生さんはやっぱり応援したくなるよね。ま、あとは視デの先生方にはいろいろ無茶ブリしていろいろ協力してもらってるから、ってのもあるけど」

「え?なんの話?」

「あ、こっちの話(笑)」

ー 一通り視デを見る ー

「やっぱり全然時間がありませんね・・・」

「どうしても時間がない時は、学生さんやスタッフによるガイドツアーに参加するのも手だね」


  • これは油絵学科のツアー

効率よくその学科の施設とか見どころがわかるし。でも所要時間は最初に聞いておいた方がいいかもね。1時間以上かかるんだったら途中で抜けるか、自分が見たいところだけ見た方がいい。」

「わかりました」

「さて、新学科のクリエイティブイノベーション学科に行ってみようか」

「待ってました!」

「2号館の

このバナーが目印。2階205で教員による説明やってたり、隣の部屋ではクリエイティブイノベーション学科が目指すものの一端が体験できるワークショップ『クリエイティブイノベーションキャラバン』もやってるんだよ。ワークショップは先着30名で11:40-12:20,14:00-14:40と時間が区切られてるから要注意」

「見どころはなんですか?」

「学生がまだいないから見せられるものが全然ないんでボリュームとしては他学科より弱いのは勘弁してね。見どころかあ・・新学科の先生と初めて話ができるってのもあるけど、実は学内では既に発表されてるけど、まだ外には出してない情報がこの教室に来るとわかるようになってるの」

「え?なんですか?」

「多分明日ブログに書くんじゃないかな?」

「え?なんのこと?」

「あ、こっちの話(笑)『タマビが統合デザイン学科作る時はどんなふうにやってたっけかな?あ、オーキャン見に行ってるじゃん、さすが美大愛好家』と写真を引っ張り出したりしたよ」

「だからさっきから何の話を」



「・・・いけね。もうこんな時間だ。スタッフ業務に戻らないと」

「手羽先輩・・・・次はいつ会えますか?・・・」

「そうだなあ・・・オーキャン終わったら、次の課題が始まって忙しくなっちゃうんだけど、夏休みに入ってもモスバーガーさんとのワークショップやったり、東工大合同ワークショップをやったり(締切は11日!急げ)、ミッドタウンでキッズワークショップやったり・・・落ち着くのはお盆の頃かな?美大生は忙しいんだよ」


やっぱりもう美大生と付き合うのはやめようと思った。


終わり。

・・・・・・・・・・・・・・・・


以上、「朝の2時に何を書いてるんだろ」と思ってしまった手羽がお送りいたしました。
こんな手羽だけどムサビで待ってます!
多分新学科のところか、学内プラプラクネクネしてるのでよろしく!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。